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福娘童話集 > 百物語 > 二月
2月8日の百物語
(2月8日的日本鬼故事)
小僧の鬼退治
小和尚捉鬼
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、ある村に、山から人食い鬼がやって来ました。
到好久以前、一個村子裡面山上有條食人魔。
鬼は村の女や子どもをさらっては、山へ連れて帰って食べてしまうのです。
鬼就幫小女兒和小男兒捉到山上、就吃了。
それを聞いたお寺の和尚さんは朝から晩までお経をあげて鬼を追い払おうとしましたが、鬼はお経を聞いても全くの平気で、村の女や子どもをさらうのを止めませんでした。
廟裡面的和尚曉得了、就從早上唸經到晚上想幫鬼趕走、鬼聽和尚唸經米卵事、繼續該怎麼捉怎麼捉、想怎麼吃怎麼吃。
そんなある日の事、お寺の小僧が和尚さんに言いました。
有天小和尚就跟大和尚港。
「和尚さま、おらを鬼退治に行かせてください。
このままでは、村から人がいなくなります。
どうやって鬼退治をすればいいかはわかりませんが、こうやっている間にも鬼はやって来るのです」
跟和尚港他要幫鬼弄了
這麼落去村裡面到時就米人了
自己雖然也不曉得要怎麼幫鬼弄了
但是一直這麼拖到也不是辦法。
それを聞いた和尚さんは、あわてて首を横に振りました。
和尚聽了馬上擺腦殼。
「何を言っとる。お前に鬼を退治など、出来るわけがないだろう。行ったら、すぐに食べられてしまうぞ」
你還想弄鬼、我看你是一去人就著吃了。
「いいえ、行かせてください」
不得的、你讓我去幫鬼弄了
「駄目じゃ!」
莫去!
「絶対に、行きます」
我一定要去
「・・・・・・」
とうとう根負けした和尚さんは、小僧にお寺の宝物の隠れみのとわらじを渡して言いました。
和尚也是港不聽小傢伙、就幫廟的裡面法寶、隱身衣和草鞋也是過起小傢伙的
「いいか。
この隠れみのは、かぶれば姿が消えるみのじゃ。
そしてわらじは韋駄天(いだてん)わらじと言って、はけば風の様に早く走れるわらじじゃ。
聽到啊
這個衣服你披到別個就看不到你了
這草鞋全名是韋駄天草鞋、穿到它跑的比風還要快。
大むかしに天狗さまからいただいた、この寺の宝だが、お前にやろう。
這也是以前因緣際會從天狗哪裡得來的、這兩個法寶現在就過你了
では、気をつけて行ってくるのじゃよ」
你要穩當到啦
「はい。ありがとうございます」
小和尚也是感謝老師傅
小僧は隠れみのと韋駄天わらじを持って、元気良く鬼の住む山へ出かけました。
小和尚帶到衣服和鞋子這就上山找鬼去了。
さて、あまりにも元気良く山を登った小僧は、途中でくたびれて眠くなってしまいました。
這小和尚也是不想事的、心放的寬、走到半路困了過就睡了。
そこで小僧は隠れみのを着て横になり、グーグーと寝てしまったのです。
就穿到衣服困
そこへ、運悪く鬼がやって来ました。
這個時候運氣不好、鬼也是來了
「くんくん、おや? 人間の匂いがするぞ」
這就聞到人的味道了
匂いはしますが、人間の姿はどこにも見えません。
聞的到氣味、但就是看不到人。
「ふむ、気のせいか」
以為是自己多心了
鬼が立ち去ろうとしたその時、小僧は寝返りをうって、かぶっていた隠れ蓑から足を出してしまいました。
鬼準備走了、小和尚睡覺又翻個轉身、這就幫踋從衣服裡面漏出來了。
「ははっ、見つけたぞ」
鬼一哈就發現了
鬼は小僧の小さな足をつかむと、そのまま逆さに持ち上げました。
鬼就幫踋捉起來一提。
「しまった!」
爛啦!
