亥年特集 2031年 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
福娘童話集メニュー

福娘童話集 ホーム


えとのおはなし

えとのおはなしメニュー
イラストをクリック
ネズミ年
ねずみ
ウシ年
うし
トラ年
とら
ウサギ年
うさぎ
タツ・リュウ年
たつ
ヘビ年
へび
ウマ年
うま
ヒツジ年
ひつじ
サル年
さる
トリ年
とり
イヌ年
いぬ
イノシシ年
いのしし
 


福娘童話集 >えとのおはなし >いのししのお話し >おばあさんの子ブタ

いのしし・ぶたのお話し 第 12 話

おばあさんの子ブタ

おばあさんの子ブタ
イギリスの昔話 → イギリスの国情報

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より)
ブタの顔ブタ 犬の顔の折り紙いぬ ネコの顔の折り紙ねこ 鼠の顔の折り紙ねずみ 牛の折り紙うし
♪音声配信(html5)
音声 おはなしや

 むかしむかし、おばあさんが、市場で小さなブタをかいました。
 ブタをつれてうちへかえってきましたが、うらにわの戸口のところでたちどまって、どうしても中へはいろうとしません。
 こまったおばあさんが、だれかてつだってくれる人をさがそうとあるいていくと、イヌにであいました。
 それでおばあさんは、
「ねえ、イヌよ。うちの子ブタにかみついておくれ。子ブタが戸口をふさいでいるので、わたしもうちへはいれないのだよ」
と、いいましたが、イヌはだまってそっぽをむいています。
 しかたなくおばあさんは、またすこしあるいていくと、木のこんぼうにであいました。
「ねえ、こんぼうや。イヌをぶっておくれ。イヌが子ブタをかまないから、子ブタはいり口をふさいだままなの。それでわたしはうちへはいれないのだよ」
 そういっても、こんぼうはへんじをしません。
 おばあさんは、またすこしあるいていきました。
 こんどは、赤い火がもえていました。
 それで、おばあさんは、
「火よ。こんぼうをやいておくれ。こんぼうがイヌをぶたないから、イヌが子ブタをかまないし、子ブタがいり口をふさいでいるから、わたしはうちへはいれないのだよ」
 そういっても、火はへんじをしません。
 おばあさんがまたあるいていくと、こんどは水にであいました。
「水よ。火をけしておくれ。火がこんぼうをやかないから、こんぼうはイヌをぶたないのよ。イヌが子ブタをかまないから、子ブタはいり口をふさいだまま。それでわたしはうちへはいれないのだよ」
 そういっても、水はへんじをしません。
 おばあさんがまたあるいていくと、こんどはウシにであいました。
「ウシよ。水をのんでおくれ。水が火をけさないから、火がこんぼうをやかないし、こんぼうがイヌをぶたないから、イヌが子ブタをかまないし、子ブタがいり口をふさいでいるから、わたしはうちへはいれないのだよ」
 でも、ウシはだまっています。
 おばあさんがまたあるいていくと、なわにであいました。
「なわよ。ウシをしばっておくれ。ウシが水をのまないから、水が火をけさないし、火がこんぼうをやかないから、こんぼうがイヌをぶたないし、イヌが子ブタをかまないから、子ブタがいり口をふさいだまま。それでわたしは、うちへはいれないのだよ」
 そういわれても、なわはへんじをしません。
 おばあさんがまたあるいていくと、ネズミがいました。
「ネズミよ。なわをかじっておくれ。なわがウシをしばらないから、ウシが水をのまないし、水が火をけさないから、火がこんぼうをやかないし、こんぼうがイヌをぶたないから、イヌは子ブタにかみつかない。子ブタはいり口をふさいだままで、わたしはうちへはいれないのだよ」
 でも、ネズミはだまっています。
 またあるいていくと、ネコにあいました。
「ネコや。ネズミをとっておくれ」
と、おばあさんは、ネズミとなわとウシと水とこんぼうとイヌが、みんなうごいてくれないので、子ブタがいり口をふさいだままで、おばあさんがうちへはいれないと、わけをはなしました。
 するとネコは、
「ニャーン、ニャーン。おばあさん、あんたがウシのところへいって、おちちをもってきてくれたら、わたしはネズミをとってあげるよ」
 そういいましたので、おばあさんはウシのところへいって、おちちをくださいとたのみました。
 するとウシは、
「おばあさん、あんたがまきばのほし草をひとかかえもってきてくれたら、おちちをあげるよ」
 おばあさんはさっそく、まきばからほし草をもってきて、ウシにやりました。
 ウシはその草をたべると、おちちをだしてやりました。
 おばあさんは、それをおさらにいれて、ネコのところへもっていきました。
 ネコはよろこんでおちちをなめると、すぐにネズミをおいかけました。
 ネズミがなわをかじろうとしますと、なわはウシをしばろうとします。
 それでウシが水をのみかけますと、水は火をけそうとして、火はこんぼうをやこうとします。
 こんぼうがイヌをぶとうとしますと、イヌは子ブタにかみつこうとしました。
 すると子ブタはようやく、にわへとびこみました。
 それでおばあさんもやっと、うちへはいることができたのです。

おしまい

前のページへ戻る

いのししのお話し 12話
イノシシの親子
イノシシとキツネ
悪口を言い合うブタとイヌ
どちらが子どもをよけい産むかで、ケンカするブタとイヌ
三匹の子ブタ
ライオンとイノシシ
ほらふき
カメとイノシシ
新しい
ワシとネコとイノシシ
イノシシと馬と猟師
おばあさんの子ブタ
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識