福娘童話集 きょうの新作昔話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
     12月23日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
テレホンカードの日
きょうの誕生花
オリーブ
きょうの誕生日・出来事
1978年 矢田亜希子 (俳優)
 12月23日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
アリとあんこ
きょうの世界昔話
みそさざいとクマ
きょうの日本民話
とけてしまった雪ん子
きょうのイソップ童話
ツグミ
きょうの江戸小話
貧乏浪人
広告
 

福娘童話集 > きょうの新作昔話 > サル酒

2008年 12月23日の新作昔話

サル酒

サル酒
大分県の民話大分県情報

 むかしむかし、府内(ふない→大分市)に、中屋玄通(なかやげんつう)という貧しい商人がいました。
 毎朝、府内の酒屋から少しの酒を仕入れては、近くの町や村に売りに行っていました。
 あるとき玄通は、浦辺(うらべ)へ酒を売りに行くので、高崎山(たかさきやま)のふもとを歩いていました。
 すると、どこからか、
「キーッ、キーッ」
と、苦しそうな声が聞こえてきたのです。
「なんだ、あの声は!」
 玄通が急いで声のする方へ行ってみると、サルが地面を転げ回っていたのです。
 見てみると大きな力二がサルの片足を、ギューッとはさんでいるのでした。
 かわいそうに思った玄通は、急いで力二をとってやりました。
 そしてサルに、
「よしよし。さぞ痛かったろう。だけどな、カニもお前やわしと同じ生き物なんじゃ。許しておやりよ」
と、いいきかせるように言うと、カニも放してやりました。
 さて次の日、いつものように玄通は、高崎山のふもとを通って酒を売りに行くと、
「キキーッ、キーッ」
と、またサルの声がします。
 見ると昨日のサルが、しきりに玄通を誘っているようです。
「なんじゃ、わしに来て欲しいのか?」
 玄通は不思議に思いながらも、サルについて行きました。
 するとそのうち、大きな岩の前に出ました。
 その岩の下からは、清水が湧き出ています。
「キキーッ、キキーッ」
 サルがその水を指さすので、何気なくなめてみた玄通は、あっと声をあげました。
「こっ、これは酒じゃ。しかも上等の酒じゃ」
 なんとその清水は水ではなく、天然の酒だったのです。
 助けてもらったお礼に、サルはサル仲間に伝わる秘密の酒を玄通に教えてくれたのでした。
 こうして玄通はその酒を売って歩き、やがては九州一の酒長者になったのです。
 そしてその酒は、『サル酒』と呼ばれて、今でも高崎山ではこの伝説にちなんでサル酒が売られているのです。

おしまい

ページを戻る

きょうの新作昔話メニュー
福娘童話集
きょうの新作昔話
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識