小僧は逆さにつるされたまま暴れましたが、鬼はそのまま小僧を住みかに連れて行くと、小僧を岩屋へと放り込みました。
鬼就這麼提到小和尚、帶到自己屋、幫小和尚石頭屋裡面一甩、小和尚掙扎也起不了甚麼作用。
そして、どんぶりに山盛りのご飯を持って来て、小僧に差し出しました。
在開始喂他飯吃。
「小僧、この飯を全部食え。お前はやせているから、丸々太ってから食ってやろう」
這就準備幫小和尚喂到肥肥的、到時候自己吃起來也舒服。
鬼はそう言うと、どこかへ行ってしまいました。
鬼幫飯一過、自己過出去了。
さて、一人残された小僧は、どんぶりいっぱいのご飯を見ながら考えました。
這就只剩小和尚一個人了、還有一大缸飯。
(あせっては駄目だ。落ち着いて、いい方法を考えないと・・・。そうだ!)
跟自己洗腦喊自己不要急、要冷靜落來慢慢想辦法、這還是有點用。
ある名案を思いついた小僧は、ご飯を岩屋のすみっこに隠しました。
小和尚就幫飯都收到石頭屋的角角。
夕方なると、鬼はまたどんぶりいっぱいのご飯を持って来て言いました。
晚上鬼又帶一大缸飯過來。
「小僧、たーんと食え、どんどん食え、全部食え。太るまで待つのは面倒だから、明日、朝飯に食ってやる」
你要跟我全部幫這些吃完起來、我沒得等你養肥的那個雅興、明天你就是我的早飯了。
「はい、おいしくいただいております」
我曉得了、我現在就開始吃。
小僧はそう答えて、鬼が行ってしまうとまた、ご飯をすみっこに隠しました。
小和尚港完、等鬼走了、又偷偷幫飯收起來。
次の朝、小僧は隠しておいたご飯を着物の下のお腹のあたりにつめておきました。
第二天一早就都幫飯塞到衣服的肚子底下、假裝自己肚子脹的好大。
やがて鬼がやって来て、岩屋を開けました。
鬼來就開門了。
「さあ、小僧。いよいよ食ってやるぞ」
看小和尚吃肥了、還誇他兩句
鬼が手を伸ばした時、小僧は大声で言いました。
鬼就要伸手捉小和尚了、小和尚就港
「鬼さん! 鬼さんは、人間の出来る事なら何でも出来るって本当ですか? おらを食べる前に、その証拠を見せてください!」
我聽人做甚麼、只要是鬼、那就都做的來、我反正都要死了、可以讓我看一哈吧?
「生意気な事を言う小僧だな。人間に出来て、おれさまに出来ない事などあるものか!」
你以為有甚麼是人做的到、鬼不行的事啊。
「それなら、これは出来ますか?」
小和尚就開始了
小僧は小刀を取り出すと、
這就取把刀
「えいっ!」
發力聲
と、自分のお腹を切りました。
幫自己肚子一戳
すると着物が切れて、さっきつめたご飯がバラバラと出て来たのです。
然後衣服就破啦、裡面的飯一顆一顆撒出來。
「どうです? おらは腹を切って、昨日食べたご飯を出す事が出来るのですよ」
看到吧?我幫自己肚子割開、昨天吃的飯就落出來的。
それを見た鬼は、ちょっとびっくりしましたが、でもすぐに小僧さんをにらみつけて、
鬼自己也是著驚了一哈、但是表情一哈就變了。
「何だ、それくらいの事。このおれさまが腹を切ったら、今までに食った人間の骨がバラバラと出て来るわ」
你以為我做不到?我幫自己肚子一割、死人骨頭就是一根根往外面落。
と、小僧から小刀を取り上げると、小僧の真似をして思いっきりお腹を切ったのです。
就幫刀從小和尚哪裡取過來、幫自己肚子戳一刀。
そのとたん、
這就
「うぎゃーーっ!」
啊啊啊
と、叫んで、鬼は死んでしまいました。
鬼就死了
「やった! 鬼をやったけたぞ!」
好傢伙、我幫鬼弄啦!
こうして見事に鬼退治をした小僧は、和尚さんにもらった韋駄天わらじをはいて、風の様に寺へ帰って行きました。
小和尚看鬼著自己弄了、就跟到穿起草鞋衝到廟裡面跟和尚報喜去了。
おしまい
结束
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