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8月1日の日本民話
(8月1日的日本民間故事)
北風長者 (健全普通話版)
北風大老爺
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むかしむかし、大金持ちとして有名な大阪の鴻池(こうのいけ)の長者と兵庫のタコ取り漁師が、四国の金毘羅道中(こんぴらどうちゅう)で親しくなりました。
在很久很久以前、要說當屬時下首富榜上最有名的、先就要不得不提及這位於大阪的鴻池大老爺家了、而就是這麼一個大戶人家呀、人家在去四國金毘羅道中參拜的途中、竟能是與一個在兵庫臭打漁的聊到了一塊去了。
あれこれと話をするうちに、鴻池の長者がたずねました。
一路上大家的有說有笑的、可聊著聊著、話題最後就給轉到這鴻池大老爺開始詢問起人家。
「わしの屋敷はせまいので、どうもむさ苦しくてかなわん。あなたさまの所は、坪はどれほどありますかな?」
家中陋室不足以道、我呢、其實也就是個清苦人、可兄台您家裡是怎樣的一個情況能可跟我說說嗎?
鴻池の長者は、屋敷の広さは何坪あるかと聞いたのですが、タコ取りはタコつぼの数を聞いているのだと勘違いをして、
鴻池大老爺這是個啥意思呢?他意思就是在變著法子打聽你屋子裡頭有多大呢、是不是間豪宅、說白了就是在問你家有幾個“坪”、可臭打漁的一想、問我家有幾個“壺”那可不就是在問我家裡抓八爪魚的那個蛸壺有多少個嗎?
(壺=坪=つぼ、同音)
「へえ、つぼなら、おそらく千ほどは」
誒、壺的話我其實也沒細數、我想大概就是有個一千左右吧。
と、答えたのです。
老老實實的回答了。
すると、ちょっと驚いた鴻池の長者は、さらにたずねました。
可就是這話一說之後、是讓鴻池地主一下子給蹦不住了呀、人家就又繼續問呀。
「ほほう、千とは広いですな。して、わしの所の屋根は瓦ぶきですが、お宅は?」
厲害厲害、一千坪那麼大可真不是一個小數字呀、寒舎是屬於那種屋頂上鋪著瓦片的宅子、敢問您那個大院屋頂上頭是覆的個啥呀?
すると、タコ取りは、
這一問就又給臭打漁的是。
「わしの所は、胡麻(ごま)の柱(はしら)にかやの屋根、月星(つきほし)をながめる、といったところですわ」
我家呀、那不就是個胡麻竹(錆竹、竹竿)撐起來的樑子、然後頂子上就用茅草湊合著呀、有些破洞的地方也就不管它直接露天了、晚上睡覺一抬頭都還能直接看見星星月亮呢。
と、答えました。
人家又是如實的回答到。
すると鴻池の長者は、いよいよ驚いて感心しました。
可聽到這話後的鴻池地主人家就又是震驚了個不得了呀。
「ほほう、五万本の柱とは、大変な物ですな。それに月や星をながめられるとは、えらく風流(ふうりゅう)な造りで」
厲害呀厲害、五萬柱(胡麻竹)、家中有五萬根大柱、想必閣下並非凡夫呀、而且聽閣下所言、又是觀星賞月的、那還不是一般的風流呢。
すると今度は、タコ取りが言いました。
等到了這回鴻池地主是被震驚的說不出話之際、臭打漁的就先把這個口開了。
「わしの家に息子があるが、釣り合うた嫁が無くて困っとります」
我家裡還有個兒子、但說實話為此我那是十分的犯愁呀、就都找不到一個合適的能願意嫁過來呀。
タコ取りは、自分の家は貧乏なので、来てくれる嫁がいないと言ったのですが、またまた鴻池の長者は勘違いです。
臭打漁的這是啥意思呢、人家意思就是自己家裡窮呀、誰家的姑娘願意跑這來找罪受呢、所以很為難呀、可鴻池老爺他不這樣想呀、人家會錯意的地方可多了去。
「確かに、それほどの家柄なら、なかなか釣り合うた者はいないでしょうな。しかし幸い、うちには娘があります。よろしければ、わしの娘を嫁にもろうて下さいな」
閣下所言極是呀、光就你家的這個門面、就常人那能有那個資格接的住呀、但你別說、若你不嫌棄、我家倒是有小女一枚、回家後你也給想想吧、合適的話咱們兩家的這門親事也就攀上了。
これには、タコ取りもびっくりです。
好傢伙、臭打漁的現在是發現事情不單純了、給自己是嚇了一大跳。
