福娘童話集 きょうのイソップ童話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
 
     9月10日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
屋外広告の日
きょうの誕生花
しゅうかいどう
きょうの誕生日・出来事
1971年 進藤晶子(フリーアナウンサー)
  9月10日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
彦一の生き傘
きょうの世界昔話
あの世の結婚式に出席した若者
きょうの日本民話
若い男に化けた鬼
きょうのイソップ童話
ぬすみをするこどもと母親
きょうの江戸小話
へとおもえ
広告
 

福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 9月のイソップ童話 > 盗みをする子どもと母親

9月10日のイソップ童話

ぬすみをするこどもと母親

盗みをする子どもと母親

 ある子どもが、学校で友だちの本を盗んで来て母親に見せました。
 すると母親は、叱りもせずに、
「良かったね」
と、褒めました。
 次の日、子どもは誰かの服を盗んで来て、母親に見せました。
 母親は前よりも、もっと褒めました。
 こうして、この子どもは大きくなるにつれて、ますます大きな盗みをするようになりました。
 けれども、とうとうある日、盗みをしている所を見つかって警察に捕まりました。
 そして両手を背中で縛り上げられて、首切り役人の所に引き立てられて行きました。
 母親は胸を掻きむしって悲しみながら、息子に付き添って行きました。
 途中で、息子が、
「お母さん、ちょっと。内緒の話しがあるから、耳を貸して下さい」
と、言いました。
 母親が息子の口に耳を近づけた途端、息子は耳たぶをくわえて、ガブリと噛み切ってしまいました。
「この親不孝者! 泥棒ばかりして、さんざん心配させた上に、お母さんの耳を食いちぎるとは何事ですか!」
 母親が叱りつけると、息子が言いました。
「始めて本を盗んだ時に、お母さんはぼくを褒めてくれた。あの時ぼくを叱っていたら、こんな事にならずにすんだのに」

 このお話しは、悪い事は始めうちに懲らしめないと、そのうちだんだんひどくなって、手におえなくなる事を教えています。

おしまい

前のページへ戻る


きょうのイソップ童話
ミニカレンダー
<<  9月  >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30  
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識