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12月8日の日本民話

箱根山のあまのじゃく

箱根山のあまのじゃく
神奈川県の民話神奈川県情報

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より)
山の折り紙やま

♪音声配信(html5)
朗読者 : 朗読エンタメユニットりんごの木主催 リンゴの木 吉川 雅子

 むかしむかし、箱根(はこね)の山に、うっかり天から落っこちてきた、あまのじゃくという者が住んでいました。
 あまのじゃくは大変な力持ちでしたが、不思議な事に力が出るのは日が暮れてからの夜だけでした。

 ある晴れた日、あまのじゃくは箱根の山のてっぺんに立って、まわりをグルリと見渡していました。
「おう、今日は遠くの山までよく見えるのう。だが、わしの箱根山が一番いい山じゃ」
 あまのじゃくはご機嫌でしたが、ふと西の方をながめると、さっと顔色が変わりました。
 箱根山の西の雲の間からは日本一の富士山が、その美しい姿をのぞかせていたのです。
「ううむ、富士はやはりきれいな山じゃのう。背たけも高くて、人々が朝に夕に手を合わせる気持ちもわかるわい」
 あまのじゃくはウットリと富士山をながめていましたが、やがてくやしそうに言いました。
「だめだ、だめだ! 富士がいるおかげで、わしの箱根山の美しさがかすんでしまう。人間どもは箱根に尻(しり)を向けて、富士ばかり見ておる。なんとかしなくては・・・」
 あまのじゃくはしばらくうでを組んで考えていましたが、やがて良い事を思いつきました。
 それはなんと富士山のてっぺんの岩を海へ投げすててしまい、その背たけを低くしてやろうというのです。

 その夜、人々が寝静まってから、あまのじゃくはもっこ(→土を運ぶ道具)をかついでエッチラオッチラと富士山にのぼりました。
 そしててっぺんの岩をつかむともっこに入れて富士山を下り、海岸から海にめがけて投げ込みました。
 あまのじゃくはそれからも毎晩富士山に出かけては、てっぺんの岩を海に投げ込みました。
 あまのじゃくがあんまりたくさんの岩を投げ込んだので、海にはいくつもの島が出来ました。
 それが、
『大島(おおしま)』
『利島(としま)』
『新島(にいじま)』
『式根島(しきねじま)』
『神津島(こうづしま)』
『三宅島(みやけじま)』
『御蔵島(みくらじま)』
の伊豆七島(いずしちとう)なのです。
 そして投げそこなって近くに落ちたのが、『初島(はつしま)』になったという事です。
 しかし、これだけの岩を取られても、富士山の背たけはまだまた日本一です。
「くそ! 今夜は、思いっきりたくさんの岩を運んでやる!」
 あまのじゃくはその晩も、富士山に出かけて行きました。
 この夜はいつもよりも大きな岩をはがしたので、時間がかかってしまいました。
 そして富士山を下りて箱根あたりを通りかかったところで、一番鳥が、
「コケコッコー!」
と、鳴きました。
「しまった。夜が明けてしまっては、わしの力がなくなってしまう」
 あまのじゃくはもっこの中の岩をぶちまけると、急いで箱根の山に逃げ帰りました。

 その日、おてんとうさまが高く上ると、箱根の山の下におわんをふせたような形の山が二つ出来ていました。
 これが、あまのじゃくが逃げた時にぶん投げた岩で、今も『二子山(ふたごやま)』とよばれている山なのです。

 さて、あまのじゃくですが、これにこりたのかもう二度と富士山には行かなかったという事です。

おしまい

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