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3月30日の日本民話
(3月30日的日本民間故事)
オオカミばあさん

オオカミばあさん (健全普通話版)
狼婆

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : スタヂオせんむ

むかしむかし、丹波(たんば→京都府)の山間の村に、スギというおばあさんが住んでいました。
在很久很久以前、丹波的山間村、就在這兒居住了一位叫做杉的婆婆。

ある年、おスギおばあさんに、待望の孫が生まれたのです。
時間來到了某年、這天是讓衫婆她祈禱許久的抱孫願望終於實現了。

「ああ、うちにも孫がでけた。ええ男の子や。ほんに、ええ男の子や」
哈哈、我可終於也是抱上自己的孫子啦、這小男孩長的還真俊呀、我可愛的小乖乖。

ですが、そう言って喜んでいたのもつかの間で、その年の秋、息子夫婦と可愛い孫が、流行病で死んでしまったのです。
但可惜命運無常呀、雖然幸福也是持續了一段時間、可就在該年的入秋、村子裡突就爆發了一波猛烈的疾病、藥石罔顧的、除了家中的婆子一人、兒子兒媳還有乖孫全部染疾亡故了。

一人生き残ったおばあさんは、生きる気力を無くしてしまい、
這下可好、唯一現在在家中剩下的竟然只有年老的婆婆一人了、人家現在也是一整個完全的想不開呀、就天天等死了。

「たった一人、生きていても仕方ねえ、はよう、わしも死なしてくれえ」
我還活著幹啥呀、家裡就我一個了、這可不啥盼頭都沒有了嗎、還不如當初也一起把我送走算了。

と、ただ泣いて暮らしていました。
說著說著衫婆的語氣就又開始抽噎、緩緩掉下了淚滴、這一天天的。

間もなく冬が来て山に雪が降り始めた頃、おそろしいオオカミが里の方へおりて来ました。
時間也不一會兒又到來了入冬、這個時候的山裡都已經開始下起了雪、這下可好、那些恐怖的狼群沒有了棲身之地全都被逼往村子裡面來了。

そして里の子どもがオオカミに食い殺されたので、村人たちは大騒ぎです。
甚至直接都發生了因為狼群缺少食物而攻擊小孩導致慘死的事件發生、這下把村子裡弄的全是人心惶惶。

おスギおばあさんが人前に姿を見せなくなったのは、その頃からでした。
村子裡的心思現在都在關注狼、但沒有人發現其實早在這個時候衫婆就已經很久沒有出現到過大家的面前了。

と、言っても、決していなくなったわけではなく、夜になると家には明かりがつきましたし、かまどの煙もあがります。
等到察覺這事怪異之時、可也就不是說衫婆她一個人在家突然出了意外甚麼、人家夜裡家中的燈還都亮著了、這灶台上的煙囪到了飯點也沒看不冒煙呀。

その頃、村には恐ろしいうわさが広がりました。
而幾乎就是同時、村裡又有一道讓人人心惶惶的流言傳出。

「なあ、知っとるか? あのばあさん、オオカミを飼っとるんや」
喂、你們有知道嗎?聽說衫婆子她家養起了狼呀。

「ああ、聞いた聞いた。何でも朝晩、オオカミに飯を食べさせているそうだ」
啊、這事我也知道、不知是誰說的、現在都還說她從早到晩還專門給狼喂飯了。

うわさはうそではないらしく、夜ごとに、
然而就這謠言其實也並不是甚麼空穴來風、因為一旦等真到了夜晚。

「ウォーン! ウォーン!」
唔喔!唔喔!

と、いう、オオカミの鳴き声がすぐ近くで聞こえ、月明かりの庭先を通っていく黒いけものを何人もの村人が見たのです。
這可不狼嚎就又開始在大街裡響徹了嗎、而這聲音不遠、就感覺在著附近哪兒呀、村民們以防萬一提前拉好門窗時、很多人都在這個時候藉助了月光看清楚自己的院子裡頭竟然穿梭著像是狼的黑色獸影。

そこである晩、男たちが火なわ銃を持って、おスギおばあさんの家の近くへ行ってみました。
等到時間又過了一陣子來到了某天、村子裡的村民終於還是忍不住了、男人們合夥的聚集起來、全部都準備好了自己獵槍、就在這個夜晚、大家一起狀起膽的試著要去靠近一下衫婆的家。

ひっそりとした、おスギおばあさんの家には、あんどんの明かりが灯っていました。
大夥到達了屋外、先是看見了和往常一樣的屋內依舊還是有點起了照明的燈火。

その明かりで、しょうじに大きくおばあさんとオオカミの影が写ったのです。
可這等又一瞧燭火的倒影後、這可不把大傢夥們給嚇傻了呀、紙窗戶上的奇怪的皮影不就是個超大的衫婆以及一個極像是狼的玩意呀。

「あわわわわ、オオカミ、オオカミだ!」
啊啊啊啊啊啊、狼、那絕對就是狼啊!

