蛇年特集 2025年 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
福娘童話集メニュー

福娘童話集 ホーム


えとのおはなし

えとのおはなしメニュー
イラストをクリック
ネズミ年
ねずみ
ウシ年
うし
トラ年
とら
ウサギ年
うさぎ
タツ・リュウ年
たつ
ヘビ年
へび
ウマ年
うま
ヒツジ年
ひつじ
サル年
さる
トリ年
とり
イヌ年
いぬ
イノシシ年
いのしし
 


福娘童話集 >えとのおはなし > へびのお話し >ヘビになったマメのサヤ

へびのお話し 第 9 話

ヘビになったマメのサヤ

ヘビになったマメのサヤ
千葉県の民話千葉県情報

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より)
ヘビの簡単折り紙へび(かんたん)   ヘビの折り紙へび

 むかしむかし、ある村の役人のところに、はるばる京の都から清滝姫(きよたきひめ)という美しい娘が嫁入りして来ました。
 清滝姫は新しい生活に慣れてくると、すでに亡くなっている両親を供養する為に、村に立派なお寺を建てました。
 ところが、お寺の完成が近づいて来ると、村の南東の方角からお寺に向かってエノキの小枝が飛んで来る様になったのです。
「これは何か、悪い事が起こる前ぶれではないか?」
 村人たちは気味が悪いので、都から有名な占い師を呼び寄せて占って貰いました。
 すると、
「これは南東の方角にあたる、染井(そめい)の峰(みね)の仕業である。
 染井の峰の山が、この寺にエノキの小枝を投げつけるのじゃ。
 染井の峰は、ここに寺が出来るのをよく思わず、こんな悪さをしておるのじゃろう」
と、言うのです。
 そして占い師は、お寺にエノキの木を植えればよいとつけくわえました。
 村人たちは占い師が言葉通りに染井の峰からエノキの木を持って来て、境内(けいだい)に植えました。
 すると、おかしな騒ぎも治まって、お寺は立派に完成したのです。

 それから長い年月が過ぎて、清滝姫が建てたお寺は朽ち果ててしまいましたが、そのお寺の跡地で不思議な事がおこったのです。
 お寺の跡地の近くの高台に畑を作っていた村のお百姓(ひゃくしょう)が、大角豆(ささげ)というマメをまいたところ、とてもたくさんの収穫(しゅうかく)がありました。
 お百姓は喜んで取り入れをすると、このマメを煮て食べる為にサヤをむきました。
 するとむいた後に捨てたサヤがもぞもぞと動き出して、何十匹もの金色のヘビになったのです。
「な、な、なんじゃ。これは?」
 お百姓は、ビックリです。
 お百姓は急いで袋にヘビを詰め込むと、マメをとれた畑へ持って行って土の中に埋めてしまいました。
 後から調べたところ、畑のある高台は清滝姫のお墓があったところで、あのヘビは清滝姫を守っていたという事です。

おしまい

前のページへ戻る

へびのお話し 12話
たのきゅう
ヘビの尻尾と胴体
ヘビの宝
ヘビの足
ヘビ女房
お百姓と息子を殺したヘビ
ヘビがカエルをのむわけ
踏みつけられたヘビ
ヘビになったマメのサヤ
動物のことば
蛇の天上のぼり
京河さま
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識