亥年特集 2031年 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
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福娘童話集 >えとのおはなし >いのししのお話し > 三匹の子ブタ

いのしし・ぶたのお話し 第 5 話

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
三匹の子ブタ
制作: 世界名作福袋   朗読 : 劇団SHOWA ひろみ&ポポコ  絵 : Taku

三匹の子ブタ
イギリスの昔話 → イギリスの国情報

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より)
ブタの顔ブタ おおかみの顔の折り紙おおかみ
♪音声配信(html5)
朗読者 : ☆横島小次郎☆

 

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制作: 世界名作福袋   朗読 : 劇団SHOWA ひろみ&ポポコ  絵 : Taku

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投稿者 「小河知夏」  小河知夏劇場

♪音声配信(html5)
朗読者 : ☆横島小次郎☆

♪音声配信(html5)
音声 得本綾(コトリボイス) ラジオHP

♪音声配信(html5)
朗読者 虹の彼方

 むかしむかし、あるところに、三匹の子ブタがいました。

三匹の子ブタ

 みんなの名前は、一番のお兄さんが『大ブタちゃん』。
 二番目のお兄さんが、『中ブタちゃん』。
 三番目の弟が、『ちいブタちゃん』です。

 さて三匹の子ブタは、それぞれ自分のお家をつくる事になりました。
 大ブタちゃんは、ワラのお家をつくる事にしました。

三匹の子ブタ

 ワラをなわでしばって、ギュッ、ギュッ、ギュッ、はいすぐに出来上がりました。
 中ブタちゃんは、木のお家をつくる事にしました。

三匹の子ブタ

  まず柱を立てて、まわりにならべた木にクギをうって、トントントンと、はい出来上がりました。
ち いブタちゃんは、
「ぼくのお家はワラでも木でもない、かたくてじょうぶなレンガでつくろう」

三匹の子ブタ

  レンガを運んで、レンガをつんで、ヨイショ、ヨイショ、ヨイショ、時間はかかりましたが、ようやく出来上がりました。
「ワーイ、出来た、出来た」
 自分たちのお家が出来て、三匹の子ブタはとてもごきげんです。
 すると山に住んでいる悪いオオカミが、ワラのお家にやって来ました。
「大ブタくん、大ブタくん、ここを開けておくれ。ぼくをお家に入れとくれよ」
 大ブタちゃんは、ビックリして答えました。
「とんでもない! ぜったいにいやだよう!」
 するとオオカミは、恐ろしい声でどなりました。
「よーし、そんなら、こんな家なんか、おれさまのじまんのいきで、ふき飛ばしてやるぞ!」

三匹の子ブタ

 オオカミがほっペをふくらませて、フーッと息をふいたら、ワラのお家はバラバラにふき飛んでしまいました。
 そこでオオカミは大ブタちゃんをつかまえて、ペロリと食べてしまいました。

 さて、それからオオカミは、木のお家にやってきました。
「中ブタくん、中ブタくん、ここを開けておくれ。ぼくをお家へ入れとくれよ」
 中ブタちゃんはビックリして、戸を押さえて言いました。
「とんでもない! ぜったいにいやだよう!」
 するとオオカミは、恐ろしい声でどなりました。
「よーし、そんなら、こんな家なんか、おれさまのじまんのいきで、ふき飛ばしてやるぞ!」
 オオカミがフーッと息をふきましたが、木の家はなかなかこわれません。
「よし、こうなったら体当たりだ!」
 オオカミは勢いをつけると、木の家に体当たりをしました。
 ドシーン!

三匹の子ブタ

 木のお家は、バラバラにこわれてしまいました。
 そこでオオカミは、中ブタちゃんをペロリと食べてしまいました。
 さて、それからオオカミは、レンガのお家へやってきました。
「ちいブタくん、ちいブタくん、ここを開けておくれ。ぼくをお家に入れとくれよ」
 ちいブタちゃんもビックリして、
「とんでもない! ぜったいにいやだよう!」
 するとオオカミは、恐ろしい声でどなりました。
「よーし、そんなら、こんな家なんか、おれさまのじまんのいきで、ふき飛ばしてやるぞ!」
 オオカミが、フーッと息をふきましたが、レンガの家はビクともしません。
「よし、こうなったら、体当たりだ!」
 オオカミは勢いをつけると、レンガの家に体当たりをしました。
 ドシーン!

三匹の子ブタ

 でも、レンガの家はビクともしません。
 オオカミは、うなりました。
「おぼえてろ。こうなったら煙突(えんとつ)からおりてって、ちいブタのやつを食べてやるぞ!」

三匹の子ブタ

 それを聞いたちいブタちゃんは、大急ぎで大きなナベにお湯をわかしました。
 火をドンドン燃やしたので、お湯がグラグラとわきました。
 煙突からおりてきたオオカミは、そのお湯の中にボチャーン! と落ちました。
「あつい、あついよー! 助けてくれー!」

三匹の子ブタ

 泣きさけぶオオカミに、ちいブタちゃんが言いました。
「じゃあ、もう悪い事はしないか?」
「しない、しない」
「じゃあ、食べたお兄さんたちをかえすか?」
「かえす、かえす。だから助けてくれー!」
「よし、約束だぞ」

三匹の子ブタ

 ちいブタちゃんがオオカミをナベから出してやると、オオカミは食べた大ブタちゃんと中ブタちゃんをはき出して、泣きながら山に逃げていきました。

 助かった大ブタちゃんと中ブタちゃんは、ちいブタちゃんのレンガの家で、なかよく暮らしました。

三匹の子ブタ

おしまい

三匹の子ブタ

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