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4月28日の世界の昔話
ハエとミツバチ
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むかしむかし、二人の姉妹(しまい)がいました。
妹の名まえはブンブンブンで、姉の名まえはウウウウウです。
妹のブンブンブンは、それはそれははたらき者で、食べ物がないさむい冬のために、せっせと食べ物を集めてまわりました。
しかし姉さんのウウウウウは、先のことは何も考えずに、毎日遊んでばかりです。
ある日、ブンブンブンがいいました。
「ねえ、お姉さん、そんなになまけてばかりいると、今にきっとこまるわ。だって食べ物がない冬は、とても長いのよ。ミツのある花なんか、どこをさがしてもありはしないわ」
でもウウウウウは、のんきそうにいいました。
「まあ、あなたったら若いくせに、そんな先のしんぱいばかりしているなんて、どうかしてるわ。さむくなればなったで、どうにかなるものよ。・・・そうねえ、わたしの妹ははたらき者ですもの。きっと、おいしいミツをごちそうしてくれるわ」
「まあ、お姉さんたら。わたしだって、遊びたいのをがまんしてはたらいているのよ。せっかく集めたミツを、なまけ者のお姉さんにとられてしまうなんて、とんでもないことだわ」
やがて妹は、姉さんとわかれてくらすことにしました。
さて、食べ物のない、さむい冬がやってきました。
妹は、たくわえてあるミツを食ベて、のんびりとくらしていました。
ある日、姉さんが妹の家の戸をたたきました。
「おねがいだから、食ベ物をめぐんでちょうだいな。おなかがすいて、死にそうなの」
それは、とてもあわれなすがたでした。
やがてなまけ者の姉さんは、バツとしてハエにかわり、はたらき者の妹は、ミツバチになりました。
おしまい