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2月16日の日本民話
(2月16日的日本民間故事)
牛に引かれて、善光寺参り (健全普通話版)
善光寺的牛導遊
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、布引山(ぬのびきやま)という山のふもとのある村に、とてもケチなおばあさんが住んでいました。
在很久很久以前、在一座被稱之為布引山的山腳下存在著有一處小村莊、一位十分吝嗇的老婆婆就是這片村莊中的居民之一。
おばあさんは、いつも一人ぼっちでしたが、それをさびしいと思った事は一度もありません。
這位婆婆她可是一直以來都是獨身一人、可雖說是這樣但婆婆她從來沒有一次感覺過孤獨。
(誰かと仲良くしたら、お茶やお菓子を出して、わしが損をする。それに家にあげれば、部屋が汚れる。だから、一人がいい)
哼、若是和誰家成為了好朋友、人家就不免時不時會來我家坐坐、這樣我每次提供的茶水跟點心不難免都會成為多出的花銷、而且讓朋友們來我家做客還會將屋子弄髒讓我花費時間收拾呢、瞧我一個人可多好呀。
さて、今日は村の近くの善光寺(ぜんこうじ)というお寺で、お祭りがある日です。
然後就說今天吧、村子附近的一座善光寺、今日這就舉辦了隆重的法會。
おばあさんが庭で白い布を干していると、お祭りへ行く村人たちが声をかけて来ました。
而此時就在自家院裡晾衣架上曬著白布的老婆婆、村裡前去參加法會的村民眾人正好路過時也是對其搭了一個聲。
「おばあさん、今日は善光寺へ行く日よ」
老婆子呀、今天可是參拜善光寺的好日子呢。
「ねえ、みんなとお参りしましょう」
怎麼樣、有興趣今天和我們一起來嗎?
でもおばあさんは返事もしないで、白い布を干し続けていました。
但是老婆婆面對其他人的喊話沒有迴應也不吱聲、只顧著晾曬著自己的白布。
「やれやれ、やっぱり駄目か」
唉唉唉、果然就是無法拉攏。
村人たちは誘うのをあきらめて、行ってしまいました。
村裡人一個個放棄了老婆婆、繼續走起了自己的路。
その後ろ姿を見ながら、おばあさんは言いました。
此刻的老婆婆望向了眾人已經遠去的背影、才這淡淡的吐出了一句。
「寺に行って金を使うなんて、もったいないねえ。それにわたしゃあ、神も仏も大嫌いさ。拝んだところで、腹一杯になるわけじゃなし、お布施(ふせ)を取られて大損だよ」
去寺廟燒香可是要花錢的、這個冤枉錢我才不會花呢、況且諸如神佛此類我可是最討厭了的、難道求神拜佛就可以讓自己的肚子吃飽飯嗎?不僅如此、他還會向你索取布施了。
するとその時、どこから来たのか、おばあさんの目の前に大きな牛が現れたのです。
而就在婆子正這樣想著的時候、婆子的面前是不知從哪兒頭突然憑空出現了一頭大牛。
「うひゃーっ!」
呀啊!!
おばあさんがびっくりして声を上げると、その声に驚いた牛が、おばあさんの干していた白い布を角に引っかけて駆け出しました。
這可給老婆婆嚇了大一跳、立馬叫出了聲、可就是這聲尖叫也給大牛嚇了一跳、就看這大牛是加大了馬力勇往直前的一溜煙的逃了、可就是不討好、這牛跑走時的瞬間它的牛角上還帶上了老婆婆的白布。
「ああ、こら、待て!」
天啦、喂、你可快給我等等!
おばあさんは、牛を追いかけます。
就是這樣呼喊到的老婆婆現在是又追趕起了大牛。
牛は白い布を角に引っかけたまま、どんどん走って行きます。
而正處於前方牛角上牽掛著一匹白布的大牛也是霹靂啪啦的逃的飛快。
その早い事。
到底是有多快呢?
菜の花畑を駆け抜けて、桜林を駆け抜けて、まるで風の様に走ります。
這頭牛它簡直就是迅疾如風、踩過了油菜田、又越過了櫻樹林。
そして牛は善光寺まで来ると、門をくぐって境内へ走り込みました。
最後當牛終於是來到了善光寺的時候它停下了、進入了大廟的山門後開始到了寺廟境內進行了徘徊。
その後を、おばあさんも叫びながら走り込みました。
而後的不到片刻、老婆婆便也是激動著的扯開了嗓門越過了大廟的山門。
「こらー! 牛ー! わたしの布を返せー!」
喂!!牛!快將我的布給還給我啊!
