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1月30日の日本民話
(1月30日的日本民間故事)
山下淵(やましたぶち)の大なまず (健全普通話版)
山下淵的大鯰魚
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、諌早(いさはや)に、中村大蔵(なかむらたいぞう)という、腕の良い刀鍛冶がいました。
在很久很久以前、在諫早這個地方、住著一位叫做中村大蔵的本事很高強的打鐵匠。
ある時、大蔵は神社へ納める神剣を作ろうと思いたちました。
突然有段時間、大蔵就想打出一把精美的寶劍捐獻給神社。
そしてそれから百日の間、大蔵は水をかぶって身を清めると、朝から晩まで一心に刀剣を打ち続けたのです。
自定下這個心願起的百日之間、大蔵每日都是沐浴燻香後、從早到晚的開始一心鑄劍。
そんなある日の事、大蔵の前に一人の女が現れました。
而也就是在這段時間、某天在大蔵面前出現了一名女性。
「お願いがござります。どうか私に、鋭いモリを一本作って下さい」
拜託你了、還請要接受我的這份委託、無論如何先如今的我都需要一把銳利的漁叉。
「いや、今は打ち込んでいる仕事がありますので」
那客人你就在等過段時間吧、我現在的手頭可是也有很要緊的事呢。
「お願いします。どうしても必要なのです」
拜託、無論如何我現在就急需這把漁叉了。
女があまりにも熱心に頼むので、大蔵はついに引き受ける事にしました。
隨著女人三番五次不嫌麻煩的重複請求、大蔵磨不過人家就給應了。
「わかりました。では、三日後に来て下さい」
我知道了、那這樣、你先回去、三天後再來吧。
それから三日後の夜、女は大蔵の作った見事なモリを見るととても喜んで、
就這樣時間來到了三日後的夜晚、前來取叉的女人看見大蔵手中的作品是高興極了。
「ありがとうございます。これはほんのお礼のしるしです」
真是太感謝了、我實在是無以回報、這個就請你一定要收下將其當做是我的心意。
と、何と銀ののべ棒を差し出したのです。
此刻女人從身上掏出一塊銀磚試著遞給大蔵。
大蔵は驚いて、押し返そうとしましたが、
而大蔵看到後卻是嚇了一跳、馬上就將銀磚推了回去 。
「いいえ、どうかお受け取り下さい。あなたさまの立派なモリは、この銀でも足りぬほどです」
還請不要拒絕、你這把漁叉如此之好、在我的心中對你的感激遠是這塊銀轉不夠傳達的。
「そうですか、それならありがたく頂きます。
您要是這麼說那我可也就不客氣的收下了啊。
しかし、あなたは一体どなたですか?
但敢問您究竟是何人呢?
そしてなぜ、このモリが必要なのですか?
我想知道您一個女孩子家是要這漁叉做甚?況且又是半夜才前來取叉。
もちろん他言は致しませぬゆえ、どうかお聞かせ下され」
當然我也是隨口一問、若真是有甚麼難言之隱我也會保證不會再對第二個人提起。
大蔵が言うと、女はそっとあたりをうかがい、声をひそめてこんな事を言いました。
對著大蔵釋出的疑惑、女人先是觀察了四周有沒有人後、又壓低了說話的腔調、再回答道。
「実はわたしは、お城の近くの山下淵の主なのです。
其實我就是安住在鑄城附近的山下淵裡面的淵主。
ところが近頃大なまずがやって来て、私の子どもたちを次々と食い殺してしまいました。
但最近水裡不安寧、新來了一尾大鯰魚、將我的很多子子孫孫都一個接著一個的快吞乾淨了。
この上は、憎い大なまずを殺して子供たちの仇を討ちたいと、あなたにお願いに来たのです」
就是這樣的一個原因、為報仇幹掉那隻該死的鯰魚我不得不前來委託你打叉。
「何と・・・」
天啦……
大蔵が驚いていると、女は続けて、
大蔵聽到後很是吃驚、女人又繼續說道。
「仇を討ったあかつきには、今後淵では、人の命を取らぬ様に致します」
等我報到了仇一切塵埃落定、念及你與我的恩情、今後我都不會將前來冒犯我領地的人類拖入水中了。
と、それだけ言って、姿を消してしまいました。
說完這最後的一句話、女人便消失了身影、不見了。
さて、その翌日。
等時間來到了第二天早。
山下淵に、見た事もない様な大なまずの死がいが浮かびました。
此時的山下淵裡、已經死掉了一尾誰都沒有見過的超級大鯰魚。
その話しは、殿さまの耳にも届きました。
而等這樣的一個消息也傳到了城主大人耳朵裡的時候。
その頃、山下淵では魚を取る事を固く禁じられていました。
當時城主大人是有規定、任何人可是都不能前往山下淵打漁的。
家来が調べて見ると、なまずの心臓に一本の鋭いモリが突き刺さっています。
被派出調查的家臣到達了現場後發現、一尾翻了白肚的大鯰魚其心臟上正插著一柄尖銳的魚叉呢。
見るとそのモリには、はっきりと『中村大蔵』という銘(めい)が刻まれているのです。
再仔細看這柄魚槍、上面的打造人銘文正是刻著了中村大蔵的四個字。
「中村大蔵を、ひったてい!」
中村大蔵、現在就讓他過來吧!
