|
 |
福娘童話集 > 日本民間故事 > 三月
3月4日の日本民話
(3月4日的日本民間故事)

鉄砲屋八兵衛(てっぽやはちべえ)
火槍職人八兵衛
・日本語 ・日本語&中国語
むかし、ある町に鉄砲を作る職人の八兵衛(はちべえ)という人が住んでいました。
到好久以前、街上有個造槍炮的師傅、專門用來打熊和野豬、師傅名字是八兵衛。
八兵衛はウグイスが大好きで、美しい声のウグイスを何羽も飼っています。
八兵衛喜歡鳥、店裡面養了好多條聲音好聽的鶯。
ある日の事、この町の宿屋に名古屋の殿さまが参勤交代の途中で一泊しました。
這天、應將軍之制、各地藩王相繼上洛示誠、這就半途來了個名古屋的藩王到此地歇腳。
その殿さまが、どこからか聞こえてくる八兵衛のウグイスの美しい鳴き声を聞いたのです。
藩王也不曉得從那裡得了風聲、曉得了八兵衛的鳥唱歌好好聽。
「何と美しい、ウグイスの声だ。これはぜひとも、江戸へ連れて行きたいものだ」
就要八兵衛幫這鳥獻了、讓自己帶到上洛去。
そこで殿さまは家来に命じて、ウグイスを探させました。
底下人曉得了主人意思、到八兵衛那裡搞鳥去了。
そして家来は、八兵衛の家のウグイスを見つけたのです。
這就到八兵衛屋裡幫鳥邏到了。
「おおっ、これだな。殿が探しておられるウグイスは」
這就是老闆要的鳥。
家来はウグイスの鳥かごを勝手に取ると、側にいた八兵衛の足下に一分金(いちぶきん→一両の1/4の価値のお金)のお金を投げました。
這群聽命的人直接過幫鳥籠子一提、甩八兵衛二包煙錢、踋底下一掗。
「殿がお望みじゃ。このウグイスをもらっていくぞ」
打了聲招呼、就要收鳥走了。
すると八兵衛は投げられたお金を拾おうとはせずに、家来からウグイスの鳥かごを取り返しました。
差不多就二百塊錢的樣子、八兵衛也㫘撿、直接過去討自己的鳥了。
「人のウグイスを勝手に持って行くとは、何事だ! わたしは鳥屋でも、こじきでもない」
講自己不是賣鳥的、也不稀罕這幾個錢、要別個過個講法。
「なんだと!」
底下人㫘想到得這樣子。
家来はかんかんに怒りましたが、確かに言い分は八兵衛にあるので、そのまま帰って行きました。
惱怒了一下、也是件小事過直接走了、回去先通報。
実はこの八兵衛、ウグイスを大事にしてくれそうな人には、
實際上八兵衛好喜歡自己的鳥、但也看人。
「どうか、可愛がっておくれよ」
若是別個誠心喜歡鳥。
と、お金も受け取らずにウグイスをあげる人です。
不要錢也鳥也可以送起別個。
でも、さっきの家来の様な態度の人には、いくらお金をもらってもウグイスをやる気にはならなかったのです。
但剛才來的二個態度不好、八兵衛也就㫘必要一定要順別個意。
しばらくするとまたさっきの家来がやって来て、八兵衛に言いました。
過不了好久、這次人就又過來了。
「殿に、『十分に礼をつくして、買いとってまいれ』と、言われた。さあ、これで十分だろう。そのウグイスをよこすんだ」
老闆跟我們講、交待我們態度好點、幫鳥去買落來、你看現在可以了吧、過我們鳥吧。
そう言って家来が一両のお金を差し出したので、八兵衛は、ますます怒って言いました。
這次來辦事的人就遞起八兵衛一條煙錢、但八兵衛火氣又來了。
「生き物の命を、金で買い取ろうとは何と傲慢(ごうまん)な! そんな金、ウグイスのひと鳴きの価値も無いわ!」
講我的鳥不是用錢可以買的東西、要聽它的聲音你們不配、爬!
