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1月9日の百物語
(1月9日的日本鬼故事)
虫の知らせ

虫の知らせ
蟲信

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : 台湾居住者 Judy

むかしむかし、陸中の国(りくちゅうのくに→岩手県)に、笛吹峠(ふえふきとうげ)と呼ばれる険しい峠がありました。
到好久以前、陸中國(現在是岩手縣)、有這麼個喊笛吹峠的嶺、這地方也是險峻。

ある日の事、この峠で一人の男が道に迷ってしまいました。
有天、一條男的就迷到這嶺裡面的、

「困ったな。行けども行けども、山の中だ」
怎麼走都走不出來、在慘啦。

ようやく小高い岩の上に出ましたが、空には細い三日月があるだけで辺りはまっ暗です。
終於邏到個大高石頭爬上去、這天上彎月都出來了、周圍是烏漆麻黑的。

「どっちへ行けばよいのやら」
這是要往哪裡走喔

ぐーーっ
肚子叫

お腹が空いて腹の虫が鳴きましたが、何も食べる物はありません。
肚子餓也是米東西吃。

(このまま誰にも知られずに、ここで飢え死にするのではないだろうな)
我這要死到這裡米人曉得了、還是餓死的。

そう思うと、男の脳裏に可愛い子どもたちの顔が次々と浮かびました。
(ああ・・・)
這麼一想、男的腦殼裡面就出來自己小孩的樣子。
啊啊


たまらなくなった父親は、大声で子どもたちの名前を呼んでみました。
男的是一激動、馬上大聲喊起來自己屋兒的名字。

何度も何度も、繰り返し繰り返し、子どもの名前を呼び続けました。
一直喊一直喊、

とりわけ、一番可愛がっていた末っ子の名前を呼ぶ時は、思わず涙がこぼれました。
男的有幾個兒、喊到最小他最喜歡的那個、眼睛水就出來了。

その頃、家で寝ていた子どもたちが、ふと目を覚ましました。
這個時候、屋裡面睡的小孩突然睜眼了。

父親が両手で強く胸を押して、自分の名前を呼んだ様な夢を見たからです。
他港自己做夢、老頭按到自己胸口喊自己名字。

「お父がやって来て、おらの胸を押したぞ」
也是幫夢裡的時港出來讓兄弟聽

末っ子が夢の事を話すと、他の子どもたちも言いました。
最小的一個這麼一港、其他兄弟也是

「うん。おらも同じ夢を見た」
「おらもだ」
都港自己做了同一個夢

「みんな同じ夢を見るとは、もしや、お父に何かあったのだろうか?」
大家都是一樣的夢、莫是老頭出事了哦。

「ううっ、お父」
みんなは不安になって、もう眠る事は出来ません。
這都開始想的老頭的事
一急到也就睡不著了。


でも、どこへ探しに行けばいいのかわからないので、子どもたちは父親の安全を祈って夜明けまで起きていました。
問題是這也不曉得到哪裡邏老頭去、幾條兒就不睡覺、一直祈禱到白天。

さて、山の中で一夜を過ごした父親は、ふと、鈴の音を聞いたように思いました。
這麼到、到山裡面過了一夜的男的、突然聽到鈴響。

それは山道を通る馬の首につけられた、鈴の音に違いありません。
那肯定是掛到馬身上過山路的聲音。

(助かった。外に出る道は近いぞ)
這就估計離出山快了、一哈激動了。

父親は立ち上がると、草木をかきわけて鈴の音の聞こえる方に足を早めました。
男的就站起來、邊刨草、邊聽鈴聲幫自己帶出去。

鈴の音は、だんだんと近づいて来ます。
聲音是越來越近了。

やがて木の間から、荷物を積んだ馬が見えました。
終於是從樹叢叢看到對面拖到貨物的馬了。

「おーい、おーい!」
喂!!喂!!

父親が夢中で呼びかけると、馬のたづなを持った馬方が不思議そうな顔で言いました。
男的大聲一喊、遷馬的馬夫就像看到甚麼樣的對到男的。

「どうした? そんなにあわてて」
甚麼事啊?我看你是好慌。

「ああ、実は・・・」
實際上

父親は道に迷って、山の中でひと晩を過ごした事を話しました。
男的幫自己迷到山路裡面、到裡面過一個夜的事就港出來的。

「そいつは、大変だったな。よし、わしが送ってやるから、お前は馬に乗れ」
那也是遭孽你了、你上馬吧、我送你。

馬方は父親を荷物の上に座らせると、ゆっくりと山道を降りていきました。
馬夫讓男的坐到貨上面、慢慢這就下山了。

峠まで来ると、子どもたちが心配そうに立っていました。
這一到嶺這裡來、他屋兒就都著急守到哪裡的、

「あっ、お父だ!」
子どもたちは父親の姿を見て、うれしそうに駆け寄ってきました。
看到自己老頭來、就急到跑過去。

「おかげで助かった。ありがとう」
男的這也是感謝馬夫。

父親は馬方にお礼を言うと、子どもたちを力一杯抱きしめました。
港完這就幫他屋小孩全部抱起來。

家に帰った父親が山の中で子どもたちの名前を呼んだ事を話すと、子どもたちも口々に不思議な夢の事を話しました。
這一歸屋、老頭就港自己到山裡喊名字、他屋兒也是幫做夢的事港出來。

父親が、頷いて言いました。
「なるほど。それは、『虫の知らせ』というものだな」
男的這就點了哈頭

這就是蟲信(第六感)


すると末っ子が、うれしそうに言いました。
他最小的那條兒、這個時候笑起來就這麼港。

「お父が、おらたちの名前を一生懸命に呼んでくれたから、虫が知らせてくれたんだよ」
就是因為老頭一直喊我們名字、所以蟲就跑過來跟我們港了。

「そうとも。そしてお前たちが、寝ずに待っていてくれたおかげだ。お前たち、ありがとうよ」
沒錯、這也是你們一直米睡一直等到的原因、也是托你們的福啊。

父親の言葉に、子どもたちはにっこり笑いました。
聽老頭這麼港、兒也是一直笑。

おしまい
结束

朗読者情報 台湾居住者 Judy

 日本で20年の生活を経た後、本国の台湾に戻ったジュディーは日本と台湾の架け橋となり、通訳、翻訳、日本語教師を経験後、現在は日本語を使い、様々な分野の録音に携わっています。
  台湾日文配音者です。
  朗読に関するご意見ご要望はjudy.yen1204@gmail.comまでお願いいたします。

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