ふくむすめどうわしゅう(福娘童話集) >にほんむかしばなし(日本民间故事) >三月
3月1日の日本の昔話
(3月1日的日本故事)
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿参加希望は、メールをお送りください。→連絡先
イラスト 「オレア・カッジョーリ、ビッグ・ジャパン」 ウエブサイト : Bigjapan.fr
イラストをクリックすると、印刷用の大画像が表示されます。
ツルの恩返し
鶴報恩
アニメサイズ
Max 1920×1080 youtubeの設定で変更可能
字幕「日本語」を追加しました。
イラスト myi ブログ sorairoiro
・日本語 ・日本語&中国語 ・日本語&客家語
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「Vtuber 美浜たま」 みーたんの部屋
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「蓮音レコン」 蓮音レコン
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「ぼん」 ぼんの読み聞かせ
♪音声配信(html5) |
|
音声 得本綾(コトリボイス) ラジオHP |
むかしむかし、貧しいけれど、心の優しいおじいさんとおばあさんがいました。
到好久以前有一屋好窮、但是住到的是心好的老婆婆和老爺爺
ある寒い冬の日、おじいさんは町へたきぎを売りに出かけました。
那是一條冬天、老爺爺到街上去賣柴火。
すると途中の田んぼの中で、一羽のツルがワナにかかってもがいていたのです。
路中間、看到田裡面被下了個套子、套子裡面陷了條鶴進去、一直到掙扎。
「おお、おお、可愛そうに」
おじいさんは可愛そうに思って、ツルを逃がしてやりました。
老爺爺看鶴遭孽也是幫套子解了
するとツルは、おじいさんの頭の上を三ベん回って、
鶴就到老爺子頭上轉三圈鳴三聲
「カウ、カウ、カウ」
と、さもうれしそうに鳴いて、飛んで行きました。
嘎 嘎 噶
就飛不見了
その夜、日暮れ頃から降り始めた雪が、コンコンと積もって大雪になりました。
おじいさんがおばあさんにツルを助けた話をしていると、表の戸を、
トントン、トントン
と、叩く音がします。
那天晚上、天要黑的時候下了好大的雪、這就都積起來了。
老爺子到屋裡跟婆娘港今天碰到鶴的事
這個時候就聽到敲門聲
「ごめんください。開けてくださいまし」
若い女の人の声です。
おばあさんが戸を開けると、頭から雪をかぶった娘が立っていました。
外面是個年輕的女的
門一開頭上全是雪
おばあさんは驚いて、
「まあ、まあ、寒かったでしょう。さあ、早くお入り」
と、娘を家に入れてやりました。
外面冷啦
就喊先進屋幫人往裡面邀。
「わたしは、この辺りに人を訪ねて来ましたが、どこを探しても見当たらず、雪は降るし、日は暮れるし、やっとの事でここまでまいりました。ご迷惑でしょうが、どうか一晩泊めてくださいまし」
娘は丁寧(ていねい)に、手をついて頼みました。
「それはそれは、さぞ、お困りじゃろう。こんなところでよかったら、どうぞ、お泊まりなさい」
「ありがとうございます」
女的港她來這邊是訪人、沒邏到人、又下雪、天也要黑了、所以也是敲門、想留一晚上落來。
兩口子也米拒絕、只要女的看得起就住。
對方也是感激
娘は喜んで、その晩は食事の手伝いなどをして働いて休みました。
女的得住、這晚上也是一起幫忙做飯。
あくる朝、おばあさんが目を覚ますと、娘はもう起きて働いていました。
いろりには火が燃え、鍋からは湯気があがっています。
そればかりか、家中がきれいに掃除されているのです。
第二天一早、老婆子才醒、就看到女的已經開始做事了。
起火燒水啊、還有幫屋裡掃地這些。
「まあ、まあ、ご飯ばかりか、お掃除までしてくれたのかね。ありがとう」
次の日も、その次の日も大雪で、戸を開ける事も出来ません。
這不僅幫忙做飯、還幫忙做家務。
雪一直下了兩三天、門是一直出不去。
娘は、おじいさんの肩をもんでくれました。
「おお、おお、何て良く働く娘さんじゃ。何て良く気のつく優しい娘さんじゃ。こんな娘が家にいてくれたら、どんなにうれしいじゃろう」
おじいさんとおばあさんは、顔を見合わせました。
すると娘が、手をついて頼みました。
「身寄りのない娘です。どうぞ、この家においてくださいませ」