さらに鴻池の長者は、タコ取りに言いました。
而那邊的鴻池大地主則是還在繼續給人加著猛料呢、這就又開口說了呀。
「あとで、うちの番頭をうかがわせますので、あなたさまのお名前を教えて下され」
之後呢、我就讓我家的管家去你們那兒也問問、就算是先走個過場、您老留給名號吧。
この時タコ取りは、鴻池の長者がえらい勘違いをしていると気がつきましたが、今さら自分が貧しい漁師だとは言えません。
此時的抽打漁已經是完全察覺到了鴻池大老爺是把事情搞的大錯特錯了、但現在自己這情況給人說了實話也不好下這個台呀、那老臉不是給丟了大發。
そこでタコ取りは、口から出まかせに、
隨水推舟就給你直接濛混過去得了吧。
「わしは、北風です」
北風、我家就這個了。
と、答えたのです。
隨口的胡亂一答。
こうして二人は、金毘羅参りをすませて別れました。
接下來兩人又是一路上鬼扯了一陣呀、期間是有說有笑的、最後一起把金毘羅宮參拜完了後各回各家了。
さて、大阪に戻った鴻池の長者は、番頭に命じました。
等一回到了大阪的鴻池大老爺、立馬這就是交待上了管家呀。
「兵庫にいる、北風と言う名の網元を見て来てくれ」
你就給我立馬去兵庫的海邊打探打探、看看那管海的魚頭北風家到底是個怎樣的來頭。
「はい」
行、我這就去把事情給辦好咯。
そして兵庫に出かけた番頭は、海の近くの町で出会った人にたずねました。
管家這就一路出發到達了這兵庫之後呀、先就是按吩咐來到了這海邊的一個港町、就在這先打聽打聽吧。
「あの、北風さんのお宅を、ご存じないでしょうか?」
打攪打攪、能否打聽打聽這關於北風的大院、人家是起在了哪個方位呀?
「北風?」
北風?
聞かれた人は一瞬首をかしげましたが、たずねているのが北風の吹き荒れる漁師町の事だと思って答えました。
一給打聽這事是把這被問的人都先給整懵神了呀、這人自己都先是歪著腦子思索了一陣呢、思索半天、明白了、人家原來想問的是那個被北風長年席捲的打漁村呀。
「ああ、北風なら漁師の道具を一揃え干してあるから、すぐにわかるでしょう」
噢噢、你問的是北風、就打這個方向過去、沒過多久你直接都明白了、北風的話那邊全是打漁的、看到那一坨坨的掛著在曬乾的漁具漁網啥的你就懂了。
それを聞いた番頭は、町の人でも知っているくらいだから、これはよほどの網元だと思って、
管家這就想了呀、我這還不都沒走到人家的地頭嗎、就這還隔了人家這麼大老遠呢、可風聲不都給是傳過來了嗎、說明人家魚頭是真神通廣大有那麼一份實力在呀。
「これなら、わざわざ行く事もあるまい」
行了、我看自己也就不必再多跑一躺了。
と、鴻池の長者に報告したのです。
結果呢就是管家直接跑了回去向鴻池大老爺交差了。
「北風さんは、とても大きな網元でした」
北風這戶呀、那可在當地是名頭廣著呢、他家可是個大魚頭。
「そうか。なら、すぐに嫁入りの支度をしないとな」
行、那我也算是知道了、現在就立馬的、由你去操辦操辦小姐她的嫁妝吧。
さて、いよいよ嫁入りの日となりました。
這就不多時之後呀、大喜的日子都已經來臨了。
長者の娘は嫁入り道具を荷馬車に山ほど積んで、北風の家に向かいました。
那馬車上的金銀財寶都數不過來是積的有多少車了、全部作為陪嫁品現在是一整個車隊的全伴隨著鴻池大小姐朝著人北風的家裡駛去呢。
そして着いてみると、確かにタコつぼを千ほど並べてありましたが、北風の家は胡麻粒(ごまつぶ)を取る胡麻の木の柱に、むしろを敷いただけのあばら屋で、屋根にはたくさんの穴が開いているので、月星をながめる事が出来たのです
可就等最終是達到了這目的地之後呀、發現了、這不出了大醜嗎、人家的家裡面還就真的是一千個的章魚壺給你安排上了、一個不少呢、家裡的還有那一開始以為就是五萬柱的胡麻竹、頂梁柱也就這、抬頭又繼續一看、天花板上還就真破著洞了、確實是可以晚上觀星賞月。
それを見たお供の人は、
一大隊前來送親的人馬現在就是徹底的給蹦不住了呀。
「なんだこれは! 聞いた話しと、全く違うではないか! お嬢さま、すぐに嫁入りをやめましょう」
