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いのしし・ぶたのお話し 第 5 話
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
制作: 世界名作福袋 朗読 : 劇団SHOWA ひろみ&ポポコ 絵 : Taku
三匹の子ブタ
イギリスの昔話 → イギリスの国情報
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制作: 世界名作福袋 朗読 : 劇団SHOWA ひろみ&ポポコ 絵 : Taku
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投稿者 「小河知夏」 小河知夏劇場
♪音声配信(html5) |
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音声 得本綾(コトリボイス) ラジオHP |
むかしむかし、あるところに、三匹の子ブタがいました。
みんなの名前は、一番のお兄さんが『大ブタちゃん』。
二番目のお兄さんが、『中ブタちゃん』。
三番目の弟が、『ちいブタちゃん』です。
さて三匹の子ブタは、それぞれ自分のお家をつくる事になりました。
大ブタちゃんは、ワラのお家をつくる事にしました。
ワラをなわでしばって、ギュッ、ギュッ、ギュッ、はいすぐに出来上がりました。
中ブタちゃんは、木のお家をつくる事にしました。
まず柱を立てて、まわりにならべた木にクギをうって、トントントンと、はい出来上がりました。
ち いブタちゃんは、
「ぼくのお家はワラでも木でもない、かたくてじょうぶなレンガでつくろう」
レンガを運んで、レンガをつんで、ヨイショ、ヨイショ、ヨイショ、時間はかかりましたが、ようやく出来上がりました。
「ワーイ、出来た、出来た」
自分たちのお家が出来て、三匹の子ブタはとてもごきげんです。
すると山に住んでいる悪いオオカミが、ワラのお家にやって来ました。
「大ブタくん、大ブタくん、ここを開けておくれ。ぼくをお家に入れとくれよ」
大ブタちゃんは、ビックリして答えました。
「とんでもない! ぜったいにいやだよう!」
するとオオカミは、恐ろしい声でどなりました。
「よーし、そんなら、こんな家なんか、おれさまのじまんのいきで、ふき飛ばしてやるぞ!」
オオカミがほっペをふくらませて、フーッと息をふいたら、ワラのお家はバラバラにふき飛んでしまいました。
そこでオオカミは大ブタちゃんをつかまえて、ペロリと食べてしまいました。
さて、それからオオカミは、木のお家にやってきました。
「中ブタくん、中ブタくん、ここを開けておくれ。ぼくをお家へ入れとくれよ」
中ブタちゃんはビックリして、戸を押さえて言いました。
「とんでもない! ぜったいにいやだよう!」
するとオオカミは、恐ろしい声でどなりました。
「よーし、そんなら、こんな家なんか、おれさまのじまんのいきで、ふき飛ばしてやるぞ!」
オオカミがフーッと息をふきましたが、木の家はなかなかこわれません。
「よし、こうなったら体当たりだ!」
オオカミは勢いをつけると、木の家に体当たりをしました。
ドシーン!
木のお家は、バラバラにこわれてしまいました。
そこでオオカミは、中ブタちゃんをペロリと食べてしまいました。
さて、それからオオカミは、レンガのお家へやってきました。
「ちいブタくん、ちいブタくん、ここを開けておくれ。ぼくをお家に入れとくれよ」
ちいブタちゃんもビックリして、
「とんでもない! ぜったいにいやだよう!」
するとオオカミは、恐ろしい声でどなりました。
「よーし、そんなら、こんな家なんか、おれさまのじまんのいきで、ふき飛ばしてやるぞ!」
オオカミが、フーッと息をふきましたが、レンガの家はビクともしません。
「よし、こうなったら、体当たりだ!」
オオカミは勢いをつけると、レンガの家に体当たりをしました。
ドシーン!
でも、レンガの家はビクともしません。
オオカミは、うなりました。
「おぼえてろ。こうなったら煙突(えんとつ)からおりてって、ちいブタのやつを食べてやるぞ!」
それを聞いたちいブタちゃんは、大急ぎで大きなナベにお湯をわかしました。
火をドンドン燃やしたので、お湯がグラグラとわきました。
煙突からおりてきたオオカミは、そのお湯の中にボチャーン! と落ちました。
「あつい、あついよー! 助けてくれー!」
泣きさけぶオオカミに、ちいブタちゃんが言いました。
「じゃあ、もう悪い事はしないか?」
「しない、しない」
「じゃあ、食べたお兄さんたちをかえすか?」
「かえす、かえす。だから助けてくれー!」
「よし、約束だぞ」
ちいブタちゃんがオオカミをナベから出してやると、オオカミは食べた大ブタちゃんと中ブタちゃんをはき出して、泣きながら山に逃げていきました。
助かった大ブタちゃんと中ブタちゃんは、ちいブタちゃんのレンガの家で、なかよく暮らしました。
おしまい
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