福娘童話集 > きょうの日本民話 福娘童話集 きょうの日本民話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
 


福娘童話集 > きょうの日本民話 > 4月の日本民話 > ふるさとへ飛んだ侍

4月17日の日本民話

ふるさとへ飛んだ侍

ふるさとへ飛んだ侍
香川県の民話香川県情報

日本語 ・日本語&中国語

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 「佐倉サニャ」  Sakura Sagna's VODs

♪音声配信(html5)
音声 ひかる

 むかしむかし、高松(たかまつ→香川県)生まれの若い(さむらい)が江戸つとめになって、目黒(めぐろ→東京都)にある侍屋敷で働いていました。

 ある日の事、若い侍は近くにある不動尊(ふどうそん)へお参りにでかけました。
(ああ、高松がなつかしいな)
 若い侍がふるさとの事を思い出しながら歩いていると、一人のお坊さんが声をかけて来たのです。
「あんたは、よっぽどふるさとへ帰りたいようじゃな。ふるさとはどこじゃ? 帰りたいなら連れて行ってやろう。ついてきなされ」
 お坊さんは木のかげに若い侍を連れて行くと、片手をにぎって目を閉じるように言いました。
 すると若い侍の体が、フワリと浮き上がったのです。
 まるで、鳥になって空を飛んでいる様な気分です。
「さあ、ついたぞ。目を開けても良いぞ」
 そう言われて目を開くとと、お坊さんの姿はどこにもありません。
 いつの間にか辺りは夜になっていましたが、そこは確かに高松の自分の家の前でした。
「何とも、不思議な事もあるものだ」
 そう思いながら家の中をのぞいてみると、ちょうど家の中から父親が出て来ました。
 父親は、若い侍に気づいてビックリです。
 父親は息子の幽霊(ゆうれい)かとも思いましたが、しばらくじっと見つめて本物の息子だと分かると言いました。
「やっぱりお前か。いつ江戸から戻って来たんじゃ? そんなところに立っておらずに、早く家の中に入れ」
 若い侍は、父親や家の者たちに、今日の不思議な出来事を話しました。
 そして次の日、若い侍はまた江戸へと帰って行きました。

おしまい

前のページへ戻る


     4月17日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
恐竜の日
きょうの誕生花
大飛燕草(おおひえんそう)
きょうの誕生日・出来事
1967年 ゴルゴ松本 (芸人)
恋の誕生日占い
責任感と正義感の強いリーダー
なぞなぞ小学校
文庫をさかさまにしたら、食べ物になった。何?
あこがれの職業紹介
女流囲碁棋士
恋の魔法とおまじない 108
告白の前の緊張を静める呪文
  4月17日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
怖いみやげ
きょうの世界昔話
ゴルゴーン退治
きょうの日本民話
ふるさとへ飛んだ侍
きょうのイソップ童話
金持ちと泣き女
きょうの江戸小話
身内のもの
きょうの百物語
弥じゃどんの首

福娘のサイト

http://hukumusume.com

366日への旅
毎日の記念日などを紹介
福娘童話集
日本最大の童話・昔話集
さくら SAKURA
女の子向け職業紹介など
なぞなぞ小学校
小学生向けなぞなぞ