我的個媽媽呀!這到底是甚麼鬼、怎麼就和當初說好的是完全不一樣呢!大小姐、咱們快走吧、這地方就不是人呆的呀。
と、娘に言いましたが、娘は首を横に振って、
可現在卻是人家大小姐開始不情願了呀、任性的就是把小腦袋一搖。
「いいえ。この縁談は、お父さまが持って来たものです。ここに嫁ぐのが、わたしの持って生まれたご縁なのでしょう」
我不要、這門親可還是父親大人親自特意為我講的呢、說不定這裡頭就是有一門緣分在、若這就是我生來命中的註定結果、那我還就今天要非嫁這裡不可了。
と、そのままタコ取りの家に嫁入りをしたのです。
也就是這麼個陰差陽錯呀、人家一大戶小姐還就真的嫁入這臭打漁的家中來了。
その後、タコ取りの家は嫁の持って来たお金を元手に大きな船を買い、船主になって漁を始めました。
現在就說說這日後吧、當初的那些個嫁妝也不是說就是開玩笑、鐵打的真金白銀呢、這些個財富怎麼也說是筆大本錢吧、就用了這些個錢臭打漁一家真的是搞來了一艘艘大船、還別說這就真當起當地的魚頭了。
そしてタコ取りは一生懸命に働いて、持ち船をどんどん増やしていきました。
之後又是說不能忘本、每天都在那拼盡全力的幹呀幹、這船則就也看著是一艘艘又多了起來。
やがて貧乏だったタコ取りは、本当の長者になったのです。
終於、就最後的最後呀、鹹魚了翻身、臭打漁的這一家還就真成為了當時故事一開頭所誤會成的那位北風大老爺了。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
北風長者
屋裡有礦
むかしむかし、大金持ちとして有名な大阪の鴻池(こうのいけ)の長者と兵庫のタコ取り漁師が、四国の金毘羅道中(こんぴらどうちゅう)で親しくなりました。
到好久以前、大阪好有錢的鴻池地主、過和兵庫一條臭打漁的到四国金毘羅路上講上了親。
あれこれと話をするうちに、鴻池の長者がたずねました。
這東的西的扯一些、扯到扯到地主開始扯到自己那兩個錢了。
「わしの屋敷はせまいので、どうもむさ苦しくてかなわん。あなたさまの所は、坪はどれほどありますかな?」
講自己屋子小、過的日子清苦、問別個屋裡有多大、幾個平方。
鴻池の長者は、屋敷の広さは何坪あるかと聞いたのですが、タコ取りはタコつぼの数を聞いているのだと勘違いをして、
漁夫一想這幾個平方是甚麼意思啊、問自己一條專門抓章魚的屋裡平方、我曉得了、就是問我屋裝章魚的壺有多少是把。(章魚喜歡鑽到安全的洞裡面、你放條壺它就穴貢刂(U+259C2)進去的、壺又跟坪同音つぼ)
「へえ、つぼなら、おそらく千ほどは」
と、答えたのです。
壺是把、一千條莫不是有了哦。
すると、ちょっと驚いた鴻池の長者は、さらにたずねました。
地主還想裝個逼、哪曉得這一下被反殺了。
「ほほう、千とは広いですな。して、わしの所の屋根は瓦ぶきですが、お宅は?」
這就要問清楚了起來、講自己屋是瓦房、別個屋是甚麼。
すると、タコ取りは、
「わしの所は、胡麻(ごま)の柱(はしら)にかやの屋根、月星(つきほし)をながめる、といったところですわ」
漁民講自己一條茅草棚棚、等同透天、晚上直接看星月、屋裡柱子都是竹子杆杆到撐。
と、答えました。
すると鴻池の長者は、いよいよ驚いて感心しました。
地主一聽、這傢伙厲害啦。
「ほほう、五万本の柱とは、大変な物ですな。それに月や星をながめられるとは、えらく風流(ふうりゅう)な造りで」
屋裡五萬根大柱、還有閒情雅緻賞月、厲害。(胡麻=五万)
すると今度は、タコ取りが言いました。
這就漁夫先講了。
「わしの家に息子があるが、釣り合うた嫁が無くて困っとります」
自己屋裡有條兒、但是現在還㫘邏到對象。
タコ取りは、自分の家は貧乏なので、来てくれる嫁がいないと言ったのですが、またまた鴻池の長者は勘違いです。
漁夫的意思的自己屋裡窮、別個女的不願意過來吃苦、但是地主認為。
「確かに、それほどの家柄なら、なかなか釣り合うた者はいないでしょうな。しかし幸い、うちには娘があります。よろしければ、わしの娘を嫁にもろうて下さいな」
