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まんぷくした オオカミ と ヒツジ
(イソップどうわ)
にほんご ・ えいご ・ ちゅうごくご
にほんご & えいご ・にほんご & ちゅうごくご
たべもの を じゅうぶん たべて まんぷく した オオカミ が、じめん に たおれている ヒツジ を みました。
「こいつ は、オオカミ が きた ので、こわさ の あまり たおれた の だな」
と、おもった オオカミ は、そば へ よって、
「しんぱい するな」
と、なぐさめて やりました。
そして、
「もし、おまえ が ほんとう の こと を みっつ いったら、わたし は おまえ を みのがして やろう」
と、やくそく しました。
すると ヒツジ は、
「まず だいいち に、わたし は あなた に あわず に すめば よかった と おもって います。
にばんめ には、せめて あなた が め の みえない オオカミ だったら よかったのに と おもって います。
そして、みっつめ の ほんとう の こと は……」
ヒツジ は しんこきゅう すると、おもいきり おおきな こえ で、
「いやな オオカミめ!
あんたたち なんか、みんな ひどいめ に あって しんで しまえば いい。
なぜって、わたしたち が なに も わるい こと を しない のに、
あんたたち は わたしたち を いじめて、なぶりごろし に する の だもの」
「・・・・・・!」
オオカミ は すこし はら が たちました が、
ヒツジ が いった こと は ほんとう だと みとめて みのがして やりました。
しんじつ は、てき に たいして さえ も ききめ が ある と いう こと を、この おはなし は おしえて います。
おしまい
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