ただちに大蔵は縄をかけられて、お城の庭に引き出されました。
不一會兒的功夫、大蔵就被找上家門後繩之以法、給拉到了城主大人的院子裡。
「なまずを殺したのは、自分でありません」
殺掉鯰魚的人可不是我。
大蔵は、言いましたが、
大蔵這樣解釋到。
「では、誰が殺したというのだ?」
那你說殺掉鯰魚的人是誰?
「それは・・・」
這……
主との約束を破る事は出来ないので、仕方なく黙っていました。
此時的大蔵想起了自己對淵主說過要將此事保密的承諾、只能啞口無言了起來。
「黙っておる所を見ると、やはりお前の仕業だな!
為甚麼不說話呢!從你有所隱瞞的這點就能看出、這件事果然就是你幹的!
魚を取ってはならぬとの禁を破った上、罪を認めぬとは!
明明你都違反了我的禁令、可現在竟然還不知悔改、就連認罪也想抵賴。
さっそく、処罰を与えてくれるわ!」
快點來人、可給我好好的治治這個傢伙!
殿さまはかんかんに怒ってしまいましたが、家来の一人が、
城主大人這下可生了大氣、而此時手邊的家臣中也有一人進言了。
「殿、お待ち下さい。
主子、請稍等一會兒、能聽我兩句吧。
モリを作ったのは、確かに大蔵でしょう。
我看吧、打造這把魚叉的鐵定就是這位打鐵匠大蔵沒錯了。
しかし自分の仕業に、わざわざそれを分かる様な名を刻む事はいたしますまい」
但他也不會笨到、將自己的名字又刻在魚叉上吧?若是他真的計劃了打造這把槍就是為了去那兒打漁。
と、取りなしてくれたので、太蔵は罪を逃れる事が出来ました。
因為這位家臣的善意進言、大蔵並沒有因此掉了腦袋、而是被放回了家。
この事があってから、大蔵は城下から遠く離れた深海(ふかみ)の里に移り住み、そこで多くの名刀を残したそうです。
可就是已經發生了這種事、為了避免城主大人的舊事重提、大蔵一個人大老遠的搬離了此地、移居到了一個叫做深海的小村莊、在這裡用他的後半生精力又打造出了很多名刀寶劍。
そしてあの淵の主は大蔵との約束を守って、あれ以来、山下淵でおぼれ死ぬ者は一人としていなかったと言う事です。
現在說回淵主那邊、人家也是死死遵守了自己與大蔵的承諾、自那天以後、山下淵再也沒有出現過因溺亡而莫名其妙淹死的百姓了。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
山下淵(やましたぶち)の大なまず
鯰鬍子精
むかしむかし、諌早(いさはや)に、中村大蔵(なかむらたいぞう)という、腕の良い刀鍛冶がいました。
到好久以前、諌早這地方有條喊中村大蔵的鐵匠、打鐵也還厲害。
ある時、大蔵は神社へ納める神剣を作ろうと思いたちました。
有天大蔵就想捐宮廟裡面一口好刀。
そしてそれから百日の間、大蔵は水をかぶって身を清めると、朝から晩まで一心に刀剣を打ち続けたのです。
這就百日行齋、一心鑄劍。
そんなある日の事、大蔵の前に一人の女が現れました。
這天來了個女的到大蔵這裡。
「お願いがござります。どうか私に、鋭いモリを一本作って下さい」
是想問大蔵搞把魚槍。
「いや、今は打ち込んでいる仕事がありますので」
但是大蔵現在刀都㫘見搞好。
「お願いします。どうしても必要なのです」
女卻催的又急、像有甚麼急事樣的。
女があまりにも熱心に頼むので、大蔵はついに引き受ける事にしました。
好講歹講、大蔵凹不過、接了。
「わかりました。では、三日後に来て下さい」
三天後取叉。
それから三日後の夜、女は大蔵の作った見事なモリを見るととても喜んで、
三天、夜、女的來了、看到大蔵的魚槍好滿意。
「ありがとうございます。これはほんのお礼のしるしです」
這就客套一哈過大蔵報酬了。
と、何と銀ののべ棒を差し出したのです。
這就一塊銀磚塞大蔵手裡頭了。
大蔵は驚いて、押し返そうとしましたが、
鐵匠看到過這麼多、駭了個卵脬翻天、馬上幫錢推回去。
「いいえ、どうかお受け取り下さい。あなたさまの立派なモリは、この銀でも足りぬほどです」
但是女的確實是執意要過、也不像是到故意日弄人。
「そうですか、それならありがたく頂きます。
你既然覺得這槍值、那我就收了。
しかし、あなたは一体どなたですか?
