福娘童話集 > 新作の紹介 福娘童話集 きょうの新作昔話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
     2月 4日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
銀閣寺の日
きょうの誕生花
つばき
きょうの誕生日・出来事
1953年 山下達郎 (シンガー)
  2月 4日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
頭の池
きょうの世界昔話
しおづけのニシン
きょうの日本民話
しり鳴りしゃもじ
きょうのイソップ童話
近所に住む2匹のカエル
きょうの江戸小話
ほどほどに
広告
 


福娘童話集 > きょうの新作昔話 > 蚊渕(かぶち)  弘法話

2011年 2月4日の新作昔話

蚊渕(かぶち) 弘法話

蚊渕(かぶち)  弘法話
香川県・坂出市の民話香川県の情報

 むかしむかし、香川県坂出市の高屋(たかや)というところに、与平(よへい)と、おときという夫婦がいました。
 この夫婦は貧しいけれど、とても心優しい夫婦です。
 さて、この高屋にある遍照院(ほんじょういん)という寺では、弘法大師(こうぼうたいし)が修業をしていました。
 大師はこの寺でお経を読んだり、村々へ托鉢(たくはつ)に回ったりと、忙しい毎日を過ごしています。
 それを知った与平夫婦は、大師のために食べ物を用意したり、風呂をわかしてあげたりと、大師の身のまわりのお世話をしてあげたのです。
 そんな毎日が続いているうちに、大師は二ヶ月間の修業を終えました。
 そして、修行を終えた大師がこの村を出発する前の日の事、二ヶ月の間、色々とお世話をしてもらった与平夫婦を寺に招待したのです。
 大師は、与平夫婦に深々と頭を下げて言いました。
「長い間、本当にお世話になりました。そのお礼に、何かお返しをしたいと思います。遠慮無く、欲しい物を言って下され」
「いえいえ、お返しなど、とんでもありません。わしらはただ、お大師さまのお役に立てただけでうれしいのです」
 夫婦は、自分たちの望みをなかなか答えません。
「それでは、何か困った事でもあれば、話をして下され」
「そうですな。私どもは毎晩、蚊(か)に悩まされています。といっても、かやを買うほどのぜいたくもできませんので」
 その話を聞いた大師は、次の朝、与平夫婦の家を訪ねました。
 そして部屋のまん中で正座して、何やらお経の様なものを唱えました。
 すると、どうでしょう。
 家中の蚊が一斉に、大師の両手の中に寄せ集められたではありませんか。
 そして大師は、お団子の様に集まった蚊の固まりを近くの沼へ捨てました。
「これで大丈夫。この家には二度と蚊は現れないでしょう」
 大師はそう言うと、再び修行の旅に出かけました。
 大師の言葉は本当で、それから与平夫婦の家の中には、一匹の蚊も現われなくなりました。
 そして今も、大師が蚊を捨てたという場所が、『蚊渕(かぶち)』と呼ばれて残っているそうです。

おしまい

ページを戻る

新作の紹介メニュー

福娘童話集

新作の紹介
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
女の子応援サイト さくら
職業紹介・誕生日占い・おまじないなど
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識