鉄砲を持った男たちは、みな足がすくんでしまい、
這群拿著獵槍的男人們一點都不靠譜、等真親眼的確認過了這事以後竟然直接就是雙腿打起了囉嗦站都站不穩了。

「あんなのに飛びかかられては、このくらい夜のこと、いくら鉄砲があっても殺されてしまうぞ」
我了個天呀、萬一那傢伙到時要是發狂亂撲起來、現在又可是晚上呀、這黑燈瞎火的、就算有再多槍也都不頂用呀。

と、ぞろぞろ逃げて帰りました。
這不就全給嚇尿一個個都逃了嗎。

それからしばらくしたある日、おスギおばあさんは珍しく外へ出かけると、お坊さんを連れて戻って来ました。
又是在那不久後的一個日子、今天的衫婆竟然是開始破天荒的白天願意出門了、給人看見這次衫婆出門後又是帶了一位和尚來到了自家。

お坊さんは土間(どま→台所)から飛び出して来たオオカミを見てビックリしましたが、そのオオカミに向かっておばあさんが言いました。
首先發生的第一件事就是這位和尚才將踏入衫婆大門後的第一刻、就先是給玄關飛速迎過來的一條狼給嚇傻了過去、但好在有著衫婆對著這條狼它呀。

「わしなあ、お前が家の裏まできた日には、『はよう、わしを食べてくれ、息子や孫のところへ行かしてくれ』そう思うて戸を開けたんや。
狼呀狼、當初可就是你沒有地方去而闖入了我的後院、我當時也就是想著這也許就是上天給我的一個機會呢、『來來來、快點將我吃掉吧、請你幫幫忙讓我快點下去見到我的孩子跟孫子們呀』我當時可不就直接是拉開了大門去迎接你來嗎。

そやけどお前は、このわしを食べなんだ。
但要說結果那可是遺憾極了、你咋就也不願意來吃我呢。

それどころか、わしが炊いたごはんをうまそうに食べて、今までいてくれた。
不僅如此你還和我親了起來、你不願意吃我但卻是願意吃我為你準備的飯、當時可叫一個狼吞虎咽極了、也就是這樣、大家一起走到了現在。

おかげで、わしは今日まで命をながらえる事ができた。
其實拜你所賜、我也是將自己的殘軀也有幸的拖到了今天。

お前には礼をいわんならん。
咱家對你其實也是心存感激。

だども、いつまでもというわけにはいかん。
但、一直繼續長此以往下去也不是個辦法呀。

ありがたいお経を聞いて、山の仲間の所へ帰ってくれ。
還是請你聽過了這一遍讓人改過自新的經文之後、回到你自己山中的所在和狼群們一起吧。

・・・では、お坊さま、頼んます」
………也差不多了、大師傅、咋們就也開始吧。

「あっ、・・・えっ、おほん。それならオオカミや、よう聞くがええ」
這這這………誒、恩、行、咱也知道了、咳咳、那你現在就給我要仔細的聽好呀、狼先生。

お坊さんは、あがりがまち(→家のあがり口)に立って、お経を唱え出しました。
大法師這時可不就連屋子裡面還沒進嗎、直接就是站在了人家大門口的地方開始誦起了經。

オオカミはキバをむいて土間を歩き回っていましたが、次第に落ち着いてお坊さんの前に座り込みました。
但這位狼先生在和尚給自己唸經的這段期間可謂是一個暴躁極了、一直就在和尚左右來回的呲牙渡步了、可就是不久後也就慢慢的開始卸下了心防、直接走累了牙也不呲趴著人和尚面前開始守起來了。

オオカミは、そばにいたおばあさんをチラリと見ると、眠った様に目をつむります。
狼先生此時可就還一個勁的望向身邊的婆婆呢、後面看沒啥事幹、也是慢慢的將眼睛逐漸眯起來了。

それを見たおばあさんは、ゆっくりと部屋を出て行きました。
看見了狼先生有點恍惚開始淺眠的樣子、衫婆則是靜悄悄的離開了家。

しばらくの間、お坊さんのお経が続いていましたが、突然、
可就又是一陣、此時的大師傅還啥都不知道、繼續的在給狼先生念起著人家完全不懂的經文呢、就突然。

ズドーーン!
轟隆!