是這條屋裡太有錢、配不到一個合適的所以難邏、但是一想這自己還是可以巴得到別個的毛、講自己屋女的事了。
これには、タコ取りもびっくりです。
漁夫這就一驚。
さらに鴻池の長者は、タコ取りに言いました。
地主就講了。
「あとで、うちの番頭をうかがわせますので、あなたさまのお名前を教えて下され」
要回去跟管家商量一下這事、問別個討教一下名字。
この時タコ取りは、鴻池の長者がえらい勘違いをしていると気がつきましたが、今さら自分が貧しい漁師だとは言えません。
漁夫一下懂了、是別個完全搞錯甚麼東西了、以為自己好有錢要幫女嫁自己屋裡來、這傢伙現在不好收場啦。
そこでタコ取りは、口から出まかせに、
「わしは、北風です」
と、答えたのです。
這就隨便亂講自己是北風。
こうして二人は、金毘羅参りをすませて別れました。
這就等都訪完了神社、各回各屋了。
さて、大阪に戻った鴻池の長者は、番頭に命じました。
地主這就交待管家了。
「兵庫にいる、北風と言う名の網元を見て来てくれ」
「はい」
要管家去兵庫的北風他屋走訪兩下去、就講是當地管海的魚頭。
そして兵庫に出かけた番頭は、海の近くの町で出会った人にたずねました。
管家這就親自走了躺兵庫、到邊報北風這條名。
「あの、北風さんのお宅を、ご存じないでしょうか?」
「北風?」
當地人也過不曉得、這北風是條甚麼傢伙哦?㫘聽過。
聞かれた人は一瞬首をかしげましたが、たずねているのが北風の吹き荒れる漁師町の事だと思って答えました。
仔細一想、哦、曉得了、這問的是天天刮北風的那條漁村。
「ああ、北風なら漁師の道具を一揃え干してあるから、すぐにわかるでしょう」
過就指路了、你一去聞到魚腥味就懂了、那邊全是殺魚的。
それを聞いた番頭は、町の人でも知っているくらいだから、これはよほどの網元だと思って、
管家就想這自己就走到街上別個就曉得名頭了、說明到當地是條大戶、也就㫘必要再訪了。
「これなら、わざわざ行く事もあるまい」
と、鴻池の長者に報告したのです。
自己還難走、直接回去彙報交差算了。
「北風さんは、とても大きな網元でした」
「そうか。なら、すぐに嫁入りの支度をしないとな」
我去了、到當地名聲確實是廣。
那我們就準備嫁妝啦。
管家這就和主人扯。
さて、いよいよ嫁入りの日となりました。
這就快到結婚當天。
長者の娘は嫁入り道具を荷馬車に山ほど積んで、北風の家に向かいました。
地主一屋牛馬拖到的陪嫁品金銀財寶像山高、過往北風屋去了。
そして着いてみると、確かにタコつぼを千ほど並べてありましたが、北風の家は胡麻粒(ごまつぶ)を取る胡麻の木の柱に、むしろを敷いただけのあばら屋で、屋根にはたくさんの穴が開いているので、月星をながめる事が出来たのです。
果真就其言不虛、屋裡一千條章魚壺放到的、柱子幾根竹杆杆、屋頂漏水破洞、真還可以看到星月。
それを見たお供の人は、
夥同的一看。
「なんだこれは! 聞いた話しと、全く違うではないか! お嬢さま、すぐに嫁入りをやめましょう」
と、娘に言いましたが、娘は首を横に振って、
這甚麼傢伙哦!不是講五萬根大柱啊、屋裡有飛機場那麼大、趕快喊停、要別個莫嫁了、但是這千金就腦鬠一擺。
「いいえ。この縁談は、お父さまが持って来たものです。ここに嫁ぐのが、わたしの持って生まれたご縁なのでしょう」
講都來了那就是緣分、要聽天意了。
と、そのままタコ取りの家に嫁入りをしたのです。
過真就進了這漁夫屋了。
その後、タコ取りの家は嫁の持って来たお金を元手に大きな船を買い、船主になって漁を始めました。
靠到別個有錢人抬舉、先是用錢買了大船、這就可以吃大魚了。
そしてタコ取りは一生懸命に働いて、持ち船をどんどん増やしていきました。
看有了起色、繼續加船、自己也肯作。
やがて貧乏だったタコ取りは、本当の長者になったのです。
最後還真翻了身、變成飛機場了、五萬柱。
おしまい
结束
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