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福娘童話集 > 百物語 > 一月
1月3日の百物語
(1月3日的日本鬼故事)
雨がしょぼしょぼと降る晩
雨夜
・日本語 ・日本語&中国語
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「櫻井園子」 櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》
むかしむかし、雨がしょぼしょぼと降る晩の事、旅の商人が宿屋を見つけました。
到好久好久以前、這是一個發生到雨夜的事、過路的商人邏客棧落腳。
「夜分遅くすみませんが、一晩、泊めてください」
商人が頼むと、宿屋の主人が言いました。
這麼晚上打擾不好意思、我想到這裡定個房間。
商人這麼到跟店老闆港
「今日は満室なので相部屋になりますが、それでもよろしゅうございますか?」
今天房間都滿了、這就只有合間了、要跟別個擠到一起、你看你看得上吧。
「はい、かまいませんよ」
「そうですか。では」
可以、沒得問題
那我這就帶你去
商人が案内された部屋には、旅のお坊さんがいました。
商人被領到房間和和尚一起。
「一晩、よろしくお願いします」
互相打了個招呼
商人はお坊さんにあいさつをすると、お風呂に行きました。
港完就洗澡去了
そして商人がお風呂から帰って来ると、お坊さんが財布のお金を数えていました。
洗完回來、看到和尚到數錢。
お坊さんの財布には、小判が何枚も光っています。
和尚包包裡面、好多小判(像貝殼一樣的金幣)
(坊主のくせに、ずいぶん持っとるもんじゃのう。あれだけあれば、しばらくは働かなくとも・・・)
一條和尚、身上佩這麼錢、要是他的那些錢是我的就好啦。
商人は、お坊さんの小判が欲しくなりました。
商人想搞和尚的錢
そこでその晩おそく、商人は寝ていたお坊さんを殺して小判を奪うと宿屋から逃げました。
深夜、商人幫睡到的和尚一殺、取他的錢跑了。
商人は遠くの町へ行くと、そのお金で小さな店を持ちました。
跑到好遠的一個城市、用那些錢也開了個小店子。
やがて店は大きくなり、何人もの人をやとうほどにまでなりました。
店子慢慢經營也大了起來、也開始僱用起了好多人。
ある日、町の長者が商人に言いました。
那條、街上的地主跟商人港
「あんたもそろそろ、お嫁さんをもらってはどうだね。良い娘を紹介するよ」
你也差不多可以成家了、我也是幫你牽哈線。
そこで商人は長者の紹介で、かわいいお嫁さんをもらいました。
透過地主幫助、也是邏到一個乖堂客。
やがて商人とお嫁さんの間に、男の子がうまれました。
慢慢也生一個小男兒了。
けれど男の子は三つになっても、口をきこうとしません。
問題是這小男兒三歲了也米開口港話過
ところが、雨がしょぼしょぼと降る晩の事、
有天晚上又是一個雨夜
「おとう、小便」
爸爸、窩尿。
と、男の子が初めてしゃべったのです。
自己兒港話了
商人は喜んで、
商人是笑了個卵卯翻天
「おう、息子が口をきいたぞ! よしよし、小便だな。すぐに連れて行ってやろう」
好傢伙、會做聲了、好好好、馬上帶你窩尿去。
と、男の子を抱きかかえて、かわや(→トイレ)へ連れて行きました。
就抱到小孩往廁所趕
そして商人が、男の子におしっこをさせていると、
商人就抱到讓小孩窩
「おとう。あの日も、雨がしょぼしょぼと降る晩だったなあ」
爸、你港那條晚上、雨是不是也這樣子到下?
と、男の子が大人の様な声で言ったのです。
他屋小孩港話的這條聲音、是一條大人的。
「なにを言っているのだ、お前は。・・・あっ!」
你到港甚麼、啊啊啊啊、是你。
男の子の顔を見た商人は、びっくりして声を出せなくなりました。
商人在看他兒一眼、骸的就發不出聲音了。
なんと男の子の顔が、あの時の旅のお坊さんの顔になっていたのです。
他屋兒的臉、已經變成那個時候和尚的臉了。
お坊さんの顔をした男の子は、商人をにらみつけると言いました。
長得一副和尚臉的他屋兒、惡起一副臉跟商人港。
「宿屋でわしを殺したのも、こんな雨がしょぼしょぼと降る晩だったなあ。今こそ、うらみをはらしてやる!」
你到旅館殺我的時候、也是這個雨夜、今天讓我等到了、我要你死。
お坊さんの顔をした男の子は、怪力で雨が降る暗闇に商人を引きずり込みました。
和尚臉的小孩、不曉得好大的勁、就到雨夜裡面幫商人一直拖到、最後就消失了黑暗裡面了。
商人と男の子は、それから二度と姿を見せなかったそうです。
商人和他屋小孩、之那之後就再也看不到了。
おしまい
结束
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