耳をつんざく音が、後ろの山の方までこだましたのです。
發出了一聲驚魂的巨響、震耳欲聾、就這聲音大的都可以傳到連去後山砍柴的人都能聽得到了。

しょうじのかげには、鉄砲を構えたおばあさんが立っていました。
那這到底是個啥呀、是一把槍、而拿槍的人也就是衫婆、人家從門板外就那樣的站著了。

お経を聞いていたオオカミは、血に染まって死んでいました。
而此時啥玩意兒也不知道的狼先生直接就是滿身鮮血的中彈身亡了、這死之前還給自己聽了一篇和尚的超度經。

おばあさんの目から、涙があふれて落ちました。
衫婆不知道是咋個回事、此刻的她眼角裡面的淚水又是溢了出來。

「なんぼわけがあるいうても、お前は村の子どもや旅の人を襲うた。
「不論是出自甚麼原因、即便在我的家中我是如何的遷就你、但我也其實從來沒有想過去縱容你偷偷溜跑出去的時候攻擊落單的旅客與小孩子呀。

つらいけど、わしはこうするしかなかったんや。
我是一個壞傢伙、但事實已經擺在了眼前現在也就只是是逼著我這樣幹了。

ごめんな。
抱歉。

ほんまに、ごめんな」
實在是十分的抱歉。

そしてお坊さんの手を借りてオオカミのなきがらを山へ運ぶと、手厚くほうむりました。
在這之後衫婆又是出資了一大筆錢想要藉助眼前的和尚之手替自己將狼先生埋到山上去厚葬。

それからは、村では誰一人オオカミに襲われる者はなかったそうですが、おスギおばあさんはその日から姿を消して、二度と村には戻って来なかったという事です。
也就是從這天開始、村子裡面再沒有一個人又聽聞誰誰誰又給狼給攻擊了的事、可隨之是衫婆自己也徹底的是一整個完全的消失不見在村子裡了、在這之後沒有任何人再見過她一面。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

オオカミばあさん
狼婆子

むかしむかし、丹波(たんば→京都府)の山間の村に、スギというおばあさんが住んでいました。
到好久以前、丹波國住了個衫婆。

ある年、おスギおばあさんに、待望の孫が生まれたのです。
有年、婆抱孫了、一直盼到的、這就好高興。

「ああ、うちにも孫がでけた。ええ男の子や。ほんに、ええ男の子や」
就講小孩兒生的乖、生的乖。

ですが、そう言って喜んでいたのもつかの間で、その年の秋、息子夫婦と可愛い孫が、流行病で死んでしまったのです。
但這都㫘高興完、當年的秋天就發了高熱、死了去、還連同父母一起。

一人生き残ったおばあさんは、生きる気力を無くしてしまい、
這就婆子一個人㫘盼頭啦。

「たった一人、生きていても仕方ねえ、はよう、わしも死なしてくれえ」
一個人活也㫘味、死了算它。

と、ただ泣いて暮らしていました。
這就到那裡哭。

間もなく冬が来て山に雪が降り始めた頃、おそろしいオオカミが里の方へおりて来ました。
冬天了開始下雪、狼也被逼到村落來了。

そして里の子どもがオオカミに食い殺されたので、村人たちは大騒ぎです。
這就喍了幾個小兒、搞的村裡面好慌。

おスギおばあさんが人前に姿を見せなくなったのは、その頃からでした。
衫婆開始避人就是從這時開始。

と、言っても、決していなくなったわけではなく、夜になると家には明かりがつきましたし、かまどの煙もあがります。
也不是講就此蒸發了、夜了屋裡還是有人到屋撈飯。

その頃、村には恐ろしいうわさが広がりました。
這時來了個傳聞。

「なあ、知っとるか? あのばあさん、オオカミを飼っとるんや」
講衫婆養狼。

「ああ、聞いた聞いた。何でも朝晩、オオカミに飯を食べさせているそうだ」
講白天晚上都跟狼過飯吃。

うわさはうそではないらしく、夜ごとに、
這事也不是空穴來風、一夜。

「ウォーン! ウォーン!」
狼嚎。

と、いう、オオカミの鳴き声がすぐ近くで聞こえ、月明かりの庭先を通っていく黒いけものを何人もの村人が見たのです。
狼的聲音就可以聽出是到旁邊、而且好多人都看到自己院裡面有黑影到竄動。

そこである晩、男たちが火なわ銃を持って、おスギおばあさんの家の近くへ行ってみました。
這天夜、一堆男的就提獵槍去衫婆屋摸情況去了。

ひっそりとした、おスギおばあさんの家には、あんどんの明かりが灯っていました。
屋子裡面燈亮到的。

その明かりで、しょうじに大きくおばあさんとオオカミの影が写ったのです。
這就燈光映出好大條衫婆還有狼的身影到紙門上。

「あわわわわ、オオカミ、オオカミだ!」
狼狼狼狼!!