ところが不思議な事に、牛の姿が突然消えてしまったのです。
可不思議的是、此刻的大牛就那樣的直接消失在了老婆婆的眼前。
「ああ、わたしの布が・・・」
這可是怎麼一回事、哎呀、我的布呀………
がっかりしたおばあさんは、その場へ座り込みました。
此刻的老婆婆沮喪極了、支撐著的身子一整個垮了下來跪倒在地。
もう疲れ切って、へとへとです。
原因也有如此激烈的長途跋涉、老婆婆早就累的夠嗆了。
するとどこからか、やさしい声が聞こえて来ました。
就是這樣的老婆婆、聽到了此刻不知是從何處傳來的一陣柔和的樂章。
それは、お経を唱える声です。
這其實就是現在廟裡的和尚正在閱讀經文呢。
その声は、おばあさんをやさしく包み込みました。
可就是聆聽了這段經文後的老婆婆感覺現在的自己就好像是被幸福全身包裹著一樣、內心感到無比的祥和。
それはまるで、春の光が体の奥からゆっくりと広がって行く様です。
這種感覺就好似春天的花朵在自己的內心中一片片綻放一般、蔓延似的持續在鋪張。
「おや、こんなにいい気持ちは初めてだ。心が暖かいよ」
啊啊、這還是我人生頭一遭這樣舒服過了、我的內心好滿足。
おばあさんは、目を閉じました。
此時的老婆婆已然閉緊了雙眼進行感受。
するとおばあさんの目から、涙がどんどんあふれました。
又是不一會兒的瞬間、現在的老婆婆早就已經是熱淚蠻盈的奪眶而出。
その涙は、おばあさんの心をきれいにしていく様でした。
而也許就是這樣一份晶瑩的淚水、洗淨了老婆婆長年以來已經選擇緊閉了的被塵封的心。
やがてお経が終わる頃には涙も止まり、おばあさんの心はすっきりと晴れていました。
待到誦經完畢、老婆婆的眼淚此刻便也隨之停止、而現在的老婆婆與之前的她相比、內心是早已全然不同、那裡一片澄明通透。
おばあさんは、生まれて初めて手を合わせました。
就這樣、老婆婆的人生中第一次雙手合十了。
「きっと仏さまが、わしをここへ連れて来て下さったんじゃ」
這一定就是由偉大的佛祖將我引來至此絕對沒錯。
それからというもの、おばあさんは村人たちに優しくする様に努めました。
在這以後、老婆婆的整個人全變了、她開始試著努力的改變著自己、學習著要如何才能更加真誠的幫助好自己以後會遇見的每一個村民們。
出来る手伝いがあれば、自分から進んで手を貸しました。
若是大家夥們有求、老婆婆只要是能辦到就必然的會一口答應、自己攜手也一同貢獻出那一份心力。
そうすればするほど心が暖かくなるのを、おばあさんは知ったのです。
而只要每當這樣做過一次、老婆婆的內心中之前的那份得到的溫暖就又會加深一分。
おばあさんは、もう一人ぼっちではありません。
現在的老婆婆、早就已經不是孤身一人了。
いつも村人たちに囲まれる、心優しいおばあさんになったのです。
一直就可以經常看見她與全村的大家夥們牽手結伴在一起、而面容上能夠看出現在的她就是一位十分溫和的老奶奶。
さて、その事があってから、布引山には白いすじが見られるようになりました。
就說老婆婆出現了改心之事以後、布引山也似乎是跟著出現了變化、從遠處望去能從山上看見一塊似乎是白布的一抹淡影點綴在山腰。
それはおばあさんの白い布を引っかけて走って行った牛が白い布を山に残して、それがそのまま白い岩になったのだと言われています。
據說這其實就是當初奪走了老婆婆那塊布的大牛、一個勁的可就逃竄上了山腰、然後就將這塊白布匹又給留下了、後來這塊白布產生了變化則就成為了一塊白色的巨岩。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
牛に引かれて、善光寺参り
牛扯婆禮佛
むかしむかし、布引山(ぬのびきやま)という山のふもとのある村に、とてもケチなおばあさんが住んでいました。
到好久以前、布引山的山踋一條村、有條好小氣的婆子住到的。
おばあさんは、いつも一人ぼっちでしたが、それをさびしいと思った事は一度もありません。
婆子雖然一直都是一個人、但是她自己根本不在意這些。
(誰かと仲良くしたら、お茶やお菓子を出して、わしが損をする。それに家にあげれば、部屋が汚れる。だから、一人がいい)
她還嫌到時候和別個關係搞好、就要到自己屋裡來串門浪費茶水、幫屋裡萬一搞了個䖰䘅卵死的、自己還要收拾。
さて、今日は村の近くの善光寺(ぜんこうじ)というお寺で、お祭りがある日です。
再來、村邊上有個善光寺、今天搞節慶。
おばあさんが庭で白い布を干していると、お祭りへ行く村人たちが声をかけて来ました。
婆子就到院裡面晾衣服、去廟裡面過路的人就對到婆子。
「おばあさん、今日は善光寺へ行く日よ」
