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3月3日の小話
オオカミと山犬のちがい
「オオカミ(→詳細)と山犬のちがいがわからないが、何とか、わかる方法はないものだろうか」
ひとりがいうと、もうひとりの男が、
「おや、おまえは、そのちがいがわからんのか」
「ああ」
「それじゃあ、おれがおしえてやる。まず、オオカミらしいやつが出たら、ぼうでなぐってみるとよい。山犬はおくびょうだから、逃げていくし、オオカミなら、おまえののどに、食いついてくる」
おしまい