福娘童話集 きょうの新作昔話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
     3月14日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
ホワイトデー
きょうの誕生花
カミツレ(カモミール)
きょうの誕生日・出来事
1948年 五木ひろし (歌手)
  3月14日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
にせものの汽車
きょうの世界昔話
ロバとおじいさん
きょうの日本民話
不思議なサバ売り
きょうのイソップ童話
ミツバチとゼウス
きょうの江戸小話
思いやり
広告
 

福娘童話集 > きょうの新作昔話 > 三笠山

2009年 3月14日の新作昔話

三笠山

三笠山
長野県の民話長野県情報

 むかしむかし、木曽(きそ)の山中に、天狗(てんぐ)が住んでいました。
 天狗は毎日、御嶽山(おんたけさん)のてっぺんに寝そべって、富士山を眺めては、
(何とか、あの富士山よりも高くて立派な山をつくりたい)
と、考えていました。
 そんなある日の事、天狗はこんな事を思いつきました。
(このお山のてっぺんに他から山を持ってきて三つ笠のように並べたら、きっと立派な山が出来るに違いない)
 そこで天狗は真夜中になると、形の良い山を探しました。
 そしてある晩、三岳村(みたけむら)にやってきた天狗は、倉越山(くらごえやま)に目をつけて、ためしに倉越山を御嶽山(おんたけさん)のてっぺんに乗せてみました。
 すると、なかなかの良い出来です。
「よし、この分なら、夜明けまでには出来上がるだろう。とりあえず、倉越山は元に戻してと」
 天狗はすっかり安心して、少し休むつもりで横になると、そのままグーグーと眠ってしまいました。
 やがて朝が来て、一番鶏の鳴き声がしました。
 天狗はあわてて飛び起きたものの、東の空はすでに明るく、おまけに朝の早い百姓に見つかってしまったのです。
「しまった、あと二つで三笠山だったのに」
 そう叫びながら山の方へ逃げて行き、それっきり二度と姿を現わしませんでした。
 それからこの山を、三笠山と呼ぶようになったそうです。

おしまい

ページを戻る

きょうの新作昔話メニュー
福娘童話集
きょうの新作昔話
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識