鉄砲を持った男たちは、みな足がすくんでしまい、
這些男的邏狼駭到雙腿打擺。

「あんなのに飛びかかられては、このくらい夜のこと、いくら鉄砲があっても殺されてしまうぞ」
這就講這狼若是撲過來、這就又夜、還怕搞不定。

と、ぞろぞろ逃げて帰りました。
過全跑了。

それからしばらくしたある日、おスギおばあさんは珍しく外へ出かけると、お坊さんを連れて戻って来ました。
突然有天、婆子出門了、帶回去一個和尚。

お坊さんは土間(どま→台所)から飛び出して来たオオカミを見てビックリしましたが、そのオオカミに向かっておばあさんが言いました。
和尚到門口、著內屋撲出來的狼駭了個卵脬翻天、但是被婆子喊停。

「わしなあ、お前が家の裏まできた日には、『はよう、わしを食べてくれ、息子や孫のところへ行かしてくれ』そう思うて戸を開けたんや。
婆子就對狼講、當時你進了屋、我喊你吃了我、讓我去見兒孫、就開了門。

そやけどお前は、このわしを食べなんだ。
但你也㫘逐了我意。

それどころか、わしが炊いたごはんをうまそうに食べて、今までいてくれた。
你甚至還被我喂大至今。

おかげで、わしは今日まで命をながらえる事ができた。
後面這事也成了我活落來的堅持。

お前には礼をいわんならん。
我要感謝你。

だども、いつまでもというわけにはいかん。
但一直這麼落去也是不行。

ありがたいお経を聞いて、山の仲間の所へ帰ってくれ。
這部經文為你頌了、回山上去跟同伴一起吧。

・・・では、お坊さま、頼んます」
和尚請了。

「あっ、・・・えっ、おほん。それならオオカミや、よう聞くがええ」
和尚也曉得意思了、過對狼唸經了。

お坊さんは、あがりがまち(→家のあがり口)に立って、お経を唱え出しました。
和尚就到大門口開始了。

オオカミはキバをむいて土間を歩き回っていましたが、次第に落ち着いてお坊さんの前に座り込みました。
狼就到屋裡面四踋轉啊轉、就是想幫和尚喍上二口、但後面也乖了、過趴和尚頭前了。

オオカミは、そばにいたおばあさんをチラリと見ると、眠った様に目をつむります。
眼裡面就對到邊上的婆子望、久了眼睛就開始眯了。

それを見たおばあさんは、ゆっくりと部屋を出て行きました。
婆子見狀也慢慢走出門了。

しばらくの間、お坊さんのお経が続いていましたが、突然、
這就一下、和尚還念到經的。

ズドーーン!
砰子一下。

耳をつんざく音が、後ろの山の方までこだましたのです。
這一聲槍響連後山的樹都到震。

しょうじのかげには、鉄砲を構えたおばあさんが立っていました。
紙門後面提到火槍的婆子站到的。

お経を聞いていたオオカミは、血に染まって死んでいました。
而正聽到經文的狼、一攤血的倒那裡的。

おばあさんの目から、涙があふれて落ちました。
婆子也哭了。

「なんぼわけがあるいうても、お前は村の子どもや旅の人を襲うた。
即便袒護、但因這狼襲人、婆子也只得狠心下了死手。

つらいけど、わしはこうするしかなかったんや。
ごめんな。
婆子對狼懺悔。

ほんまに、ごめんな」
道歉。

そしてお坊さんの手を借りてオオカミのなきがらを山へ運ぶと、手厚くほうむりました。
這又借到和尚之手將屍骨山中厚葬了去。

それからは、村では誰一人オオカミに襲われる者はなかったそうですが、おスギおばあさんはその日から姿を消して、二度と村には戻って来なかったという事です。
這之後、不見了狼、也不見了婆、村裡面也㫘傳出哪個再被狼搞了。

おしまい
结束

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