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福娘童話集 > 百物語 > 十一月
11月15日の百物語
(11月15日的日本鬼故事)
お化けキノコ
菌子精
・日本語 ・日本語&中国語
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「櫻井園子」 櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》
むかしむかし、ある山の中に古いやしろがありました。
到好久以前、山上有條老廟。
そのやしろの周りには、おいしいキノコが生えるので、近くの村人たちは毎年秋になるとキノコ狩りに出かけます。
老廟邊上有長菌子、這菌子好吃、一到秋天長出來村裡人就都過來摘。
ある年の秋、一人でキノコ狩りに出かけた男が、夜になっても帰ってきませんでした。
這就一條秋天一條男的來山上摘菌子、到了晚上也不見歸屋。
次の朝、心配した村人たちが山へ探しに行きましたが、男はどこに消えたのか、やしろの周りには男の持ち物一つ残っていません。
天亮了、村裡人看這昨天上山的人怎麼還㫘回來啦、就都上山去邏了、男的就不曉得是跑哪裡去了、一點痕蹟都㫘看到。
「もしや、神隠しにでも、あったのだろうか?」
莫是神隱了哦。
「いや、そんなはずはない。もっとよく探してみよう」
講鬼話、再邏哈子。
村人たちは、やしろの中までていねいに探しましたが、やっぱり見つかりませんでした。
這就又繼續幫廟邊上這裡哪裡轉一圈、㫘轉出甚麼碌頭來。
それからしばらくたったある日、今度はキノコ狩りに出かけた老婆が行方不明になったのです。
這就過了幾日、這次又不見了一條摘菌子去老婆子。
おまけに老婆を探しに行ったお嫁さんまでも、帰ってこないのです。
後面媳婦上山去邏婆子、媳婦人也是㫘看到了。
今度は村中総出で、やしろの近くばかりでなく山中を探して回りましたが、ついに見つける事は出来ませんでした。
這次是全村人一起去搜山、不單單是廟邊上、一條山都邏遍了、㫘得點消息。
この事があってから、キノコ狩りに行く人は一人もいなくなりました。
這鬼事一出、這就再㫘得那個去山上莫菌子去了。
さて、ふもとの村に、とても度胸のすわった若者がいました。
這就有條年輕壯漢。
「あれは神隠しではなく、化け物の仕業かもしれないぞ。よし、わしが正体を見届けてやる」
莫不是有鬼到山上捉人哦、我這就幫它摸清楚了去。
若者はそう言って化け物を見届けるついでにキノコ狩りをしようと、かごを持って山へ出かけました。
去山上捉鬼順便摸幾個菌子、這就提個簍子上山了。
誰もキノコ狩りに来ないので、やしろの周りはおいしいキノコがたくさん生えています。
這地方㫘人來之後菌子是過長滿了。
若者は夢中でキノコをカゴに入れながらも、時々は手を止めて化け物が出て来ないかと辺りを見回しました。
年輕人就瘋狂摘菌子、不時還提防到邊上有鬼出來吧。
ですが、いつまでたっても化け物は現れません。
但是也㫘看到哪裡有甚麼鬼怪啊。
(仕方ない。今夜はやしろに泊まって、化け物が現れるのを待とう)
這就準備專門就到廟裡面過一夜、幫這條鬼訪到起來。
夜になると若者はやしろの中に入って、床の上に大の字になって寝ました。
一夜、年輕人就廟裡面一進、到地板上面躺成一條大字狀。
若者がいびきをかいて寝ていると、誰かが若者の足を引っ張ります。
這就開始幫鼾打起來了、就有條不曉得是哪個的、到扯年輕人的踋。
「誰だ!」
哪個!
若者が飛び起きると、何と床の上に人間の手の形のキノコが生えていて、それが足を引っ張っているのです。
年輕人一哈彈起來、這一看地板上面一條人手樣子的菌子長到那裡的、幫自己踋扯到的。
(まさか、キノコが人を襲ったのか?)
