童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集 福娘童話集 きょうの日本民話
 
     12月18日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
国連加盟記念日
きょうの誕生花
もみ
きょうの誕生日・出来事
1966年 江角マキコ (俳優)
  12月18日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
イワナの坊さま
きょうの世界昔話
カンチールとバナナ
きょうの日本民話
子うみ石
きょうのイソップ童話
馬と馬丁
きょうの江戸小話
大蛇
12月18日の広告

福娘童話集 > きょうの日本民話 > 12月の日本民話 > 子うみ石カンチールとバナナ

12月18日の日本民話

子うみ石

子うみ石
山形県の民話山形県情報

 むかしむかし、ある村の道ばたに、どうやっても動かせない大きな石がありました。
 いつの頃からか夜になると、その大きな石が化けて出るというので、誰ともなくこの石を《化け石》と呼ぶようになり、誰も夜はその道を通らなくなりました。
 でもある時、となり村まで用足しに行った庄屋(しょうや)さんが、村へ帰るのにどうしても化け石の一本道を通らなければならなくなりました。
「うむ。こわいが仕方がない」
と、庄屋さんがこわごわ通り抜けようとすると、
「お願いします。助けて下さい」
「お願いします。助けて下さい」
と、うしろから女の人の声が聞こえるのです。
「ひぇー! だっ、誰だ?」
 庄屋さんがビックリしてふりかえると、あの化け石が女の声で、
「私は、化け石と呼ばれる女石(おんないし)です。私にはまもなく子どもが産まれますが、腹がすいて困ってます。何か食べるものをめぐんで下さい」
と、いったのです。
「おおっ、そうか。少し待っていろ」
 かわいそうに思った庄屋さんは、急いで家に帰ってごはんをたき、にぎりめしをたくさん作って化け石のそばに持っていきました。
 すると化け石から手が出てきて、にぎりめしをたちまち食べてしまったのです。
 やがておなかがいっぱいになった化け石は、おにぎりぐらいの石を取り出して、
「お礼にお持ち下さい。この石はあなたの家をいつまでもはんじょうさせる子産石(こうみいし)です」
と、いうと、黒々としたふつうの石にもどりました。
 庄屋さんの家は、それからいつまでも栄えました。
 そしてまつっておいた子産石が、本当に子石(こいし)を産む事があったという事です。

おしまい

一覧へ移動   このページを閉じる   ホームへ移動

きょうの日本民話
ミニカレンダー
<<  12月  >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識