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7月20日の百物語
(7月20日的日本鬼故事)
さとりのばけもの

さとり
地靈

日本語 ・日本語&中国語

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 「櫻井園子」  櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》

♪音声配信(html5)
朗読者 ; ☆横島小次郎☆

むかしむかし、木こりが山に小屋を立てて、毎日毎日オノをふるっていました。
到好久以前、樵夫到山上搭條屋、就開始天天到林子裡面揮斧頭。

ある日、木こりが木を切っている途中で日が暮れてしまいました。
有天、這樹砍到砍到天就暗了。

「仕方ない。今夜はここで野宿をするか」
回不去了、今天就到這裡過夜。

木こりが枯れ枝を拾い集めて、たき火をしていると、
撿地上枯枝、起堆小火。

ガサガサ、ガサガサ。
聲音

と、クマザサをかきわけて、ひとつ目の一本足が現れました。
隨到草葉被推動發出聲響、單眼單踋也出現了。

一つ目の一本足はたき火のそばに来ると、黙って手をあぶりはじめます。
單眼踋來到火堆旁邊、也默默的烤起了火。

(何だ、この化け物は?)
這是甚麼鬼?

木こりがそう思うと、ひとつ目の一本足がにやりと笑って言いました。
單眼踋這就開始陰笑。

「今、お前が何を思ったか、当ててやろう。
『何だ、この化け物は?』
そう思っただろう」
讓我猜哈子你現在到想甚麼。
你剛剛有想我是甚麼鬼對吧。


ひとつ目の一本足は、見事に言い当てました。
被單眼踋港中了。

(こいつは、おれの思う事がわかるのか? こいつはうわさに聞く、さとりの化け物かもしれん)
他為(難道)可以曉得我心裡想些甚麼啊?莫心(難不成)這就是別個港的地靈哦。

木こりがそう思うと、ひとつ目の一本足が言いました。
單眼踋又港話了。

「お前、『こいつは、おれの思う事がわかるのか? こいつはうわさに聞く、さとりの化け物かもしれん』と、思ったろう」
莫心我就是傳說中的地靈哦

またまた、言い当てました。
又著港到(說中)了。

(こんな化け物に、構ってはおられん)
不行、我不能在茈(交流)他了

木こりが逃げ出そうとすると、ひとつ目の一本足がまた言いました。
樵夫準備跑了、單眼踋又港。

「今、『こんな化け物に、構ってはおられん』と、思ったろう」
你不茈我了是把。

怖くなった木こりが、
樵夫這一哈就好慌。

(こんな化け物、はやく帰ればいいが)
心裡就求他快點走。

と、思うと、ひとつ目の一本足はまた言いました。
地靈又港話了。

「今、『こんな化け物、はやく帰ればいいが』と、思ったろう」
要我快點走。

(何とかして、こいつを追い返す方法はないだろうか?)
人受不了、這就要邏方法弄他了。

木こりが考えていると、たき火の火の粉がパチーンとはじけ飛んで、ひとつ目一本足の大きな目玉に飛び込みました。
正巧、此時火堆炸幾顆火心子出來、地靈眼睛又是好大一顆、這就彈進去了。

ひとつ目の一本足は、びっくりして飛び上がると、
地靈馬上急的跳起來。

「あちちちちっ! 人間て、思わん事もするもんだ。危なくて、こんなところにはおられん」
巴巴巴巴巴巴!(燙)
是發在意先、此人太過危險了、快跑。


と、あわてて山へ逃げていきました。
這就趕到趕到往山裡面去了。

おしまい
结束

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