福娘童話集 > 百物語 > 十二月 
        
        插画 myi   博客 sorairoiro 
         
雪女の恩返し  
雪女的报恩 
       
      翻訳者 ソウ キョウ 
       
      ・日本語(日语)  ・英語(英文) ・中国語(中文) 
       
・日本語(日语)&英語(英文) ・日本語(日语)&中国語(中文) 
      
       
      
      
       むかしむかし、ある村はずれに、大金持ちの家と貧乏な家がありました。  
         很久很久以前,在一座村子里,有一户财主和一户穷人。  
        
       ある、吹雪の夜です。  
       在一个风雪交加的夜里。  
        
       白い着物を着た美しい娘が、お金持ちの家の戸を叩きました。  
         有一个穿着白色衣服的漂亮姑娘,敲开了财主家的门。  
         
        「わたしは旅の者ですが、この吹雪で困っております。どうか今夜一晩、泊めて下さいませんか?」  
“我是路过这里的人,被这风雪所困。不知能否收留我让我借住一晚?”  
        
       すると金持ちの主人は、  
         财主听了说:  
         
「はん。お前がどうなろうと、わしの知った事か」  
 “你怎么样管我什么事!” 
 
と、ぴしゃりと戸を閉めてしまいました。  
 接着就哐当关上了门。  
 
 そこで娘は仕方なく、隣の貧乏な家に行って戸を叩きました。  
       姑娘没有办法,又敲开了穷人家的门。      
              
         
      「わたしは旅の者ですが、この吹雪で困っております。どうか今夜一晩、泊めて下さいませんか?」  
        “我是路过这里的人,被这风雪所困。不知能否收留我让我借住一晚?”             
        
       すると貧乏な家のお百姓さんは、  
         穷人家的老百姓说:  
         
「さあ、早く中へお入り。大した物はないが、こんな所でよかったら、遠慮なく泊まっていくがいいよ」  
“来,快进来。我这里家徒四壁,你要是不嫌弃就住在这吧。”  
 
と、娘をいろりのそばへ座らせて、火を大きくしてあげました。  
 说完就让姑娘坐在围炉边上,把火烧的更旺了。  
        
       そして、おかみさんも、  
         接着,他家妻子也说:  
         
        「外は寒かったでしょう。こんな物でよかったら、食べておくれ」  
“外面很冷吧。这些吃的你要是不嫌弃就吃点吧。”  
 
と、自分たちが食べる分のおかゆを、娘に出してくれたのです。  
 接着就把他们自己准备吃的粥让给了那位姑娘。  
        
       それを一口食べた娘は、  
         姑娘吃了一口,说:  
         
「ありがとうございます。おかげで生き返った様な気持ちです」  
“太谢谢你们了。吃了粥我感觉又活过来了似的。”  
 
と、涙をこぼして喜びました。  
       姑娘说着留下了高兴的眼泪。        
        
       それから、お百姓とおかみさんは、自分たちの布団を娘に貸してあげて、自分たちはわらの中にもぐって寝ました。  
         后来,穷人夫妇还把棉被借给了姑娘,自己裹着草席睡了一晚。  
        
       さて次の朝、お百姓さんとおかみさんは早起きして、娘の為においしい味噌汁をつくってあげました。  
         第二天早上,穷人和妻子早早起来,给姑娘准备了美味的味增汤。  
         
「さあ、朝ご飯が出来ましたよ」  
“来吧,早饭好了。”  
 
 おかみさんがふとんのそばに行ってみると、どうした事か娘の姿がありません。  
 妻子走到棉被边一看,姑娘并没有在那里。  
        
      「はて、どこへ行ったのかしら? ・・・あら、この手紙は」  
        “哎呀,她这是去哪儿了?…这还有封信。  
         
 おかみさんは、布団の横に置かれた手紙に気づきました。  
 妻子发现了被子边上放的信。  
 
 そして、その手紙を読んでみてびっくり。  
 读了信上写的内容,着实吓了一跳。  
 
 そこには、こう書かれていたのです。  
 信上是这样写的。  
        
      《わたしは雪女で、この冬を最後に寿命が尽きる運命でした。  
 “我是雪女,冬季结束的时候我的生命也注定要终结。  
 
 生きている最後に温かいもてなしを受け、わたしは人間の心であの世へ旅立つ事が出来ました。  
 我想趁活着的最后时光感受一下温暖,带着人类的感情去往另一个世界。  
 
 ありがとうございます。  
 衷心感谢你们。  
 
 お礼を服の中に残しておきますので、どうぞ使って下さい》  
 我在衣服中留下了我的心意,请拿去用吧。”  
 
 そこでおかみさんがあわてて布団をめくってみると、娘が着ていた服がありました。  
 于是妻子赶紧翻了翻被子,那里确实有姑娘穿过的衣服。  
        
       おかみさんがその服を手に取ってみると、服はぐっしょりと濡れており、そしてその服の中には小判がたくさん入っていたと言う事です。  
         妻子将衣服拿在手上,发现衣服湿淋淋的,在衣服里面装着好多好多小判(日本古时钱币)。  
      おしまい 
        完 
         
        (回到上一页) 
         
        
 
     |