福娘童話集 > きょうの世界昔話 福娘童話集 きょうの世界の名作・昔話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
 


福娘童話集 > きょうの世界昔話 > 12月の世界昔話 > 悪魔の花よめにされた娘

12月19日の世界の昔話

悪魔の花よめにされた娘

悪魔の花よめにされた娘
ロシアの昔話 → ロシアの国情報

♪音声配信(html5)
朗読 : ちいさんの、ちいさな童話

 むかしむかし、ロシアのある村に、アコーデオンをひくのがとてもうまい男がいました。
 この男がアコーデオンをひきはじめると村人たちはみんな踊り出すので、村の祭りや婚礼(こんれい)にはなくてはならない存在(そんざい)でした。
 
 ある日の事、この男が森を歩いていると、となり村の顔見知りの男が馬車(ばしゃ)に乗ってやって来ました。
 男はアコーデオンひきの顔を見ると、うれしそうに言いました。
「ちょうど、いいところで出会った! うちの村で婚礼があるんで、お前をむかえに来たんだ」
 男はそう言ってアコーデオンひきを馬車に乗せると、自分の村へ連れて行きました。
 婚礼がある家に着くと、もうたくさんの客が集まっていて、花嫁が来るのを待っています。
 しばらくして花嫁が到着すると、客たちの前に連れてこられました。
 アコーデオンひきは花嫁の顔を見て、おやっ? と思いました。
「あれは、うちの村のアーニャじゃないか? 嫁入りをするなんて、聞いていなかったが。それにしても、どうしてあんなに首がかたむいているんだろう」
 アコーデオンひきは変に思いましたが、すぐに婚礼がはじまったのでだまっていました。
 そのうちに酒が配られて、男がアコーデオンをひきはじめると、いつものようににぎやかな歌と踊りが始まりました。
 たてつづけに何曲かひいてくたびれたアコーデオンひきは、手の汗を目の前のカーテンで何気なくふこうとしました。
 するとその瞬間(しゅんかん)に、目の前の物がパッと消えたのです。
 気がつくとアコーデオンひきは、森の中の沼のほとりで一人ポツンと立っていました。
 目の前には大きな切り株があって、その上に馬フンがいくつもならんでいます。
 さっきまでここにはテーブルがあって、おいしそうなごちそうがいっぱいならんでいたのですが。
「これは、悪魔(あくま)どものしわざだ! 悪魔が、となり村の人たちに化けていたんだ!」
 アコーデオンひきは転げるように、自分の村へ逃げ帰りました。

 アコーデオンひきが家にもどると、奥さんが言いました。
「ねえあなた、アーニャって娘を知っているでしょう? あの子ったらかわいそうに、今日、納屋(なや)で首をつって死んだんだって!」
「!!!」
 奥さんの話を聞いて、男は声も出ませんでした。
(やはりあの娘は、アーニャだったんだ。そして、悪魔の花よめにされたんだ)
 むかしは、自分で自分の命をたった人は墓地(ぼち)には埋葬(まいそう)してもらえず、どこか人目につかないところにすてられたのでした。
 そういう人は天国へ行けず、悪魔に連れて行かれます。
 そして本当なら生きられたのこりの年月が終わるまで、悪魔のところで働かされるのです。
 またアーニャのように若い娘は、悪魔の花嫁にされるそうです。

おしまい

前のページへ戻る

     12月19日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
日本初飛行の日
きょうの誕生花
黒鉄黐(くろがねもち)
きょうの誕生日・出来事
1973年 反町隆史 (俳優)
恋の誕生日占い
マイペースで、いつも楽しい事を考えています
なぞなぞ小学校
口の中に木が生えるとどうなる?
あこがれの職業紹介
重度訪問介護従業者
恋の魔法とおまじない 354
引越し先で楽しく暮らすおまじない
  12月19日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
どろくをかついで
きょうの世界昔話
悪魔の花嫁にされた娘
きょうの日本民話
冗談のお願い
きょうのイソップ童話
お腹の空いたイヌたち
きょうの江戸小話
お説教
きょうの百物語
クモ女

福娘のサイト

http://hukumusume.com

366日への旅
毎日の記念日などを紹介
福娘童話集
日本最大の童話・昔話集
さくら SAKURA
女の子向け職業紹介など
なぞなぞ小学校
小学生向けなぞなぞ