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10月2日の小話

カツオぶしの絵

カツオぶしの絵

 江戸のざいもくやが、木曽(きそ→長野県の南西部で、ヒノキなどの良質な材木が取れるので有名)の山おくへ、ヒノキのかいつけに出かけました。
 宿屋(→詳細)にとまると、ついたてに、おかしな絵がかいてありました。
 波の中に、たきぎのようなものがかかれています。
「あれは、何の絵だね?」
 ざいもくやが、宿屋のあるじにきくと、
「はて、これはたまげただな。江戸のおかたがしらねえはずはあるまい。海におる魚のなかまだ」
「魚? 頭もせびれも、しっぽもない魚がいるかなあ。さっぱりわからん」
「そんでは、おしえてやっか。これは、カツオぶしちゅうさかなだ」

※むかしは冷蔵庫がないため、山奥で食べる海の魚といえば、塩漬けやカツオぶしなどの加工したものでした。

おしまい

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