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5月25日の百物語
（5月25日的日本鬼故事）


おどぼう池
小渡池

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むかしむかし、ある長者の家に、『おどぼう』という名前の若い使用人がいました。
到好久以前、地主屋有個喊渡的年輕下人。

このおどぼうは同じ村の娘『およね』と恋仲だったのですが、長者の息子がおよねの事を好きになってしまったのです。
他就跟同村的緒到一起好、剛好地主他兒也喜歡緒。

およねの家は長者から田畑を借りて暮している小作なので、長者が娘を嫁に出せと言えば断る事が出来ません。
緖她屋就靠地主的田吃飯、地主要緖過來、那也就只能過去。

それどころか、およねの両親は玉の輿だと喜んで、秋の取り入れが済んだらおよねを長者の家に嫁入りさせると決めてしまったのです。
反過來、緖爹媽還笑的好開心、自己這還跟地主沾親帶故了、就定到秋天收完糧喊地主迎親了。

嫁入りの日が近づくにつれて、おどぼうもおよねも、すっかり元気がなくなってしまいました。
結婚日子是越來越近、但是這二個原配反而是一天比一天急。

しかし他のみんなは二人の恋仲を知らないので、元気がない事にさえ気がつきません。
其他人都不曉得原來他們二個到好
除開自己這事還覓（沒）人曉得。

そしていよいよ嫁入り直前の秋の夜、悲しい事におよねは山奥の池に身を投げて死んでしまいました。
這就秋天啦、馬上就要嫁人了、晚上跑山好裡面邏條水塘一跳、這人過就死了、緖。

「およねは、どうして死んでしまったんだ？」
「もうすぐ長者の家へ、嫁入り出来るというのに？」
「一体、何の不満があったのだろうか？」
明明就要嫁地主了
這人怎麼就突然覓得了
是不是對地主有甚麼意見啊

みんなは、およねが死んだのが不思議でなりません。
村裡人都覺得這人死得是莫名奇妙。

ただ一人その理由を知っているおどぼうも、人前では悲しみをがまんして普段通りに振る舞っていました。
曉得原委的也只有一個渡、也是當到人面壓抑自己感情、和普通人一個樣。

それから一年ほどたったある日の事、おどぼうが、およねの死んだ池のそばで仕事をしていると、大きな赤色のドジョウが出てきたのです。
差不多一年、渡做事到緖死的水塘邊上、池子裡面一條紅色的大泥鰍跳出來了。

「赤色とは珍しい。そう言えば、およねは赤色が好きだったな」
緖喜歡紅、紅色的泥鰍也是罕見。

おどぼうはドジョウを捕まえると、逃げない様に近くの水たまりに入れておきました。
渡捉起泥鰍、放到旁邊小水坑裡面、防止跑路。

そして夕方になり、おどぼうが帰ろうとした時、
「おどぼうー。おどぼうー」
黃昏、渡準備回去了
渡、渡

と、誰かが呼ぶ声がしたのです。
有那個到喊。

「はて？　誰だろう？」
是那個？

その声が池の方から聞こえて来たので、はっと、ドジョウの事を思い出したおどぼうは、
池塘邊的聲音讓渡一哈想起緖的事。

「おお、そうだった。水たまりに入れたままで、可哀想な事をしたな」
突然覺得幫紅色大泥鰍放到小水坑裡面也是著孽。

と、ドジョウを池に放して、再び帰ろうとしました。
放泥鰍到塘裡面去了。

すると、また、
「おどぼうー。おどぼうー」
渡、渡

と、池の底から声が聞こえて来るのです。
這次水底又傳來聲音。

その声を聞いたおどぼうは、びっくりしました。
渡聽到聲音也是驚異。

「およね？　・・・その声は、およねだな！」
這是緖的聲。

なんと池から聞こえて来た声は、死んだおよねの声だったのです。
已經是死人的緖、從池裡發出。

「およね！　今行くぞー！」
渡這就一跳、接緖去了。

おどぼうはそう叫ぶと夢中で池へ飛び込んで、そのまま二度と浮いてはきませんでした。
人再也覓上來過。

それ以来、村人たちこの池を『おどぼう池』と呼ぶ様になったそうです。
這後面村裡人就用男的名字、幫池子命名渡池。

おしまい
结束

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