福娘童話集 > 日本の民話 2 福娘童話集 きょうの日本民話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集


福娘童話集 > 日本の民話 その2 > 5月の日本民話

5月8日の日本民話 2

蛇の天上のぼり

蛇の天上のぼり
三重県の民話三重県情報

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 「あーる」  【眠れる朗読】

 むかしむかし、大きな大きなカキの木があり、カキの実がすずなりになっていました。
 村人たちは、ここを通るたびに見上げては、
「もうそろそろ、カキの実が落ちてくる頃だ。雨でも降れば、すぐに落ちるぞ」
と、言っていました。

 ある日、急にあらしになって、大粒の雨がバラバラと降って来ました。
 村人たちはカキの実をひろおうと、カキの木のところへ行ってみました。
 ところが鈴なりになっているカキが、一つも落ちていないのです。
「おや? あれだけ雨が降ったのに、どうして一つも落ちないのだ?」
 村人たちが不思議に思ってカキの木を見上げると、何と大きな大蛇(だいじゃ)がすずなりになっていたカキの実を、一つまた一つと食べていたのです。
 やがて大蛇は全てのカキの実を食べてしまうと、そのまま天へとのぼりはじめました。
 さすがの大蛇もカキを食いすぎたのか、お腹をゴロゴロならしています。
 しばらくして大蛇の姿が見えなくなると、ふたたび大粒の雨が降って来ました。
 しかしその雨からは、カキの甘いにおいがします。
「ややっ、この雨は、天にのぼった大蛇のおしっこだ!」
 村人たちはあわてて、逃げていきました。

おしまい

前のページへ戻る


     5月 8日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
ゴーヤーの日
きょうの誕生花
藤(ふじ)
きょうの誕生日・出来事
1965年 さくらももこ (漫画家)
恋の誕生日占い
計画が得意で、中途半端や手抜きが嫌い
なぞなぞ小学校
いつも自分の周りにあるのに見えない物は?
あこがれの職業紹介
芸能マネージャー
  5月 8日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
牛池
きょうの世界昔話
三人のなまけ者
きょうの日本民話
蛸薬師(たこやくし)
きょうの日本民話 2
蛇の天上のぼり
きょうのイソップ童話
ネズミとカエル
きょうの江戸小話
パッと死ぬ
きょうの百物語
旅は道連れ

福娘の姉妹サイト

http://hukumusume.com

366日への旅
毎日の記念日などを紹介
福娘童話集
日本最大の童話・昔話集
さくら SAKURA
女の子向け職業紹介など
なぞなぞ小学校
小学生向けなぞなぞ