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福娘童話集 > 百物語 > 十一月
11月14日の百物語
(11月14日的日本鬼故事)
空き家で踊るネコ
跳舞貓
・日本語 ・日本語&中国語
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「櫻井園子」 櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》
むかしむかし、ある家に一匹のネコが飼われていました。
到好久以前有條屋子裡面就養條貓
そのネコが年をとってヒゲが白くなってくると、夜な夜な家を抜け出して朝まで帰って来なくなりました。
貓老啦、鬍子都白白的、每天半夜就出去、不到天亮不回來。
(はて、あのネコは毎晩毎晩、どこへ行くのだろう?)
這貓每天晚上是往哪裡跑哦?
不思議に思った主人は、ある晩、家を抜け出したネコの後をつけてみました。
主人就覺得怪、這條貓一出去就偷偷跟到。
主人に後をつけられているとは知らないネコは、後を振り向きもせずにドンドン歩いて、村はずれの一軒家へ入っていきました。
後面有人這貓也不曉得、腦鬠也不回就達達達的走、這就走到裡村子比較偏僻的一條屋子了。
その家は前から空き家になっていて、誰も手入れをしないので、まるでお化け屋敷の様にボロボロです。
那條屋子從以前開始就荒廢好久了、也㫘人打理、現在就破破爛爛跟條鬼屋樣的。
(こんな家に、何の用があるのだ?)
貓到這裡是搞甚麼來哦?
主人が破れたしょうじの穴から中をのぞいてみると、明かりもないのに部屋の中がはっきりと見えます。
這紙門上就破的有洞、主人就從洞裡面偷偷看、屋裡面連條燈都㫘點、不過怪事、看到清清楚楚。
壁には古蓑(ふるみの→わらなどをあんで作った雨カッパ)や古笠(ふるがさ→雨をさける為のぼうし)がかけてあり、ほころびたたたみの上には古ザルや茶がまや、お酒を入れるとっくりなどが転がっています。
牆上一件簑衣和斗笠就掛到那裡的、地上的茣蓙也有些破、上面就一些鍋碗瓢盆倒那裡的。
するとふいにどこからともなく、にぎやかな三味線(しゃみせん)の音が聞こえてきました。
這就突然一條拉琴的聲音就傳出來了。
そのとたん、古蓑や古笠が一人でに壁から離れて、ピョンピョンと踊りを始めたのです。
這就掛壁上的斗笠和簑衣自己動起來、開始跳舞了。
そればかりか古ザルや茶がまやとっくりまでがフワリと浮き上がり、三味線の音に合わせて踊ります。
地上的鍋碗瓢盆也是一起隨到音樂的節奏開始搖擺。
主人はびっくりしながらも、ネコの姿を探しました。
主人是著駭了個卵卯翻天、這就邏自己的貓到哪裡。
(おらのネコは、どこへ行った?)
我屋貓啦?
するとネコは古だなの上にいて、器用に足を上げたり下げたりしながら、人間の言葉で歌い出したのです。
這就看到貓站到一條破台子上面、踋一踏一踏的開始唱了。
♪古みの、古がさ、よいこらしょ。
♪古ザル、茶がまに、とっくりこ。
♪それ、スチャラカ、チャンチャン。
舊的爛傘不能用
簍子茶壺缺手腳
その歌声と踊りがとても楽しくて、主人もつい歌いながら、
這裡面就到開演唱會好歡快、主人也著帶進去一起唱了。
♪古みの、古がさ、よいこらしょ。
♪古ザル、茶がまに、とっくりこ。
♪それ、スチャラカ、チャンチャン。
鍋碗瓢盆
缺手缺踋
と、その部屋に入って行き、そこに落ちていたしゃもじを拾って踊り始めました。
這就幫屋子裡面進去了、撿起條舀飯的瓢開始跳起來了。
すると古だなの上にいたネコがびっくりした顔で飛び降り、そのまま外へ逃げて行きました。
這一哈就幫台子上面的貓骸了個卵卯翻天、跟到跑到外面去不見了。
それと同時に道具たちも踊りをやめて、明るかった部屋が真っ暗になりました。
所有跳舞的家具這也一哈不動了、亮到的屋子一哈熄火了。
主人は急に怖くなって、しゃもじを持ったまま家に逃げ帰りました。
主人這一哈慌了、就那麼到幫飯瓢捏到手裡跑回去了。
それから主人は、黙って後をつけた事をネコに謝ろうとネコが帰って来るのを待ち続けましたが、ネコは二度と帰って来なかったそうです。
這之後主人就後悔不該偷偷跟自己屋貓、準備能貓回來跟他講好話、但是老貓再也㫘看它回來過了。
おしまい
结束
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