福娘童話集 きょうの日本昔話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
 
     11月 4日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
ユネスコ憲章記念日
きょうの誕生花
サフラン
きょうの誕生日・出来事
1947年 西田敏行(俳優) (タレント)
  11月 4日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
サケのおじいさん
きょうの世界昔話
虹の鳥
きょうの日本民話
カッパのくれた宝物
きょうのイソップ童話
サルとイルカ
きょうの江戸小話
与太郎
11月 4日の広告

福娘童話集 > きょうの日本昔話 > 11月の日本昔話 > サケのおじいさん

11月4日の日本の昔話

サケのおじいさん

サケのおじいさん

 むかしむかし、ある北国の川に、それはそれは大きなサケが住んでいました。
 人びとは、そのサケを大助(たすけ)と呼んでいます。
 毎年、秋がすぎて、チラチラ雪が降りだすころになると、海からたくさんのサケがのぼってきます。
 大助は、そのサケたちを案内して、ずーっと川上の卵をうむ場所へ連れていくのでした。
「おお、今年もサケがきた」
「大助だけは、アミにかけるでないぞ」
 漁師たちはそういって、道案内の大助が通りすぎてから、サケをとりはじめました。
 ところがその川べりに、たいそうお金持ちの長者(ちょうじゃ)がすんでいました。
 長者は、おおぜいの人をやとっていて、
「どうじゃ、見渡すかぎりの山の幸(さち)、川の幸は、みな、わしの物さ」
と、いばっています。
 ある日、この長者が、やといの人たちを集めると、
「サケの大助とやらを、とって食ベたら、さぞかしうまかろう。みなの衆、アミをつくれ。よいか、川幅いっぱいの大アミをつくるのじゃ」
と、いいつけました。
 みんなはビックリしました。
 けれど、長者のいいつけですから、きかないわけにはいきません。
 何日も何日もかかって、長い長い大アミをつくりました。
 いよいよアミができあがった、晩のことです。
 長者が眠っていると、まくらもとに白いひげの仙人(せんにん)のようなおじいさんが現れました。
「これ、長者よ。あすの朝、大助がサケを連れて川をのぼる。いくらでもたくさんとるがよい。ただし、大助だけはアミにかけないでくれ。たのんだぞ」
 そういい残して、おじいさんの姿は、どこへともなく消えました。
 つぎの日の朝、長者は夜が明けないうちから、やといの人たちを呼び起こし、川にアミをはらせました。
 やがて海の方から、さざ波をたてて、かぞえきれないほどたくさんのサケがのぼってきました。
 いちばん先頭には、特別大きい大助の姿が見えます。
 みんな、まっすぐアミの中へ飛びこんできました。
 それを見た長者は、大声をあげて、
「それ、かかったぞ。大助を逃がすな、アミを引けーい!」
と、さけびました。
「えいや、こらさ。えいや、こらさ」
と、おおぜいのやといの人たちが、力のかぎりにアミを引きました。
 朝日をあびて、サケのうろこがキラキラとかがやきます。
 それは、今までにない大漁でした。
 でも、すっかりアミをあげてみるとどうでしょう。
 大助の姿は、どこにもありません。
 そのかわり、タベのおじいさんが、また長者の前に立っていました。
「長者よ、川の幸(さち)は、いつまでもあるものではない。大助をとってしまったら、たくさんのサケたちの道案内がなくなって、これっきり川をのぼってこれなくなるのじゃ。どうか、はなしてやってくれ」
 おじいさんは、ひどく悲しそうにたのみました。
「いやじゃ、放してなんかやるものか! サケはみんな、わしのものじゃ!」
 長者は首を振って、おじいさんをどなりつけました。
 するとおじいさんの姿は、スーッと消えてしまい、気がつくと、長者の足もとに特別大きなサケが一匹、横たわっていました。
 そのサケこそが、太助です。
「やったぞ! ついに太助を手入れたぞ」
 長者は手をたたいて喜びましたが、このことがあってから、長者の家はかたむいてしまい、長者は貧乏になってしまいました。
 そしてつぎの年から、もう一匹のサケも川をのぼってこなくなったそうです。

おしまい

一覧へ移動   このページを閉じる   ホームへ移動

きょうの日本昔話
ミニカレンダー
<<  11月  >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識
- 広 告 -