這天、女的也就幫老爺子揉肩。
老爺子也是感慨別個能做心又好、就隨便港哈子、要是別個可以留到屋裡就好了。
也是巧、女的也米親、就真讓老爺子讓自己留落來。
「おお、おお」
「まあ、まあ」
おじいさんとおばあさんは喜んで、それから三人貧しいけれど、楽しい毎日を過ごしました。
兩口子這是都高興啦、雖然都是窮到米甚麼錢、但這日子過的也還可以。
さて、ある日の事。
娘が機(はた)をおりたいから、糸を買ってくださいと頼みました。
おじいさんが糸を買ってくると、娘は機の回りにびょうぶをを立てて、
「機をおりあげるまで、決してのぞかないでください」
有天
他屋女要紡布
喊婆婆到街上買線過來
線買回來之後
他屋女又幫紡織機邊上架一塊屏風
交待自己織布的時候千萬不要進來偷看。
と、言って、機をおり始めました。
キコバタトン、キコバタトン。
娘が機をおって、三日がたちました。
ようやく機をおり終えた娘は、
布是紡了三天
潰克吧他痛 潰克吧他痛(紡織機的聲音)
紡完的布
「おじいさま、おばあさま、この綾錦(あやにしき→美しい布の事)を町へ売りに行って、帰りにはまた、糸を買って来て下さい」
女就交待老爺子和婆子去街上賣了、順便在買一些線回來。
と、娘は空の雲の様に軽い、美しいおり物を二人に見せました。
「これは、素晴らしい」
女幫布跟爺婆一看
這布是真的好
おじいさんが町へ売りに行くと、それを殿さまが高い値段で買ってくれました。
往街上一去、老爺是幫布看上了、過了個大價錢。
おじいさんは喜んで、糸を買って帰りました。
すると娘はまた、機をおり始めました。
老爺子就開心啦、這買回來了線
女又繼續紡
「ねえ、おじいさん。あの娘はいったいどうして、あんな見事な布をおるのでしょうね。・・・ほんの少し、のぞいてみましょう」
婆子就跟老爺子扯談
港為甚麼女織出來的布是那麼好
婆娘就準備自己偷偷看哈子
おばあさんがびょうぶのすきまからのぞいてみると、そこに娘はいなくて、やせこけた一羽のツルが長いくちばしで自分の羽毛を引き抜いては、糸にはさんで機をおっていたのです。
婆子就繞到屏風後面、到偷偷步(窺)
看到那裡原來不是他們的女、是一條鶴到哪裡紡哦。
邊打線邊幫自己毛拆落來入到布裡面。
「おじいさん、おじいさんや」
おどろいたおばあさんは、おじいさんにこの事を話しました。
老婆子看到一條鶴
人一哈就驚了
看到這條老婆子就跟到跟老爺子港啊
キコバタトン、キコバタトン・・・。
卡可吧他同 卡可吧他同(紡織機的響聲)
機の音が止んで、前よりもやせ細った娘が布をかかえて出てきました。
機子的聲音一哈就停了、他屋女抱到一匹布出來了、這次是比之前是更瘦了。
「おじいさま、おばあさま。もう、隠していても仕方ありませんね。
わたしは、いつか助けられたツルでございます。
ご恩をお返ししたいと思って娘になってまいりました。
這次出來也幫話港清楚了
自己原來就是被老爺子救的那一條鶴
這次變成人騙你們也是為了報恩。
けれど、もうお別れでございます。
どうぞ、いつまでもおたっしゃでいてくださいませ」
不過現在也留不落來了
就祝公婆身體健康
そう言ったかと思うと、おじいさんとおばあさんが止めるのも聞かず、たちまち一羽のツルになって空へ舞い上がりました。
そして家の上を、三ベん回って、
「カウ、カウ、カウ」
話一港完、公婆是喊也喊不回
就變成一條鳥(鶴)
飛到屋上面 嘎嘎嘎
轉了三圈叫了三聲
と、鳴きながら、山の向こうへ飛んで行ってしまいました。
那聲音還到天上響、鳥就向到山裡面去啦。
「ツルや。いや、娘や。どうかお前も、たっしゃでいておくれ。・・・今まで、ありがとう」
公婆也米港甚麼、也是希望鶴這一過去、也是自己屋女、一直平安。
也感激這段時間的日子
おじいさんとおばあさんは、いつまでもいつまでもツルを見送りました。
それからのち、二人は娘のおった布を売ったお金で幸せに暮らしました。
鳥就往山裡飛、公婆就到後面看。
那之後靠幫布賣得來的錢、也是安生的過到日子。
おしまい
结束
ささずんと昔話講座 第20話【鶴女房】
読者の「NS.MOOOON」さんの投稿作品。
知っているようで知らない日本昔話を、ゆっくりの解説でずんちゃんとささらちゃんが学んでいく動画です。
ささずんと昔話講座 番外編04話【女房青史】
読者の「NS.MOOOON」さんの投稿作品。
知っているようで知らない日本昔話を、ゆっくりの解説でずんちゃんとささらちゃんが学んでいく動画です。
おまけイラスト
(回到上一页)
|