|
 |
福娘童話集 > きょうの江戸小話 > 12月の江戸小話 > 酔っぱらい
12月12日の小話

酔っぱらい
大酒を飲んだ酔っぱらいが、気持ちが悪くなってゲロをはくと、その場にひっくり返ってグーグーと寝てしまいました。
そこへ犬がやってきて、これはごちそうとばかりにべロべロべロべロと、酔っぱらいの口のまわりをなめまわしました。
すると目を覚ました酔っぱらいは、犬にぺこりと頭を下げて言いました。
「これはこれは、どなたかはぞんぜぬが、ごかいほうをありがとうございます」
酔っぱらいとは、こんなものです。
♪ちゃんちゃん
(おしまい)

|
 |
|