昔話の英語《福娘童話集》昔話の英語 Japanese & English昔話の英語《福娘童話集》 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
 


ふくむすめどうわしゅう(Hukumusume fairy tale collection) > がいこくご(Foreign language)

>にほんのむかしばなし(Japanese classical stories)

若返りの水

わかがえり の みず
The Water of Youth


(にほんのむかしばなし)
(Japanese classical stories)

ほんやく(Translation) ハンター ローレンス(Laurence Hunter)

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 「ちょこもち」  ちょこもち

♪Reading in Japanese
音声 スタヂオせんむ

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 むかしむかし、やま の ふもと の ちいさな むら に、おじいさん と おばあさん が すんで いました。
 Once upon a time, in a village at the bottom of a small mountain, lived an old man and an old woman.

 おじいさん の しごと は、すみやき です。
 The old man's profession was to make charcoal.

 やま の き を きって、すみ を やいて たわら に つめて、ちかく の まち ヘ うり に いくのです。
 The old man's job was to cut the wood, burn it, load it into a straw bag, then take it to the village to sell.

 でも おじいさん は、このごろ とし を とって しごと が つらく なりました。
 But the old man was getting on in years and found his work too hot for his liking.

「ああ、こし は まがるし、め は しょぼしょぼ するし。・・・いや に なって しもうたなあ」
"Oh, how my back is bent and my eyes bleary and swollen . …How disagreeable this work has become "

 その ひ も おじいさん は すみだわら を かつい で、ヨタヨタ と やま を おりはじめました。
 The old man threw his straw bag of charcoal over his shoulders, and unsteadily descended down from the mountain.



 とても あつい ひ だった ので、のど が カラカラ に かわきます。
 Since it was a very hot day his mouth became dry with thirst.

 ふと みると、みちばた に つきでた いわ から、きれいな みず が チョロチョロ と ふきだして いました。
 By chance, he happened to notice a stream of water trickling out of a rock sitting by the side of the road.

「こいつは、ありがたい」
"This is a welcome surprise."

 おじいさん は、その つめたい みず を のみました。
 The old man then ,went over and drank from the cold stream.

 とても おいしい みず です。
 The water was so refreshing.

「ああ、うまかった。なんだか こし が シャン と のびた よう だぞ」
"Oh, how delicious that was. And somehow my back seems to have become straight."

 おじいさん は みず の おかげ で げんき が でた の だと おもい、ふかく かんがえ も せず に やま を おりて いえ へ かえって きました。
 The old man thought that somehow the water had made him young again, but didn’t think to deeply about it, and carried on down the mountain back home.

「ばあさんや、かえったよ」
"Old lady, I'm home! "

「おや、はやかった ですね。おじいさん・・・!」
"Why, you are so early. OLD MAN ...! "

 おばあさん は ビックリ。
 She shouted with amazement .

 め を パチパチ させて、おじいさん を みあげ ました。
 She blinked to see if her eyes were deceiving her.

 いいえ、おじいさん では なく、そこ に いた のは おばあさん が およめ に きた ころ の、あの ころ の わかい おじいさん でした。
 But no, the man standing before her was no longer old ,but the image of the young man that she first knew when she married him.

「・・・わたし は、ゆめ でも みているんじゃあ、ないでしょうかね」
"Am I dreaming?  It can't be."

 おじいさん も おばあさん に いわれて はじめて、じぶん が わかがえって いる こと に きづきました。
 After his wife told him of these facts, the old man also noticed the change.

「わかがえり の みず と いう のが あると きいて いたが、それでは あれ が その みず だったんだな」
"I had heard stories of The Water of Youth, and now I know that the water I drank must have been that ."

 おじいさん は いわ から ふきだして いた、きれいな つめたい みず の こと を おばあさん に はなして きかせました。
 The old man then told his wife about the pure, cold water that he found trickling out of the rock .

「まあ、そんな けっこう な みず が あるんなら、わたし も いって いただいて きましょう」
"If such wonderful water exists, then I must go and sample some too ."

 おばあさん は そう いって、つぎ の ひ さっそく やま へ でかけて いきました。
 After saying so, the old man's wife went out at once and headed off in the direction of the mountains.

 おじいさん は おばあさん が さぞかし わかく きれい に なって かえってくる だろう と、たのしみ に して まって いました。
 The old man waited at home, looking forward to seeing his wife come home, surely beautiful and young again.

 ところ が ひる に なっても、よる に なっても、おばあさん は かえって きません。
 However, day and night came but his wife did not return.

 おじいさん は しんぱい に なって、むら の ひと と やま へ さがし に いきました。
 The old man became worried and decided ,with the aid of a villager to go and look for her in the mountains.

 でも、おばあさん は いません。
 But, his wife could not be found,

「いったい、どこ へ いって しまったん だろうなあ?」
“Where in heaven's name could she have got to?"

「キツネ に ばかされて、やまおく へ つれていかれて しまった のと ちがうか?」
"Maybe she has been tricked by a fox and been taken deep into the mountains ?"

 みんな が はなしあって いる と、
 While they were discussing this.

「オギャー、オギャー」
"Whaaa, whaaa"

と、そば の くさむら の なか から、あかんぼう の なきごえ が きこえて きました。
 A baby's crying could be heard from in the grass .

 おじいさん が ちかづいて みると、おばあさん の きもの を きた あかちゃん が、かお を まっか に して なきじゃくって いました。
 When the old man approached the sound, there he found a red faced baby wearing his wife's clothes, crying it's eyes out.

「・・・ばか だなあ、ばあさん の やつ。のみすぎて あかんぼう に なって しもうた」
"...What a stupid fool you've been old lady. You've gone and drunk too much and become a baby -- "

 しかたがない ので、おじいさん は あかんぼう を だいて いえ へ かえりました。
 Since he had no choice, he picked up the baby and took it back home.

おしまい
The end

ワンポイントアドバイス One point of advice: Too much of a good thing can be the ruin of you.

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