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福娘童話集 > 百物語 > 十一月
11月7日の百物語
(11月7日的日本鬼故事)
琵琶石(びわいし)
琵琶石
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、西海(さいかい)のある村に、目の不自由なおじいさんと静香(しずか)という孫娘が住んでいました。
到好久以前、西海一個村、有個瞎眼婆子和他孫女靜香一起住。
静香はおじいさん思いの心やさしい娘で、毎日仕事の合間には、
孫女心善、時時為到婆子想、人一有閒落來的時候。
「どうか、おじいさまの目が治りますように」
と、神さまにお願いをしていたのです。
這就對到神佛祈禱自己婆子眼睛可以好起來
そんなある日の事、静香は一人の修験者(しゅげんしゃ)に出会いました。
這就有天靜香碰到一條道士。
静香が修験者に、おじいさんの目の話をすると、
這就跟道士講婆子眼睛的事。
「あはははっ。目を治すなど簡単、簡単。わしが祈祷(きとう)すれば、すぐ治る」
眼睛簡單、我只要念個咒眼睛就好了。
と、言うのです。
就這麼到講了。
「本当ですか!?」
這麼簡單!?
「ああ、本当だとも。ただし・・・」
其實還是有個條件的。
修験者はニヤリと笑うと、祈祷には米十俵と小判十枚が必要だと言ったのです。
十籮筐米還有十枚金貝、用這些材料發功是必須、道士臉上就笑的講。
貧しい静香に、とうてい払えるわけがありません。
但是靜香根本就取不出來那麼多米和金貝。
静香が困っていると修験者は米十俵と小判十枚の代わりに、自分の知り合いのところへ一年間の奉公(ほうこう)にあがる様に言いました。
道士看靜香拿不出手、就跟她講可以讓靜香去自己介紹的地方做一年工、這麼到就抵米和錢。
「・・・分かりました。それで、おじいさまの目が治るのなら」
只要婆子眼睛可以好、靜香這就答應了。
「よし、ならば祈祷をしてやろう」
好、那我現在就發功。
修験者はおじいさんの枕もとでさっそくまじないの文句を唱えると、静香をせきたてて船に乗り込みました。
道士就到婆子枕頭邊上念咒、這就催靜香快去幫船上了打工去。
さて、修験者に祈祷してもらったおじいさんの目は良くなるどころか悪くなる一方で、半年後には、もう何も見えなくなってしまいました。
但是這道士跳完大神、婆子莫講眼睛好了、是越來越瞎、半年後是完全瞎了、連點光都看不到。
それだけではありません。
這還不止
約束の一年が過ぎたのに、どうしたわけか静香が戻って来ないのです。
這一年都過了、怎麼就是㫘看到靜香她回來啦。
「もしや、静香の身に何かあったのでは」
這違(難道)是發生甚麼事了啊
そこでおじいさんは琵琶法師となり、村々を回りながら静香を探して歩くようになりました。
婆子這就瞎子彈琴、街頭賣藝討路費、一個一個村子走訪邏自己女。
ある日の事、海のそばを歩いていたおじいさんは、
這天婆子就海邊走到的。
ふと、静香の声を聞いたように思いました。
這就聽到條好像是自己女的聲音。
「おお、静香。やっぱり戻ったか」
靜香人終於是回來啦
声のした方に向かって思わずかけ寄ったとき、おじいさんは足をすべらして、崖の下にころげ落ちてしまいました。
婆子這就往聲音的地方靠啊、這踋底下一瀌、絆亢底下去了。
次の日、海岸で琵琶を抱いたまま死んでいるおじいさんを、村の若者が見つけました。
第二天村民過來、海岸這邊上就有條抱到琵琶的婆子死那裡的。
おじいさんは村人たちの手で葬られ、おじいさんが踏みはずした崖の石は『琵琶石』と呼ばれる様になりました。
村裡面這就都過來、幫婆子一起埋了、再婆子絆落來的那條亢、就都跟他喊琵琶石了。
そして、夜になるときまって、
然後這就一到晚上。
「しずかー、しすかー」
靜啊、靜啊。
と、言う、おじいさんのあわれな声が、石の中から聞こえて来るといいます。
從嵒頭哪裡、婆子的聲音就傳出來的。
今でも西海橋(さいかいばし)から横瀬(よこせ)を過ぎて港に通じる海岸に、『琵琶石』は残されているそうです。
現在也是從西海橋過了横瀬、這就進港口一條海岸、琵琶石還留到那裡的。
おしまい
结束
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