ふくむすめどうわしゅう > がいこくご (にほんご) > イソップどうわ

りょうし と ちいさな さかな

(イソップどうわ)

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より) さかな　　　きんぎょ

にほんご ・ えいご ・ ちゅうごくご

にほんご & えいご ・にほんご & ちゅうごくご

　りょうし が うみ に アミ を なげると、いっぴき の ちいさな さかな が かかりました。

　その ちいさな さかな は、りょうし に いいました。

「ぼく は、まだ こんな に ちいさい の だから、いま は つかまえない で はなして くださいな。

　ぼく が おとな に なって おおきな さかな に なった とき に、また つかまえれば いいじゃ ありませんか。

　その ほう が、あなた も とく する でしょう」

「よせやい」

と、りょうし は いいかえしました。

「たとえ どんな に おおきな えもの だって、いつ つかまるか あてには できない もの と ひきかえ に、

　ちゃんと ここ に つかまえた えもの を のがすほど、おれ は バカ じゃ ないぞ」



　この おはなし は、て に いれた もの が わずか だから と いって、

　もっと おおきな もうけ の あて も ない のに、

　せっかく て に いれた もの を てばなす のは おろかな こと だと おしえています。

おしまい