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1ねんせいのイソップどうわ

ヘビの しっぽと どうたい
あるひ、 ヘビの しっぽが いいました。
「わたしは いつも いちばんあとから ついて いくけれど、 たまには まえになって あるきたいわ」
ヘビの あたまや どうたいは はんたい しました。
「きみは どうやって、 ぼくらを ひっぱっていく つもりなの。 めも はなも ないのに」
けれども しっぽは いうことを ききません。
とうとう あたまと どうたいたちは しっぽの いうとおりに することに しました。
まえになって あるくことになった しっぽは よろこびながら、 どうたいと あたまを ひきずって、 めちゃくちゃに すすみました。
そのうちに、 とうとう、 いしころだらけの あなに おちて、 ぜんしんが きずだらけに なりました。
すると しっぽは、 かなしそうなこえで あたまに たのみました。
「おねがいです、 あたまさん。 たすけてください。 わたしが まちがっていました」
このはなしは、 できないことを むりやり しようとすると、 とんでもないことに なるという おはなしです。
おしまい

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