すると家来は、刀に手をかけました。
對面這過就抽刀了。
「傲慢とは、無礼な!」
講八兵衛膽子天大。
しかし八兵衛は、少しも怖がらずに言い返しました。
但是八兵衛一點都不虛。
「ウグイスは我が子同然! その子どもを売らないからと言って、何が無礼だ!」
講自己待鳥如子女、你們現在強要不成、又惱怒我、哪有這條道理。
「ぬっ、ぬぬぬ・・・」
來辦事的人是慪了個卵脬翻天。
今度も言い分は八兵衛にあるので、家来たちはそのまま帰って行きました。
但這到外地摸不清路數、不曉得主人意思、自己也不好擅動。
さて、この話を家来から聞いた殿さまは、刀を持って立ち上がりました。
這就先回去彙報了、老闆聽到了同樣也是慪了個卵脬翻天、桌子一拍一站刀一抽。
「その様なふとどき者は、切り捨てる!」
就準備下別個腦鬠去了。
そして八兵衛の家にやって来ると、八兵衛に怒鳴りつけました。
直接過自己去邏八兵衛了、站到屋裡面一䛥。
「鉄砲屋八兵衛とは、お前か!」
我看你是膽子天大!
しかし出て来た八兵衛が、とてもするどい眼光の持ち主だったので、
八兵衛這就過出來了、但看到來人眼色不妙啊。
(こやつ、ただの鉄砲屋ではないな)
藩王就想這傢伙不太好搞啊。
と、殿さまは思い、態度を変えて八兵衛にたずねました。
一下態度過變了。
「突然押し入って、失礼した。そちは鉄砲屋だそうだが、何流を心得ている」
這就講些前言不搭後語的話跟八兵衛扯、問到八兵衛的工法流派去了。
無礼な態度なら、殿さまでも追い返そうと思っていた八兵衛ですが、殿さまが急に態度を変えてたずねてきたので、八兵衛は返答に困りました。
八兵衛本來是準備來哪個弄哪個的、但看到別個突然好生講話、自己這一下也不方便了。
「はっ、はあ。三星流(みつぼしりゅう)を、少しばかり学びましてございます」
講自己是三星流。
「三星流? 聞かぬ流儀じゃが。・・・よし、では射ってみろ! 的はあれじゃ」
藩主就是隨便問、也不曉得三星流到底是條甚麼傢伙、就讓八兵衛演示一下。
殿さまはそう言って、せんすで庭先のクモの巣を示しました。
這就用自己佩到的扇子指了下院子坐人邊上的蜘蛛網。
梅の枝から軒にかけた巣の真ん中に、アズキ大のクモが春風に小さくゆれています。
網子就架到梅樹枝丫跟屋簷的正中間、中心一條黃豆那麼大的蜘蛛掛到的。
それを見て八兵衛は、ごくりとつばを飲み込みました。
八兵衛這一下人獃了。
(この殿さま、鉄砲作りの腕だけでなく、鉄砲の腕も試すつもりか。
自己是條造槍炮的、又不是打槍的、這過都會錯意、成惘渾案子啦。
そして仕損ずれば、切腹。
萬一我要是㫘打中要我切腹啦。
・・・いや、お手討ちであろう。
也不得、估計就直接殺了、省麻煩。
ここで土下座をして謝れば許してもらえるかもしれんが、そんな事をすれば一生の恥だ!)
我現在人慫莫興還可以撿回一條狗命哦、那不是好㫘面子。
八兵衛は意を決すると、最近作り上げたばかりの鉄砲を持って来ました。
八兵衛想好要怎麼搞了、直接幫最近新造好的一把火槍一端。
そしてクモを狙うと、神さまに祈りました。
瞄到蜘蛛了、心裡面就到求佛祖保佑啦。
(わが命は、少しもおしくはない。だが武門の意地、なにとぞ、あの的をうたせたまえ)
講自己折壽也要幫面子贏回來、要神仙保佑。
バーン!
這就開槍了。
鉄砲の玉は見事クモに命中し、クモの巣には丸い穴だけが残りました。
剛剛好就打中了、正中、本來蜘蛛的位置現在就一條眼了。
それを見た殿さまは、にっこり笑って言いました。
藩主也著這槍唬到了。
「あっぱれ、八兵衛! どうだ、余に仕官せぬか?」
連忙講一些、喊八兵衛跟自己混來算了。
これは、とても栄誉な事です。
這案子確實可以。
しかし八兵衛は、殿さまに頭を下げて言いました。
但是八兵衛回拒了。
「ありがたきお言葉。しかしわたしに仕官の望みはなく、よい鉄砲を作る事を喜びとしております」
講自己心不到那裡、還是喜歡造槍。
すると殿さまは怒る事なく、八兵衛に短刀一振りと印籠(いんろう)をほうびに下さったのです。
藩主也㫘拘謹、甩了八兵衛一柄短刀、還有個印了自己家紋的印籠過起八兵衛了。
その後、殿さまの人柄にほれた八兵衛は、殿さまに一番良い声のウグイスを献上したという事です。
這事後八兵衛就覺得這藩主人還可以、挑了條聲音最好聽的鶯過獻了。
おしまい
结束
(回到上一页)
|
 |
|