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ワシ と キツネ
(イソップどうわ)
にほんご ・ えいご ・ ちゅうごくご
にほんご & えいご ・にほんご & ちゅうごくご
ワシ と キツネ が ともだち に なって、きんじょ に すむ こと に きめました。
いつも いっしょ に いれば、もっと なかよし に なる と かんがえた から です。
ワシ は いっぽん の たかい き の うえ に まいあがって、そこで こども を かえしました。
キツネ は その き の ねもと の やぶ に もぐりこんで、こギツネ を うみました。
ところ が あるひ、キツネ が エサ を さがし に でかけた あとで、
たべもの が なくて こまった ワシ は やぶ を おそい、こギツネ を さらってきて、
じぶん と ヒナたち の ごちそう ができた と ばかり ぜんぶ たべて しまいました。
かえってきて るす の あいだ の できごと を しった キツネ は、こども を なくして かなしくて たまりません。
でも、それより も かなしい のは、しかえし する こと が できない こと でした。
なぜなら、キツネ は そら を とぶ とり を おいかける こと が できない から です。
ちから の ない もの や よわい もの に できる こと、せめて とおく から かたき を のろう こと だけ です。
キツネ は それ で、がまん する しか ありません でした。
しかし、どうでしょう。
にんげんたち が かみさま に おそなえもの の ヤギ を やく ため に おこした ひ が つよい かぜ に ふかれて ワシ の す に もえうつり、
ワシ の す の ヒナ は ほのお に ビックリ して、みんな じめん に おちて しまいました。
それ を みた キツネ は、ワシ に ふくしゅう する こと が できた の です。
ともだち を うらぎる ような ひと は、いつ の ひ か かならず ばつ を うける ひ が きます。
おしまい
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