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4月7日の日本の昔話
イラスト Smile STATION
ニワトリのおなら
にほんご(日语) ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
日本語&客家語
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 ナレーター熊崎友香のぐっすりおやすみ朗読
【大人も眠れる睡眠朗読】眠くなる日本昔話集⑧ 元NHKフリーアナ(絵本読み聞かせ)
むかしむかし、ある家に、一羽のニワトリがいました。
ある日の事。
ニワトリが庭の木にとまって鳴いていると、その下をキツネが一匹通りました。
キツネはニワトリを見ると、何とか取って食いたいと思い、
「ニワトリさん、とてもいい声ですね。でも、もっと下で鳴けば、もっといい声が出ますよ」
キツネの言葉に、ニワトリは下の枝に飛び移って鳴きました。
するとキツネは、
「ニワトリさん、前よりもずいぶんいい声になりました。でも、もう一つ下がらないと」
ニワトリは喜んで、もう一つ下の枝にとまって鳴きました。
ところがそこはキツネの頭のすぐ上だったので、ニワトリはたちまちキツネに捕まってしまいました。
「ヒッヒヒヒ。バカなニワトリさん。では、いただきまーす」
大きな口を開けるキツネに、ニワトリはあわてて言いました。
「まっ、待ってください、キツネさん。
実は、おらの家でも今夜おらを食うと言っていたから、おら、闘う武器として針を一本盗んでおいたんだ。
尻尾のところに隠してあるから、おらを食うんだったらその針を抜いてからの方がいいよ」
「そうか、それはご親切に」
キツネはさっそく、尻尾のまわりを探してみました。
するとニワトリはキツネの顔めがけて、「ブッ!」と、おならを浴びせました。
「わあっ~!」
キツネがビックリして手をはなしたすきに、ニワトリは木の上に逃げてしまいました。
おしまい
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