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3年生のイソップ童話(どうわ)

旅人(たびびと)と運命(うんめい)の女神(めがみ)
長い道のりを、歩いてきた旅人(たびびと)が、へとへとにつかれて、井戸(いど)のそばに倒れ込(たおれこ)んで、ねむってしまいました。
もうすこしで井戸(いど)の中に、ずり落(お)ちそうになったとき、運命(うんめい)の女神(めがみ)がきて、旅人(たびびと)をゆり起(お)こしながらいいました。
「これこれ、こんな事(こと)をしていて井戸(いど)に落(お)ちたら、あなたは、自分の不注意(ふちゅうい)は棚(たな)にあげて、わたしのせいにするに決(き)まっているでしょう」
運命(うんめい)の女神(めがみ)のいうとおり、たいていの人は、自分が悪(わる)かったために不幸(ふこう)になっても、神(かみ)さまのせいにしてしまうものです。
おしまい

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