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かみさま と カメ

(イソップどうわ)

にほんご ・ えいご ・ ちゅうごくご

にほんご & えいご ・にほんご & ちゅうごくご

　むかし むかし の こと です。

　ある かみさま が、およめさん を もらう こと に なりました。

　かみさま は けっこんしき に、このよ の すべて の どうぶつ を よび ました。

　けっこんしき は、それ は はなやか で、たいへん にぎやか な もの でした。

　どうぶつたち みんな に おめでとう を いわれて、かみさま は ニコニコ して いました。

　でも、カメ だけ が きて いない こと に きづき ました。



　つぎのひ、かみさま は カメ に たずね ました。

「どうして、わたし の けっこんしき に きて くれなかった の かね？」

　すると カメ は、こう こたえ ました。

「はい、わたし は にぎやかな ところ へ いく のが きらい なのです。

　いえ は しずか で おちつきます。いえ に いる のが いちばん です」

「そんな に いえ が すき なら、これから ずっと いっしょ に いたまえ」

　おこった かみさま は、カメ に まほう を かけました。

　カメ の せなか に、おおきな こうら が できた の です。

　カメ の せなか に こうら が ある のは、その せい なの です。



　この カメ と おなじ よう に、ひと と なにか を する より も、じぶん の いえ で しずかに せいかつ したい と おもう ひと は たくさん います。

おしまい