むかしむかし、あるお寺の床下に、タヌキが住んでいました。 頭擺頭擺,有一間廟寺地泥下,有一條狸仔戴在該。 イラスト01 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 このタヌキは頭の毛がうすい事から『はげダヌキ』と呼ばれていたのですが、何とこのはげダヌキは人助けが大好きなのです。 イラスト02 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 ある年の暮れの事、はげダヌキがお寺の近くのとうふ屋へ油揚げをもらいに行くと、とうふ屋の主人がため息をついていました。 有一年年尾,光頭狸仔行去就近豆腐店買烰豆腐,豆腐店頭家道嘆講: イラスト03 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 「困ったな。こうもお金がなくては、とうふをつくる豆も買えない」 「無結煞哪,無錢好買做豆腐用个豆仔。」
狸仔聽著就摎頭家講: イラスト04 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 「心配せずとも大丈夫。いつもおいしい油揚げをいただいている恩返しに、おいらが何とかしましょう」 「無問題毋使愁,為了報答你長透做烰豆腐分大家食,俚借乜愛借來分你!」 イラスト05 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 そしてはげダヌキは、きんぴかのやかんに化けて自分を売るように言ったのです。
イラスト06 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 「これは良い買い物をした。全く素晴らしいやかんだ。もっとみがけば、もっと光るかもしれんぞ」
イラスト07 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 やかんに化けていたはげダヌキは、くすぐったいやら痛いやら。
毋過,毋好分人看出來,所以,若係你刻耐仔忍等,可能會挼過度,甚至頭那毛會挼㪐淨淨。 (啊!恁重要个頭那毛...) イラスト08 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 これ以上みがかれてはたまらないので、はげダヌキは旦那が手を離したすきに逃げ出して、お寺の床下に隠れました。 再過挼會當毋著了,光頭狸仔趕在老爺手離開个時節煞煞瀉走。去廟肚地泥下囥等。 イラスト09 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示 「ああ、こんなツルツル頭では、恥ずかしくてどこにも行けないや。でも、とうふ屋に恩返しが出来て良かった、良かった」 「光頭落勺盡見笑,哪位都去毋得,毋過做得報答豆腐店頭家乜盡好,盡好。」 自從該擺以後,聽講狸仔照樣幫助人,逐儕就珍惜佢。
おしまい |
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