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11月12日の百物語
(11月12日的日本鬼故事)
床下に埋められた宝のつぼ
地板底下埋寶壺
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、ある侍が修行の旅に出ました。
到好久以前、一個武士為了提升自己的技藝到處旅遊。
「ほうぼうの国をめぐって、剣の腕前を磨こう」
也是想走訪各國、看可以有甚麼新的技術吧。
この侍、剣の腕前はなかなかのものですが、世間知らずな為にお金をすぐに使い果たしてしまい、今では宿に泊まるお金もありません。
但這武士就只曉得怎麼用刀、不曉得怎麼用錢、錢一到他身上二哈就過不見了、現在又變成條光屁股了、身上窮得連個歇腳的地方都邏不到。
「どこぞに、空家でもないだろうか?」
這就想尋個㫘人的空房子將就哈子。
侍が空家を探していると、町なかにたいそう立派な空家がありました。
這還就真邏到個看起來還可以的、就到街上。
「泊まっても、かまわんだろうか?」
這就問哈子旁邊人這裡住得把。
侍が近所の人にたずねてみると、
武士就問過路人
「化け物が出るっちゅううわさですが、それでもいいならお泊まりなさい」
住是可以住、別個都講這裡面鬧鬼、你不怕就可以進去。
との、返事です。
跟武士交待了。
「ほほう、化け物が出るとは、おもしろい。腕試しに、せっしゃが退治してくれるわ」
那不要緊、我有刀、鬼出來我還可以砍他、試哈子自己本事。
侍は喜んで、その空家に泊まる事にしました。
武士這麼一想、就高興住進去了。
その日の真夜中。
這就半夜。
侍がウトウトしていると、床下から黄色い着物を着た小人が現れて、荒れ果てた庭に向かってこう呼びかけました。
武士人還睡迷到的、這就從地板底下出來條穿黃色衣服的小人、對到全是雜草的院子這麼唏到的。
「さいわい、さいわい、さいわい」
走狗運、走狗運、走狗運
すると庭の方から、
這就院子那邊。
「へーい」
好
と、茶色の着物を着た小人が現れて、二人はごそごそと小声で会話を交わしたあと、すーっと消えてしまいました。
這就看到條茶色衣服的小人、二個小兒不曉得到講些甚麼東西、這就過一哈不見了。
(何だ? 化け物とは、これだけの事か。これでは、退治する気にもならん)
啊?這鬼怎麼是這條樣子的哦、我看到都㫘點興趣。
侍ががっかりしていると、床下から今度は白っぽい着物を着た小人が現れて、やっぱり庭に向かって、
武士看到這鬼有點失望、這次地板底下又出來條白衣服的小人、對到院子。
「さいわい、さいわい、さいわい」
發財發財發財
と、呼びかけました。
這就到嘻
すると庭の方からまた、
院子又是
「へーい」
曉得啦
と、さっきの茶色の着物を来た小人が現れて、同じ様に小声で会話を交わしたあと、すーっと消えてしまいました。
出來條剛剛茶色的小人、又講了些甚麼東西就又過一哈不見了。
そして今度は床下から赤い着物を来た小人が現れて、やっぱり庭に向かって、
這次又是條紅色
「さいわい、さいわい、さいわい」
好運來、好運來
と、呼びかけました。
就開始嘻
すると庭の方からまた、
院子
「へーい」
曉得了
と、茶色の着物の小人が現れ、小声で会話をすると消えました。
又是茶色的小人、講完話又消失了。
それからは何も現れず、物音一つありません。
就到這裡全部結束了、後面甚麼都㫘發生。
(これで終わりか? ・・・よし、今度は、せっしゃがやってみよう)
這就完啦?好、我這也試哈子
侍は起き上がると、庭に向かって呼びかけました。
武士對到院子喊。
「さいわい、さいわい、さいわい」
好運來、好運來。
すると壊れた石灯籠(いしどうろう)のかげから、
這就擺設的石頭燈籠後面的影子裡面
「へーい」
好
と、茶色の着物を着た小人が現れたので、侍は庭に飛び出ると小人のえり首をつかみ上げていいました。
那條茶色的小人就看到了、武士衝出去幫這小傢伙衣服領口一提。
「さっきからえたいの知れない奴らが、お前を呼び出して、何やら小声で会話をしていたが、お前たちは一体何者だ?」
就問剛剛你們是到搞甚麼名堂啊?
すると茶色の着物を着た小人が、侍に言いました。
小人這就開始講了。
「へい、よくぞ聞いてくだされた。
也是講終於有人來問了。
実はこの空家は、むかしは大変はんじょうしたお店の旦那のお屋敷でした。
這就講這屋子前身了、本來是條會做生意的老爺他屋。
その旦那は床下にお金を入れたつぼを埋めたまま、それを誰にも伝える事なく死んでしまったのです。
老爺就幫得的錢全部都收到地板底下、那個都㫘講過這事、這就有天、人死啦。
さっき現れた黄色の着物は、黄金の精。
剛剛黃衣服的是黃金精
白い着物は、白銀の精。
白衣服的是銀精
赤い着物は、あかがね(→銅)の精でございます。
紅衣服的是銅精啊
お金とは、人に使われる為に生まれた物。
錢就是為了被人用才生出來的。
それなのに床下に埋められたまま誰にも使われないので、精たちは夜な夜な現れては、
但是這被埋地板底下那個都不曉得、這也就用不出去了、每天晚上就變成精靈出來。
『誰か来て、使ってくれないものか?』
對我講
那個可以來幫我們用了啊?
と、わしに言うのでございます」
就天天跟我這麼講。
「なるほど。それでお前は、何者だ?」
這樣子啊、那你是甚麼精哦?
「わしは、つぼの精にございます」
我是壺精啦。
「よし、これで納得いった。
好傢伙、我曉得了。
お前から、精たちに言っておけ。 『明日の朝にはお前たちを掘りおこして、楽にしてやる』とな」
你就跟這個精講、我明天早上就幫他們挖出來用了去。
翌朝、近所の人たちが侍の身を心配して空家をのぞくと、侍は床をはがして、せっせと地面を掘り返していました。
第二天一早、住到旁邊的人就擔心住到鬼屋的武士、也進來看二眼、這就看到武士拆了地板、到底下瘋狂的挖。
「おーっ、良いところに来た。お前たちも手伝ってくれ」
正好、你們也幫我忙一起挖。
そこでみんなで床下を掘ってみると三つの大きなつぼが出てきて、中に金と銀と銅のお金がいっぱいつまっていたのです。
這就所有人一起上手、挖出來三條寶壺、全是金銀銅裝滿了。
その後、侍はつぼのお金で空家を剣術道場に建て替えて、多くの弟子に剣術を教えながら幸せに暮らしたのでした。
後面武士也是用了這錢幫鬼屋改建成了道館、自己當教練、這就收了好多門徒到這裡慢慢過起舒服日子了。
おしまい
结束
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