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5月30日の日本民話
(5月30日的日本民間故事)
六助いなり

六助いなり (健全普通話版)
稲荷六助

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : エクゼムプラーロ

むかしむかし、京都の峰山(みねやま)の近くに、六助(ろくすけ)という、かやをかるのを仕事にしている働き者の男がいました。
在很久很久以前、位處京都峰山的近邊、就有這麼一個叫做六助專門做割茅草活勾當的男子。

六助は奥さんのおいちと二人で山のかやをかってきては、それを売ってわずかなお金をもらって暮らしています。
六助每回都是會和自己的妻子聿兩人先在山上割到一捆捆的茅草後、再就用這個跑去街上以賣掉換取那麼一點微不足道的小錢、以此度日。

ある日の事。
這就說說有一天。

「おや? こんなところに、キツネの巣穴(すあな)があるわい」
誒誒誒?就在這種地方都還能有狐狸來搭窩呢。

それを聞いた奥さんのおいちは、六助に言いました。
聽到了狐狸搭窩這話之後的妻子是立馬的勸導起了六助

「あんた。さわらない方がええよ。たたりがあるかもしれねえから」
喂喂、你可不要給我隨意的就去碰那玩意兒呀、萬一到時倒了狐黴讓人家來我們家裡作祟那就瘋了呀。

「なに、たたりなんかあるもんか。
胡說、怎麼可能會倒甚麼狐黴呀。

見ろ、こんなにかやがおいしげっておるじゃろう。
你瞧瞧、這裡的茅草可都長得多雜呀。

これじゃ、中は一日中暗いし、お月さまもおがむ事も出来ない。
這樣的話狐狸在窩裡、不就白天都是一整天黯淡無光嗎、這就算到了晚上呀、我看就連這月亮都瞧不見呢。

待ってろ、おれが掃除をしてやるからな」
等著我立馬就給你幫個忙、幫你把這附近的茅草呀、弄到是一個乾乾淨淨。

六助はそう言って、キツネの巣穴のまわりのかやをきれいにかりとってあげました。
就讓六助給這話一說完、他還真的是給狐狸窩旁周圍的茅草們給清理起來了。

その日の、夜の事です。
這就當天的夜晚、事來了。

ねむっている六助とおいちのところに、キツネがやってきて言いました。
正在睡熟在那兒的六助與妻子聿、狐狸這就也訪到了枕邊呀。

「今日はご親切に、家の周りの掃除をしてくれてありがとう。
我今日前來是為表答謝、感謝兩位白天的關切、特意的還專門就給我家大門口搞了一個大掃除呢。

おかげで日当たりが良く、夜にはお月さまをながめられるようになりました。
拜其所賜呀、現在家裡門口的採光是一下好起來了呀、還有現在就是連這晚上賞起月來都變得十分方便的呢。

お礼に、良い事を教えましょう。
為回饋此情、我這邊也是有一個好消息想要給你們告知呀。

あと十日もすると、京の伏見(ふしみ)のおいなりさんに富くじが出ます。
就還有十天啦、到時這京都伏見稲荷大社威力彩跟大樂透可就要開盤了呀。

それを買うと、良いでしょう。
聽我一言、你們去買幾張回來刮刮絕對沒錯。

きっと、大当たりしますから」
因為這暗地裡呀、我保證讓你們中頭彩。

キツネはこう言うと、帰っていきました。
狐狸給兩人傳達完了這些話、立馬也就回了。

それを聞いた二人は、それを信じようとはしませんでした。
可是這兩夫妻聽完的狐狸這些話後確是完全的一點也不打算相信呀。

「富くじなど、なかなか当たるもんでねえ。第一、当たった話しを聞いたことがねえぞ。それに、そんな物を買う金もねえしな」
彩卷這些東西真能信嗎、我看根本就是很難中、這頭獎我就壓根沒聽有人中過呢、而且還有、咱門哪有甚麼買那個彩卷的閒錢呀。