そしてなぜ、このモリが必要なのですか?
但是你一條女的要把魚槍是搞甚麼?
もちろん他言は致しませぬゆえ、どうかお聞かせ下され」
你要搞甚麼我也不管、只要不是甚麼要事、我也㫘得傳出去的必要。
大蔵が言うと、女はそっとあたりをうかがい、声をひそめてこんな事を言いました。
還真像是有甚麼東西到裡頭樣的、女的先看了一圈邊上有人吧、這才輕輕的講。
「実はわたしは、お城の近くの山下淵の主なのです。
你不曉得吧、我就是住到這邊上水潭裡面地頭。
ところが近頃大なまずがやって来て、私の子どもたちを次々と食い殺してしまいました。
但是最近不曉得是從哪裡穴貢刂過來一條好大的鯰鬍子精、幫我好多小屁股全過吞肚子裡面去了。
この上は、憎い大なまずを殺して子供たちの仇を討ちたいと、あなたにお願いに来たのです」
我這就是取魚槍過來一槍穿它去的。
「何と・・・」
還有這事啊
大蔵が驚いていると、女は続けて、
鐵匠硬是㫘想到還有這種鬼事、女的繼續。
「仇を討ったあかつきには、今後淵では、人の命を取らぬ様に致します」
只要這事成了、以後我們也不弄過來水潭的人了。
と、それだけ言って、姿を消してしまいました。
交待完話、一哈過不見了。
さて、その翌日。
第二天。
山下淵に、見た事もない様な大なまずの死がいが浮かびました。
低谷的幽潭裡面、一條大了個卵脬翻天的鯰魚王肚子一翻白的那裡的。
その話しは、殿さまの耳にも届きました。
後面這事藩主耳朵裡面也傳到了。
その頃、山下淵では魚を取る事を固く禁じられていました。
當時那條水塘是被列為禁區、不準人過去搞魚的。
家来が調べて見ると、なまずの心臓に一本の鋭いモリが突き刺さっています。
藩主又斥下面人去驗證真偽、這就看到剛好是心臟位置一根魚槍穿心。
見るとそのモリには、はっきりと『中村大蔵』という銘(めい)が刻まれているのです。
槍把手上面、中村大蔵四個字的銘就刻到那裡的。
「中村大蔵を、ひったてい!」
中村大蔵是把、提他過來!
ただちに大蔵は縄をかけられて、お城の庭に引き出されました。
這就一潽人衝到大蔵屋、索子一綯、幫人帶城裡面去了。
「なまずを殺したのは、自分でありません」
不是我殺的鯰魚啊。
大蔵は、言いましたが、
大蔵這就解釋。
「では、誰が殺したというのだ?」
那你講是那個殺的。
「それは・・・」
這。。。
主との約束を破る事は出来ないので、仕方なく黙っていました。
大蔵又感覺不能幫這事講出去、㫘作聲。
「黙っておる所を見ると、やはりお前の仕業だな!
魚を取ってはならぬとの禁を破った上、罪を認めぬとは!
さっそく、処罰を与えてくれるわ!」
講不出來吧、肯定就是你!
我都講不讓你們搞魚了、你膽子天大、作了還不認罪、我現在就幫你辦了。
殿さまはかんかんに怒ってしまいましたが、家来の一人が、
藩主火氣這就好大、但是有底下人就進言。
「殿、お待ち下さい。
モリを作ったのは、確かに大蔵でしょう。
しかし自分の仕業に、わざわざそれを分かる様な名を刻む事はいたしますまい」
若講是大蔵自己作的、那也不必要幫自己名字留到槍上、槍是他打的到是確實。
と、取りなしてくれたので、太蔵は罪を逃れる事が出来ました。
也是這句話讓大蔵免過一劫。
この事があってから、大蔵は城下から遠く離れた深海(ふかみ)の里に移り住み、そこで多くの名刀を残したそうです。
這事過後大蔵就搬了屋、到個喊深海的地方落了踋、繼續到這裡進行事業。
そしてあの淵の主は大蔵との約束を守って、あれ以来、山下淵でおぼれ死ぬ者は一人としていなかったと言う事です。
潭主那邊確實也是遵守和大蔵的承諾、潭水邊上這也㫘莫名其妙的淹死或者不見人了。
おしまい
结束
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