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12月8日の日本の昔話
とんち勝負
伶俐比賽
福妹日本童話集 (臺灣客語.海陸腔) 翻譯:鄧文政(ten33 vun55 zhin11)
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投稿者 「ちょこもち」 ちょこもち
ある日の事、とんち名人として有名な彦一と言う人が、きっちょむさんにとんち勝負を挑んできたのです。
某日,伶俐有名个彦一愛挑戰吉四六先生。
そこで村の和尚さんが立ち会いになり、山の一本道でとんち勝負が始まったのです。
所以請本村个和尚師父做見證人,在山頂一條路上開始比賽。
「それではこれより、とんち勝負を始めるとする」
「該對這開始伶俐比賽。」
「へい。それで、何をすればいいのですか?」
「hei,恁樣形,做麼个好呢?」
きっちょむさんの質問に、和尚さんが答えました。
對吉四六先生个問題,和尚師父回答講︰
「うむ、わしが百を数える間に、なにか世の中になくてはならぬ物をこしらえて見ろ。それがこの勝負の題材じゃ。では、はじめっ!」
「m11,𠊎算到一百,麼个東西係這世界做毋得無个,試念分𠊎聽,這就係這擺比賽个題目。好,開始!」
和尚さんのかけ声で、二人は山の中に入って行きました。
在和尚師父發出信號後,兩儕行落山頂。
「・・・九十八、九十九、百!」
「・・・九十八、九十九、一百!」
そして和尚さんが百と数え終わると同時に、二人はそれぞれ何かを持って帰ってきました。
和尚師父算到一百以後,同時,兩儕各各拿等東西轉來。
まずは彦一が、持ってきた物を得意そうに出しました。
首先,彦一當沙鼻个拿出佢帶轉个東西。
「きっちょむさん、これはどうだ!」
「吉四六先生,這東西仰般!」
それは、にわか作りにしてはよく出来た、一体のかかしでした。
該係,臨時臨急做出當好个禾稈人。
それを見た和尚さんが、感心して言いました。
看著个和尚師父非常欽佩。
「うーむ、なるほど。確かにこれは、世の中になくてはならぬ物だ。しかも、これなら簡単に作ることが出来る。彦一よ、見事に題材通りの物を持ってきたな」
「m11,有影,確實這係世間無這東西做毋得。毋過這昶簡單个東西,彦一啊,帶隻較像樣个東西來。」
「えっへん」
「Ehem, ehem! 」
和尚さんにほめられて、彦一はうれしそうです。
分和尚師父阿𧩣个彦一像形當歡喜。
しかし、きっちょむさんは、きょとんとして言いました。
毋過,吉四六先生發琢呆一下,講︰
「さすがにあなたは知恵者だ。だが、これ一体だけか?」
「果然你係大智慧者,毋過,這係唯一隻係無?」
「当たり前だ!百を数えるこんなわずかな間に、そうたくさん作れるものか!」
「當然係!短短算到一百時間內,做恁多東西著嘎!」
「そうか、ではわしの勝ちだな」
「係無?該𠊎贏了。」
きっちょむさんはそう言って、道ばたの草むらから刈り取ったしばを見せると、一本、二本と数え始めました。
吉四六先生恁樣講,拿路脣草竇肚斬下來个樵分佢看,開始一支、二支在該算。
「・・・十八、十九、二十。どうだい、おれは二十本も用意したぞ」
「・・・十八、十九、二十。仰般,𠊎準備二十支哦。」
それを聞いて、彦一が変な顔をします。
聽著該,彦一面色變到當奇怪。
「きっちょむさん、確かに数はそちらか上だが、でもそちらは、ただしばを刈っただけではないか?」
「吉四六先生,世間確實無樵草做毋得,數量上你有較贏面,毋過你斯會撿樵係無?」
すると、きっちょむさんはにっこりして、
吉四六先生笑咪咪,應講︰
「これは、とんち比べの勝負だ。勝(刈)った方が勝ちに決まっているじゃないか」
と、答えました。
「這係伶俐比賽个遊戲,看起來𠊎贏了,毋係嘎?」
それを聞いた彦一と和尚さんは、二の句が告げませんでした。
聽著該,彦一摎和尚師父,無第二句話好應。
おしまい
煞咧
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