8月13日の世界の昔話
むかしむかし、ある国に、とてもわがままなお姫さまがいました。 イラスト 02 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「姫のわがままにも、困ったものだ。しかし結婚すれば、姫も変わるだろう」 イラスト 04 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 そう考えた王さまは、お姫さまを隣の国の若い王さまに会わせました。 イラスト 05 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 しかし、お姫さまは、 イラスト 07 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「何よ、あれ。あごが曲がって、まるでつぐみがひげを生やしているみたいだわ。あんな男、大嫌いよ! ふん!」 イラスト 08 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 と、言って、結婚をことわりました。 イラスト 10 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 それを聞いた王さまは怒って、お姫さまに命令しました。 イラスト 11 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「よりによって、人の顔を笑い者にするとは、なんとなさけない! お前は今度来るこじきと結婚して、城を出ていけ!!」 イラスト 12 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 そして城にやってきた汚いボウシとマフラー姿のこじきと本当に結婚させて、城を追い出してしまったのです。 イラスト 13 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 お姫さまは泣きながら、こじきの後を歩いていきました。 イラスト 15 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 途中で大きな森や牧場、それに、にぎやかな都を通りました。 イラスト 17 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「わあ、きれいな都」 イラスト 18 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 お姫さまが感心すると、こじきが言いました。 イラスト 19 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 と、思ったのですが、もうどうしようもありません。 イラスト 20 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 さて、こじきはお金を持っていないので、お姫さまも働かなくてはなりません。 イラスト 21 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 そこで、つぐみのひげの王さまのお城に行って、お城の台所で働く事にしたのです。 イラスト 23 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 でも、家事は何も出来ないお姫さまは、何をやっても失敗ばかり。 イラスト 24 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「何を、ぐずぐずしているんだい! じゃまだよ!」 イラスト 26 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「あんた、ほんと不器用だね!」 イラスト 27 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「そんな事じゃ、お給金はあげないよ!」 イラスト 28 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 いつも、ののしられる毎日です。 イラスト 29 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 すると突然、つぐみのひげの王さまが台所に現れて、働いているお姫さまに言ったのです。 イラスト 30 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「お嬢さん、わたしと踊っていただけませんか?」 イラスト 32 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「えっ? ・・・あの、その」 イラスト 33 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 ビックリするお姫さまの手を、つぐみのひげの王さまがグイッと引っ張りました。 イラスト 34 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 そのとたん、服の下からツボが、ゴロンと転がり落ちました。 イラスト 35 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 そのツボには、食べ物の切れはしが入っていました。 イラスト 36 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 お姫さまがこじきと食べるため、こっそりためておいた物です。 イラスト 37 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「ワハハハハッ。何だい、あの娘は」 イラスト 38 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 まっ赤になったお姫さまは転がり落ちたツボを大切にかかえると、そのまま逃げ出そうとしました。 イラスト 39 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 すると王さまがお姫さまを抱きとめて、ポケットから取り出した汚いボウシとマフラーをかぶって言いました。 イラスト 41 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「あなたは、わたしの顔を忘れたのかい?」 イラスト 44 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 そのボウシとマフラーは、あのこじきの物だったのです。 イラスト 45 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 今まで、つらい思いをさせてもうしわけない。 イラスト 46 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 お姫さま、今度はこじきとしてではなく、つぐみのひげの王としてあなたをおきさきにむかえたい。 イラスト 47 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 どうでしょう。こんな顔のわたしでも、受け入れてくれますか?」 イラスト 48 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 お姫さまは、驚いたり喜んだり。 イラスト 49 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 「はい。だんなさま」 イラスト 50 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 それからお姫さまとつぐみのひげの王さまは正式に結婚して、いつまでも幸せに暮らしたということです。 イラスト 51 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止 おしまい |
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