害人的違是這些個菌子啊?
若者は手の形のお化けキノコを蹴り飛ばすと、お化けキノコをにらみつけました。
年輕人這就用踋幫鬼菌子一膼、就對到被膼飛的菌子認到的。
するとお化けキノコは指の部分を足の様に動かして歩き出し、床の破れたところから床下に逃げ込みました。
這菌子的二個手指頭就像條踋一樣的跑路了、從地板的破口子的地方一鑽、進到裡面去了。
「待てえ!」
跟爹站到莫動!
若者は床板をはがして、床下に飛び降りました。
年輕人直接幫地板一揭、跳底下去了。
すると床下には人間の骨がたくさん散らばっていて、さっきのお化けキノコが若者においでおいでをしています。
這一看地板底下死人骨頭撒的到處都是、剛才的菌子還到跟年輕人招手邀他過去。
「お前が、キノコ狩りの人間を襲ったのだな!」
這些人都是你一個人吃的啊!
若者は床下に落ちていた棒を拾うと、お化けキノコを叩いて半分に引き裂きました。
年輕人到邊上邏了根爛木頭、對到菌子刷過去、這菌子就稀爛、變成兩節了。
すると二つになったお化けキノコはそれぞれが元の形に戻って、若者においでおいでをします。
哪曉得這二個菌子又個個變回原型、對到年輕人繼續挑釁。
「ふざけるな!」
爬!
若者がまたお化けキノコを引き裂くと、二つに分かれたお化けキノコはまた元の形に戻って、今度は若者に襲いかかって来ました。
年輕人又是幾板子過去刷了個稀巴爛、這些個菌子精則是又變回去了、這次開始攻擊年輕人了。
お化けキノコの力はそれほど強くありませんが、叩きつぶしても、叩きつぶして、その数がどんどん増えて襲いかかってくるので、このままでは殺されてしまうでしょう。
菌子也㫘得甚麼個本事、但是你打他他就變多、不打就是他打你、這麼落去自己就要被磨死了。
「どうすればいいんだ!?」
年輕人開始慌了。
その時、若者は、
突然
『キノコは、みそ汁に弱い』
對頭、菌子怕醬油。
と、村の年寄りが言っていた言葉を思い出しました。
年輕人這就想到村裡面的老家夥講過這事。
「そうか、みそ汁だ!」
我去邏醬油!
若者は襲いかかるお化けキノコから何とか逃げ出すと、大急ぎで家に帰って大きな鍋に熱いみそ汁を作りました。
年輕人直接開始跑了、屁股後面一潽菌子到追、跑脫歸了屋、鍋子一架醬油一燒。
そしてみそ汁の入った鍋をかついで、やしろに戻りました。
這就幫鍋子一端、回去了。
「お化けキノコめ! これでも食らえ!」
菌子們!爹請你來吃醬油!
若者がお化けキノコの一つにみそ汁をかけると、お化けキノコはみるみる縮まって普通のキノコになりました。
這就菌子精其中的一個著醬油一淋、變到變得就變成普通菌子了。
「やっぱり、お前たちの弱点はみそ汁だな」
好傢伙、醬油有用。
それを聞いてお化けキノコたちがあわてて逃げ出しましたが、若者は次々とお化けキノコにみそ汁をかけていき、ついに全てのお化けキノコを退治したのです。
菌子精看到這條架勢馬上全部撤退、年輕人手踋快不放過這條機會、幫所有菌子都淋完了。
「これでもう、人が襲われる事はあるまい」
好傢伙、這麼到以後山上就都安全了。
若者は村へ戻ると、村人たちにお化けキノコの事を話しました。
年輕人回了村幫菌子精的事跟全村人一講。
そしてみんなでやしろの床下にあった骨を持ち帰ると、ねんごろにとむらってあげたという事です。
這就有好多人去山上地板底下撿骨去了、也是講幫死人下葬追悼。
おしまい
结束
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