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福娘童話集 > 百物語 > 二月
2月5日の百物語
(2月5日的日本鬼故事)
牢の中の娘
囚人
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、両国橋(りょうごくばし)のたもとに、一人の娘が倒れていました。
到好久以前、有個女的摔到兩國橋這個地方。
娘の服装からすると、どうやら旅の巡礼(じゅんれい→聖地・霊場を参拝してまわる事)の様です。
從衣服看起來、應該是個遊客
道行く人々は倒れている娘の方を横目でちらりと見ますが、みんなは足を止めようともせずに通り過ぎるばかりでした。
旁邊過路人看是都看到了、也米的那個願意停落下、都是繼續走。
さて、それから時間が過ぎて日が暮れかかろうとしている頃、荷物を背負った若い商人が娘に気づいて立ち止まりました。
這天黑都要到晚上了、才有一個背東西的年輕商人注意到了、停到踋邊上。
娘の顔を見てみると、ひどくやせこけていましたが、ほっそりとした顔立ちにはどことなく品がありました。
幫女的翻過來一看、瘦了個卵卯翻天、不過小細臉還長得蠻有氣質的。
「これは、ひもじゅうて歩けんのじゃな」
這是米吃東西走不動路了。
若い商人は直吉(なおきち)と言う名前の貧しい小問物商人(こまものしょうにん→化粧品など、こまごましたもの扱う商人)で、小さな頃からひもじいおもいをしてきたので、娘がひもじくて動けないのが一目でわかったのです。
這商人喊直吉、自己也窮、盡賣的都是些稀奇古怪的化妝品、自己小時候也挨過餓、所以這女的情況也是一眼就看出來了。
直吉は娘をかわいそうに思い、自分の長屋(ながや)へ娘を連れて帰りました。
商人也是看女的著孽也就幫她帶回自己屋裡面去了。
そして少しだけ残っていたお米でおかゆを作ると、娘に食べさせようとしました。
就用還剩落來的一點米、熬點粥過女的吃。
ですが娘はとても弱っていたので、ひと口だけおかゆをすすると小さな声で、
女的虛、這就只敷得一口、然後小聲道謝。
「・・・ありがとう」
這也是感激
と、言って、そのまま死んでしまったのです。
港完人過就死了。
「すまんかったな。もっと早くに見つけていれば」
男的也是恨自己怎麼米早點看到女的
直吉は娘の為に涙を流すと、一生懸命に貯めた貯金をみんな使って、何とか娘の葬式(そうしき)を出してやりました。
這就開始哭、還幫自己所有存落來的錢跟女的辦喪事。
でもそのおかげで食べる物を買えなくなった直吉は、何日も何日もひもじい思いをしなければなりませんでした。
這麼到錢一用完、自己就要餓肚子啦。
そんなある朝、直吉が起きてみると、何と朝ご飯の支度が出来ていたのです。
那曉得第二天一起來、有人幫飯過做好的。
「これは一体?」
這就怪了
ご飯の支度がしてあった理由はわかりませんが、何日も米粒一つ食べていない直吉はありがたく朝ご飯を頂きました。
自己也是餓、不曉得為甚麼、反是先是幫飯吃了、再感謝自己碰到好事。
そんな事が何日も続いたある日、町にこんなうわさが広がりました。
過幾日、街上就開始出現傳言了。
巡礼姿の娘の幽霊(ゆうれい)が米屋や八百屋(やおや)や魚屋に現れ、幽霊が出たあとは必ず店の品物が少しずつなくなっているというのです。
有條幽靈會出現到米店菜店魚店、只要幽靈一來、東西就一定得少。
そして幽霊の後をつけた米屋の主人が、幽霊が直吉の家に入っていったのを見たのです。
然後米店老闆就跟到幽靈後面、發現她就進到直吉他屋去了。
米屋の主人はすぐに、その事を役人に訴え出ました。
老闆跟到把這怪事跟衙役港。
「きっと直吉が幽霊を使って、盗みを働かせているに違いない」
肯定是直吉控鬼、幫我屋東西偷了。
そこで直吉は役人に捕まって、きびしい取調べを受ける事になりました。
直吉就著捉啦、這就開始調查他。
「その方は幽霊を使って盗みを働く妖術(ようじゅつ)使いだそうだが、まこと、それに相違ないか?」
我聽港你用妖術控制幽靈偷東西、有沒有這回事?
「いいえ、とんでもございません! 何でこのわたくしに、その様な恐ろしい妖術などが使えましょう」
沒得、我根本就不會妖術。
「だまれ! 町の者が、さように申しておるぞ。そちは世をみだす、にっくき奴じゃ。重いお仕置きを受けるがよい」
街上人全部都跟我港了、你影響治安、重罰。
こうして直吉は罰(ばつ)として、何日も何日も一人だけの暗い牢屋(ろうや)に放り込まれてしまいました。
這就幫直吉關到烏漆麻黑的籠子裡面去了。
その時に見張りの役人は、牢屋の中の直吉の隣に巡礼(じゅんれい)姿の美しい娘が寄り添うように座っているのを何度も見かけたと言う事です。
據那個時候牢頭港、直吉旁邊一直都守到一個長到好乖的乖女的。
おしまい
结束
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