「本当にねえ。富くじなんて、お金を捨てるようなものですよ。おほほほほほほほ」
你說的真是一點兒沒錯、彩卷甚麼的、不就是白白花冤枉錢去打水漂嗎、哈哈哈哈哈哈哈。

でも次の日も、そのまた次の日も、キツネはやって来て言うのです。
可狐狸這傢伙人家就是接二連三的天天來你家給你進行勸說呀。

「富くじを買うんだ。本当に当たるから」
快點去買幾張回來刮刮吧、到時真的一定就會給中的。

何回も何回もそう言われると、二人はだんだんとその気になってきました。
狐狸也不嫌麻煩、反正就是天天的磨呀磨呀磨、磨到最後夫妻兩人還就真有點動起了這彩卷心思了。

「なあ、もしも富くじが当たれば、金や米がぎょうさん手に入るな」
喂喂、若是我們開出了頭獎、那不是就有了一筆大錢、這米糧日後都不愁了呀。

「そうですけど。でもあんた、伏見まで行くお金なんてありませんよ」
話是這樣說沒有錯、可說實話、這就我們家供你去伏見那兒的路費可都沒有呢。

するとその夜、またキツネが出て来て言いました。
然而就又是當晩、狐狸是又給人進行勸說來了。

「伏見までのお金は、戸やしょうじを売ってつくればええ。富くじが当たれば、安いものだろう」
去伏見的路費、不行的話不能就先把這窗戶的紙格子還有外面的大門板先暫時的拆下來賣掉後換點嗎、比起日後這中入頭彩、這一點點的投資不就根本的微不足道嗎。

それを聞いた二人はなるほどと思い、さっそく家の戸やしょうじを売ってお金を作ると伏見へと向かいました。
聽完後夫妻兩人還就真覺得有理起來了、趕快立馬的、這就把家裡的窗戶紙格子以及外面的大門板子給下掉了、賣了這就換來了錢、向著伏見出發了。

「よしよし、金が手に入ったら、まずは立派な家を建てて、おいちにもいっぱい着物を買うてやろう。それからそれから・・・」
這下好了呀、到時候等我兌換了頭彩、直接就是先給你蓋起一戶豪華的大院、然後再給聿她也帶上一大堆的新衣服吧、之後嘛……………

六助は七日かかって、やっと伏見につきました。
六助這就在路上奔波了有七日的時間、現在總算是到了伏見了。

だけど町中は、シーンとしています。
可現在的大街上看起來咋就不那麼熱鬧呀。

「おかしいな。富くじのある日は、人でごった返していると聞いたが」
這有點奇怪呀、平日這彩券開盤、人潮不都是鋪天蓋地的嗎、我聽說。

六助は、通りかかったおじいさんに尋ねました。
六助現在就準備先打聽打聽、問到了一位過路的老頭。

「あの、お尋ねしますが、富くじはどこで売ってるんで?」
嗯、能讓我打聽打聽、現在這個彩卷是要在甚麼地方去買嗎。

「へえ? 富くじ? それは、来年の二月二日の午の日の事か? その日に富くじが売られるが、まだ一年も先のことだよ」
你說啥啥?彩卷?那玩意兒呀、那不是還要等到來年的二月二的午日嗎?那天來了這彩卷也就才開盤了、可這離時間不都還要再等一年嗎。

「・・・はあ?」
這這這…………怎麼會?

六助は仕方なく家に戻って、おいちにわけを話しました。
六助沒辦法只能直接是趕回了家、然後就把這個事也說給妻子聿去聽。

それを聞いたおいちは、まっ赤になって怒りました。
這下可好、妻子知道了是這樣的一個消息之後立馬是脹紅了臉、顏色變得一下的氣急敗壞了起來。

「わたしは、お前さんがお金をたくさん持ってくると思って、楽しみにしていたんだよ。
我還肯定的以為你這出去了一躺帶回來了一堆大錢呢、你知道嗎、我一直在心裡期待了個不行。

戸もしょうじもないこの家で、寒いのをがまんして待っていたんだよ。
就是在這個連門和窗戶都沒有的家、我一直在忍受著呼呼的冷風就為了等你回來。

どうしてくれるの!」
可你現在倒好!

「そんな事を言うなら、お前が行ってくれば良かったんだ!」
你若是現在又要這麼說、當初可是你說的去了準沒錯!

「なによ、お前さんが行くと言ったんだろ!」
什麼呀、明明就是你跟我說你自己要去!

「いいや、言い出したのはお前だ!」
才不是、要我去的人是你!

二人はたちまち、大げんかです。
夫妻兩人這下可好、大打出手了。

その様子を見て、天井のはりの上からキツネが顔を出して言いました。
而就在天花板上的那隻狐狸現在則正是在好好的看這這一幕呢、此時人家也是出面了。

「やーい、六助。
よーく、聞け!
喂、六助、現在你就可給我聽好了!

お前はわしの巣穴の大切なかやを、全部かったじゃろ。
就你、把我家門口的那些遮風擋雨的寶貝茅草全部都給收割乾淨了。

おかげでわしの家には風がスースー入り込んで、おちおちねむる事も出来なくなったんだ!
拜你所賜、我家裡現在就是一整個的冷風直呼呀、這可把我搞的可連個安穩覺都是睡不成了!