婆子、今天一定要去廟裡面拜哦。
「ねえ、みんなとお参りしましょう」
一起去吧。
でもおばあさんは返事もしないで、白い布を干し続けていました。
但婆子聲都不作、就自顧自的衣服。
「やれやれ、やっぱり駄目か」
別個看到了也是擺腦鬠。
村人たちは誘うのをあきらめて、行ってしまいました。
不管婆子、過自己走了。
その後ろ姿を見ながら、おばあさんは言いました。
看別個屁股一走、婆子講話了。
「寺に行って金を使うなんて、もったいないねえ。それにわたしゃあ、神も仏も大嫌いさ。拝んだところで、腹一杯になるわけじゃなし、お布施(ふせ)を取られて大損だよ」
去廟裡面要貢香火的、我又不儍、專門跑過去花這條冤枉錢我癲了啊、我最討嫌這些菩薩神仙了、你拜他他違就可以跟你發錢啊、他還要跟你收錢叻。
するとその時、どこから来たのか、おばあさんの目の前に大きな牛が現れたのです。
突然、婆子面前就出來了一頭牛、也不曉得是從那裡過來的。
「うひゃーっ!」
婆子尖叫。
おばあさんがびっくりして声を上げると、その声に驚いた牛が、おばあさんの干していた白い布を角に引っかけて駆け出しました。
婆子一䛥、這下是幫牛也駭到了、跟到就過跑了去、跑就跑、好死不死還用角幫婆子正到晾到的衣服刮到、頂到角上面帶走了去。
「ああ、こら、待て!」
等我!
おばあさんは、牛を追いかけます。
婆子心疼自己的布料、踵牛去了。
牛は白い布を角に引っかけたまま、どんどん走って行きます。
牛角上面就掛塊布、跑的飛快。
その早い事。
這就一下。
菜の花畑を駆け抜けて、桜林を駆け抜けて、まるで風の様に走ります。
又是越過農田、又是越過楓林、迅猛如風。
そして牛は善光寺まで来ると、門をくぐって境内へ走り込みました。
這牛就到善光廟前頭一停、進去了。
その後を、おばあさんも叫びながら走り込みました。
婆子也是神仙、㫘好久也是跟過來了。
「こらー! 牛ー! わたしの布を返せー!」
我的料子啊、退我!
ところが不思議な事に、牛の姿が突然消えてしまったのです。
但是、稀爛、牛一下過看不到、不見了。
「ああ、わたしの布が・・・」
爛啦、爛啦。
がっかりしたおばあさんは、その場へ座り込みました。
婆子當場就癲了、失神的垮坐到地上。
もう疲れ切って、へとへとです。
甚麼都㫘了、料子、以及自己追牛的心力。
するとどこからか、やさしい声が聞こえて来ました。
這就突然傳來一陣聲。
それは、お経を唱える声です。
這是和尚到唸經。
その声は、おばあさんをやさしく包み込みました。
獃坐到原地的婆子就被這陣聲音包圍。
それはまるで、春の光が体の奥からゆっくりと広がって行く様です。
如同被薰風包裹樣的進入自己身體。
「おや、こんなにいい気持ちは初めてだ。心が暖かいよ」
婆子心好像不痛了、甚麼都忘記了、就跟上天了一樣飄到的。
おばあさんは、目を閉じました。
婆子又慢慢閉起了眼。
するとおばあさんの目から、涙がどんどんあふれました。
眼睛裡面滾落一顆顆淚珠。
その涙は、おばあさんの心をきれいにしていく様でした。
婆子的心這一刻已經澄明了。
やがてお経が終わる頃には涙も止まり、おばあさんの心はすっきりと晴れていました。
經文頌完、婆子的心已經透徹。
おばあさんは、生まれて初めて手を合わせました。
這是她生來第一次二個手板一合、禮佛了。
「きっと仏さまが、わしをここへ連れて来て下さったんじゃ」
能得此機緣、婆子認為奪走自己料子的牛就是佛祖變化。
それからというもの、おばあさんは村人たちに優しくする様に努めました。
這事過後、婆子就不小氣了、對所有人都和善了起來。
出来る手伝いがあれば、自分から進んで手を貸しました。
別個有需要、自己也得主動幫忙。
そうすればするほど心が暖かくなるのを、おばあさんは知ったのです。
越是這樣子、婆子的心才能越滿足、她曉得了。
おばあさんは、もう一人ぼっちではありません。
婆子也就也不是孤單一人了。
いつも村人たちに囲まれる、心優しいおばあさんになったのです。
身邊周圍總是圍到一潽。
さて、その事があってから、布引山には白いすじが見られるようになりました。
後面布引山也產生了變化、從遠可以看到一抹白色的紋路。
それはおばあさんの白い布を引っかけて走って行った牛が白い布を山に残して、それがそのまま白い岩になったのだと言われています。
都講那是牛帶走了婆子的布、又留到了山上、而後又化成白色的岩石。
おしまい
结束
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