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ヤギ の ばんにん と やせい の ヤギ
(イソップどうわ)
にほんご ・ えいご ・ ちゅうごくご
にほんご & えいご ・にほんご & ちゅうごくご
ヤギ の ばんにん が いわあな から ヤギ を つれだして くさ を たべさせて います と、
どこから か やせい の ヤギ が なんびき か やってきて、いっしょ に くさ を たべはじめました。
ひ が くれて いわあな ヘ ヤギ を つれもどす とき、
ばんにん は じぶん の ヤギ だけ で なく、やせい の ヤギ も ぜんぶ つれて かえりました。
あくるひ は、おおあらし に なりました。
のはら の くさ を たべさせに いく こと が できない ので、ばんにん は いわあな の なか で ほしくさ を ヤギ に やる こと に しました。
ばんにん は ほしくさ を わけて やる のに、じぶん の ヤギ には、ほん の ひとにぎり ずつ しか やりません でした。
うえじに しない で すむ だけ の、ほんとに ちょっぴり です。
そして やせい の ヤギ には はんたい に、ほしくさ を たっぷり やりました。
こうやって、てなずけて やろう と おもった から です。
あらし が やむ と、ばんにん は ぜんぶ の ヤギ を のはら に つれて いきました。
すると やせい の ヤギたち は、いっせい に やま の ほう へ にげだしました。
「おーい、おまえたち は ひどいぞ。
おれ を みすてて にげる なんて おんしらず だぞ。あんな に たいせつ に して やった のに」
と、ばんにん は にげていく やせい の ヤギ に むかって さけびました。
やせい の ヤギたち は ふりむいて、こう こたえました。
「あんまり だいじ に する から、しんよう できなかったんだよ。
あった ばかり の おれたち を、もと から いた あんた の ヤギ より も だいじ に する ところ を みる と、
いつか また あたらしい ヤギ が まぎれこんで くれば、こんど は おれたち が ないがしろ に される に きまっている もの」
この おはなし は、ふるく から の ともだち を さしおいて、しりあった ばかり の ともだち を ちやほや する よう な ひと の ゆうじょう は、うけいれては ならない と おしえています。
こんな ひと と ともだち に なって も、しばらく たてば、また べつ の ともだち を つくって、そちら ばかり だいじ に する でしょう から。
おしまい
结束
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