お前たちも戸やしょうじがなきゃ、わしと同じ気持ちだろう。
但現在不是你家的窗戶紙跟大門也沒有了嗎、我現在就讓你感受感受當時我的感覺。

どうだい、ねながらお月さまを見る気持ちは。
對了、怎麼樣呀、這天上的月亮你們還可以一邊睡覺一邊賞呢。

けっけけけけけけけけ」
哈哈哈哈哈哈哈

それを聞いた六助は、おいちに言いました。
等六助將狐狸的一番話全部給懂明白了、對著妻子這樣子的說了。

「ああ、こっちは親切のつもりでやったのに、キツネにとっては、ありがためいわくだったんだなあ。
我明明就只是想做個好心人幫助幫助狐狸而已、沒想到這對它來說、我是給幫了一個大倒忙呀。

今思うと、悪い事をしたな。
現在想來、確實是我做錯了呀。

明日、キツネの巣穴の前に戸を立てて来るよ」
明天一早我就也去給狐狸窩的洞口幫人家再把門給補了。

次の日、六助はキツネの巣穴の前に、大きな石をおいて帰りました。
這就第二天一來呀、六助是真的就搬了一塊大石頭給堆在了狐狸窩的面前後回家了。

その後、道行く人はその石を『六助いなり』」といって、おがんでいくようになったという事です。
而在那之後呀、路行的過路人也就都是把這塊石頭慢慢給叫成了是『稲荷六助』、還把它當做是一個寶貝一樣的開始拜起來了。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

六助いなり
讓你中彩票

むかしむかし、京都の峰山(みねやま)の近くに、六助(ろくすけ)という、かやをかるのを仕事にしている働き者の男がいました。
到好久以前、京都峰山邊上這就一條六助住到的、靠山吃山、這峰山多茅草、就過天天割這傢伙討生活。

六助は奥さんのおいちと二人で山のかやをかってきては、それを売ってわずかなお金をもらって暮らしています。
割茅草勤快也是有錢邏了堂客、就和自己堂客聿也一起上山幹這行、雖然錢少日子難過、不過總比不作強。

ある日の事。
這就有天。

「おや? こんなところに、キツネの巣穴(すあな)があるわい」
喂喂!我們這邊上還搭了條狐狸窩唉。

それを聞いた奥さんのおいちは、六助に言いました。
堂客聽男的講、馬上交待了。

「あんた。さわらない方がええよ。たたりがあるかもしれねえから」
莫撓那傢伙、都講狐狸好邪、萬一到時候不是甚麼好事啦。

「なに、たたりなんかあるもんか。
迷信。

見ろ、こんなにかやがおいしげっておるじゃろう。
你看這地方風好水好的、茅草長得都旺。

これじゃ、中は一日中暗いし、お月さまもおがむ事も出来ない。
就講這洞口著茅草擋到一天到夜都見不到光、連月亮都看不到。

待ってろ、おれが掃除をしてやるからな」
講要幫這裡的草清下子。

六助はそう言って、キツネの巣穴のまわりのかやをきれいにかりとってあげました。
六助這就幫狐狸洞口的茅草掃去一些、地方一下明朗了。

その日の、夜の事です。
這就天黑。

ねむっている六助とおいちのところに、キツネがやってきて言いました。
六助人睡到的、堂客也到自己邊上、狐狸過過來串門了。

「今日はご親切に、家の周りの掃除をしてくれてありがとう。
講感謝別個幫自己屋門口茅草大掃蕩、一下廣闊視野開放了。

おかげで日当たりが良く、夜にはお月さまをながめられるようになりました。
就講這天上太陽也好月光也好、這都清楚了。

お礼に、良い事を教えましょう。
自己狐狸要回狐狸禮。

あと十日もすると、京の伏見(ふしみ)のおいなりさんに富くじが出ます。
喊別個過十天後去上京、到伏見稲荷大明神那裡領彩票去。

それを買うと、良いでしょう。
講包別個穩賺。

きっと、大当たりしますから」
絕對是頭獎。

キツネはこう言うと、帰っていきました。
狐狸講完話人也過回了。

それを聞いた二人は、それを信じようとはしませんでした。
但是二條人有點不信天上會落橫財下來。

「富くじなど、なかなか当たるもんでねえ。第一、当たった話しを聞いたことがねえぞ。それに、そんな物を買う金もねえしな」
我都㫘聽到過有人真正中過大獎、再講買這彩票也不是不要錢、我哪有啦。

