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8月26日の日本の昔話

佐渡二郎(さどじろう)と安寿姫(あんじゅひめ)の母

佐渡二郎(さどじろう)と安寿姫(あんじゅひめ)の母
佐渡二郎摎安壽公主个哀仔

福妹日本童話集 (臺灣客語.海陸腔) 翻譯:鄧文政(ten33 vun55 zhin11)

♪音声配信(html5)
音声 ☆横島小次郎☆

むかしむかし、平安のころ、南片辺(みなみかたべえ)の鹿野浦(かのうら)の七回り坂(ななまわりざか)の下に、佐渡二郎(さどじろう)という人買いが住んでいました。
頭擺頭擺,在平安時代,一個安到佐渡二郎个人口販仔,戴在南片邊个六野浦七回坂下背。


むかしは日本でも、お金で人を売り買いしていたのです。

頭擺,在日本,做得用錢買賣人。


ある日、この人買いが越後
(えちご)の直江津(なおえつ)から、美しい奥方を連れてきました。
有一日,這個人口販仔對越後直江津,渡等盡萋頭个貴夫人過來。


この
奥方岩城半官正氏(いわきはんかんただうじ)という奥方、夫筑紫(つくし)されてしまいそれで安寿(あんじゅ)対王丸(ずしおうまる)という二人どもをれて直江津までたどりついたのです
這個貴夫人係岩城半官正氏个夫人,厥老公分人流放到筑紫,所以渡等安到安壽摎對王丸兩個細人仔來到直江津。


その直江津の港から、舟旅で筑紫へ行こうとしたところ、その港で悪い人買いにだまされて二人の子どもとは別れ別れにされてしまいました。

想愛在直江津港口坐船去筑紫,但係在該港口分一個壞人騙著,嗄摎兩個細人仔分開。


奥方は佐渡二郎に買われ、はるばる鹿野浦まで連れてこられたのでした。

夫人分佐渡二郎買去,渡到遠遠个鹿野浦來。

佐渡二郎は奥方を、

喊佐渡二郎摎夫人,


「それ、飯をたけ」

「噯,去煮飯!」


「それ、薪
(まき)をもってこい」
「噯,去拿樵!」


「それ、田の草を取れ」

「噯,去挲草!」


と、朝から晩までこき使い、子どもたちの事を思って涙している奥方を見てはひどく怒るのです。

從早到暗準使女用,又看佢想著細人仔就流目汁,就火著。


そして無理をした奥方は目の病にかかり、盲目
(もうもく目が見えないこと)になってしまいました。
因為勉強忍受無理對待个夫人,目珠發病,變青瞑。


「目をつぶすとは、この役立たずが。だが、遊ばせはせんぞ」

「目珠青瞑,就無效了,毋過,做毋得放佢尞。」

佐渡の二郎は目の見えない奥方に、園の鳥追いを命じました。

佐渡二郎喊目珠看毋著个夫人去肚逐鳥仔。


奥方は、毎日園に立って、

夫人逐日企在站在肚,


安寿(あんじゅ)しやほうやれほ
思念安壽,houyareho


対玉(ずしおう)恋しや、ほうやれほ
思念對王,houyareho


と、歌いながら鳥を追うのです。

一片唱歌一片逐鳥仔。


そんな奥方を、村の子どもまでもがバカにして、

連村莊肚个細人仔都看毋起夫人,

「ほら、安寿姫が、そこにやってきたぞ」

「噯,安壽公主在該片過來呦。」


「おらは、対王だよ。ほれ、ここまできてみろや」

𠊎對王,噯,過來這片看」


などと
ってはからかったのです
講這種話來誚㸐佢


奥方はそんな事があるたびに、じっと無念の涙をこらえていました。

夫人堵著這種事情時節,總係非常傷心流目汁。


それから
十数年、母しに安寿姫下男(げなん)鹿野浦(からのう)へやってきたのです
十年後,安壽公主帶等男傭人來到鹿野浦,尋厥姆。


盲目になって、園で烏を追っている母を見つけた安寿姫は、

尋著厥姆目珠青瞑忒、在肚逐鳥仔个安壽公主講:


「母上、安寿でございます」

「母親大人,𠊎係安壽。」


と、目に涙をためてかけ寄りました。

斯目汁雙流。


しかし奥方は、

毋過,夫人就講:

「なに安寿だと。またこの悪童
(あくどう)どもが、もういいかげんにおしっ」
「麼个安壽,又係該兜綻剁頭嘎,較差毋多兜。」


と、夢中で杖
(つえ)を振りまわして、なんと本物の安寿姫を殺してしまったのです。
拚命揮舞等棍仔打死正經个安壽公主。


そのあと下男から話しを聞いて、自分が殺したのは本物の安寿姫だったと知ったのです。

過後,在聽到男傭人說明後,佢正知自家打死正經个安壽公主。


ああわたしは、何ていうを・・・
「啊,𠊎做麼个...」


奥方
安寿姫のなきがらにすがって、泣きくずれました
坐在安壽公主屍體脣頭噭襤濕褸。


それから
奥方下男一緒、安寿姫川上にうめたのです
過後,夫人、男傭人共下摎安壽公主埋在中之川个河壩脣。

その時、目の見えない奥方の目から涙があふれて、それが川に流れ込みました。

該下,夫人个目汁跌落河壩肚。


その日から中の川は、毒の川になってしまいました。

自該下開始,中之川變成一條毒河。


やがて佐渡の次郎の子孫は死に絶え、その屋敷のあった場所は草も生えない荒れ地へとかわったということです。

無幾久,聽講佐渡次郎个後裔死淨淨,厥大座屋个跡,嗄變連草都生毋出个荒地。

 

おしまい
煞咧

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