オオカミ が きた!!(オオカミ と しょうねん)
ある むら に、ヒツジかい の おとこのこ が いました。 くるひもくるひも、しごと は ヒツジ の ばん ばかり。
おとこのこ は あきあき してしまい、ちょっと いたずら を したくなりました。 そこで おとこのこ は、とつぜん おおごえ を あげました。 「たいへん だ! オオカミ だ。オオカミ だー!」 むらびと が おどろいて、かけつけて きました。 それ を みて、おとこのこ は おおわらい。 なんにち か して、おとこのこ は また おおごえ を あげました。 「たいへん だ! オオカミ だ。オオカミ だー!」 むらびと は、こんど も とびだして きました。 おとこのこ は それ を みて、またもや おおわらい。 ところが あるひ、ほんとう に オオカミ が やってきて、ヒツジ の むれ を おそいました。 おとこのこ は あわてて、さけびごえ を あげました。 「オオカミ が きた! オオカミ が きた! ほんとう に オオカミ が きたんだよー!」 けれども むらびと は、しらんぷり です。 なんども うそ を いう おとこのこ を、だれ も しんじようとは しなかったのです。 かわいそう に、おとこのこ の ヒツジ は オオカミ に みんな たべられて しまいました。 この おはなし は、うそつき は たとえ ほんとう の こと を いって も、だれ も しんじて くれない こと を おしえています。 おしまい |
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