「本当にねえ。富くじなんて、お金を捨てるようなものですよ。おほほほほほほほ」
騙人的、肯定、到時肯定是用錢打水漂。

でも次の日も、そのまた次の日も、キツネはやって来て言うのです。
但是狐狸怕別個不去、三天兩頭的交待。

「富くじを買うんだ。本当に当たるから」
費勁口舌。

何回も何回もそう言われると、二人はだんだんとその気になってきました。
二口子這也就慢慢進璫了。

「なあ、もしも富くじが当たれば、金や米がぎょうさん手に入るな」
也稍微幻想下子這有錢後的生活、可以不愁錢天天吃米啦。

「そうですけど。でもあんた、伏見まで行くお金なんてありませんよ」
哪有錢啦、光是去那條地方的路費都㫘得。

するとその夜、またキツネが出て来て言いました。
這晚上狐狸又過來相勸了。

「伏見までのお金は、戸やしょうじを売ってつくればええ。富くじが当たれば、安いものだろう」
你屋有甚麼可以賣的換錢不啦、外面的大門和裡面的門都先撤了咯、莫捨不得小錢賺不了大錢。

それを聞いた二人はなるほどと思い、さっそく家の戸やしょうじを売ってお金を作ると伏見へと向かいました。
二條人一聽、為湊路費、幫屋裡的門過當柴火賣了。

「よしよし、金が手に入ったら、まずは立派な家を建てて、おいちにもいっぱい着物を買うてやろう。それからそれから・・・」
男的甚麼都想好了、當時候起新屋子、還要跟堂客買新衣服。

六助は七日かかって、やっと伏見につきました。
だけど町中は、シーンとしています。
六助行了七日、這就到邊。
但是街上不見有甚麼動靜啦。


「おかしいな。富くじのある日は、人でごった返していると聞いたが」
我記得搞這個案子平時街上都是聲音好大啦、這怎麼都一點不熱鬧哦。

六助は、通りかかったおじいさんに尋ねました。
問路上的人。

「あの、お尋ねしますが、富くじはどこで売ってるんで?」
現在這彩票是條甚麼行情哦?

「へえ? 富くじ? それは、来年の二月二日の午の日の事か? その日に富くじが売られるが、まだ一年も先のことだよ」
彩票?哪還要到明年子二月二啊、你這時候來條甚麼哦。

「・・・はあ?」
耶嗨!

六助は仕方なく家に戻って、おいちにわけを話しました。
六助人一回屋、幫所有事一交待。

それを聞いたおいちは、まっ赤になって怒りました。
堂客這幾天好像到屋裡好委屈樣的、突然來火了。

「わたしは、お前さんがお金をたくさん持ってくると思って、楽しみにしていたんだよ。
講自己以為你肯定帶好多錢回來、一直等盼到到、忍好久。

戸もしょうじもないこの家で、寒いのをがまんして待っていたんだよ。
一個人到屋裡、連條門都㫘得、風都冷死我了。

どうしてくれるの!」
這都是甚麼事啦!哪有賣門的案子哦!

「そんな事を言うなら、お前が行ってくれば良かったんだ!」
你當時也同意喊我去了啦。

「なによ、お前さんが行くと言ったんだろ!」
是你要去好吧、還要賣門。

「いいや、言い出したのはお前だ!」
這就為這事爭。

二人はたちまち、大げんかです。
二條人是越扯越不清常。

その様子を見て、天井のはりの上からキツネが顔を出して言いました。
這狐狸其實就一直到天花板上面守到的、這過漏臉了。

「やーい、六助。
よーく、聞け!
喂、都莫作聲了、聽爹講!

お前はわしの巣穴の大切なかやを、全部かったじゃろ。
割我屋草的人是你吧?

おかげでわしの家には風がスースー入り込んで、おちおちねむる事も出来なくなったんだ!
幫老子冷了個卵脬翻天。

お前たちも戸やしょうじがなきゃ、わしと同じ気持ちだろう。
我這讓你自己手拆自己屋門、舒服吧?

どうだい、ねながらお月さまを見る気持ちは。
けっけけけけけけけけ」
今天外面月亮圓、你們還可以邊吹風邊賞、好好好好好好好、妙啊妙。

それを聞いた六助は、おいちに言いました。
男的聽到過全懂了、這就跟堂客講了。

「ああ、こっちは親切のつもりでやったのに、キツネにとっては、ありがためいわくだったんだなあ。
今思うと、悪い事をしたな。
明日、キツネの巣穴の前に戸を立てて来るよ」
講自己不曉得、好心作壞事、明天自己去狐狸屋門口幫別個洞口補起來。

次の日、六助はキツネの巣穴の前に、大きな石をおいて帰りました。
這就一塊好大的嵒頭一抬、幫狐狸的洞口過封死了、過走了去。

その後、道行く人はその石を『六助いなり』」といって、おがんでいくようになったという事です。
這塊嵒頭以後就喊六助殺生石、講是封條妖狐到裡面的、時間一長都還有人過過來拜了。(石頭㫘著封死、是為了擋風才放到洞口的)

おしまい
结束

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