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8月31日の日本民話
(8月31日的日本民間故事)
橋立小女郎(はしだてこじょろう)

橋立小女郎(はしだてこじょろう)
小白狐

日本語 ・日本語&中国語

むかしむかし、天の橋立(あまのはしだて)に『橋立小女郎(はしだてこじょろう)』とよばれる白ギツネがいました。
到好久以前、天橋立這地方就有尾騙人的小妖狐、白白的一個、穿的又俊、把人是耍到一愣一愣的。

この白ギツネはいつもきれいな女の人に化けて人間をだますので、こんな名前で呼ばれたのです。
到後面曉得這事真相的人多、被騙過的人都喊它小女狐的。

ある日の事、江尻村(えじりむら)の太平(たいへい)と源十(げんじゅう)という漁師が魚を舟に積んで、宮津(みやず)の港へと向っていました。
這就有天、江尻村、太平和源十這兩漁夫打了一船魚準備靠港了。

そして舟が橋立の干貫松(せんかんまつ)あたりに来たとき、突然、可愛らしい女の声が聞えました。
船行至橋立的干貫松、就過聽到一陣女兒的嬌聲了。

「わたしは、旅の娘でございます。どうか宮津まで、乗せて行って下さいな」
小手到那裡擺啊擺、講自己也要上船、去看我屋婆。

二人の漁師が声を無視して舟をこいでいると、また声がします。
但是兩打漁的瞭都不瞭、當作是㫘看到。

「お願いです。どうか、乗せて下さい。私はとても疲れていて、もう歩けません」
小女兒就又再喚。

あまりにもかなしい声に源十は仕方なく舟を止めて、女を乗せてやろうとしましたが、その女の姿が見えません。
到那裡哀啊哀、幫條打漁的搞的心裡是好鬧、好好好、上船上船、這船一停、別個女的又好像是突然不稀罕了、看不到人了。

「ははーん、さては橋立小女郎のしわざか」
そう思って、また舟を出しました。
媽逼、玩老子、肯定是條狐狸精、開船。

宮津に着いた二人が舟底を見ると、運んできたはずの立派な大ダイがありません。
兩漁民到了邊、開了船櫃裝魚的蓋子、看到那麼大的一條鯛過不見了去。

「しまった! さては橋立小女郎に一ぱいくわされたか!」
老弟啊!我們大真雕著剛才的狐狸精日弄走了啊!這要怎麼搞哦。

腹を立てながら舟底の隅をふとのぞくと、なんと一匹の白ギツネがいたではありませんか。
這能怎麼搞、這用手到裡面摸幾下啦、莫是看走眼了哦、腦鬠攡裡面好生一望、這怎麼有一條小白狐狸到裡面哦。

「この野郎、叩き殺してやる!」
就是這傢伙!

源十がカンカンに怒って白ギツネを捕まえると、白ギツネは可愛い小女郎に姿を変えて言いました。
漁夫這就幫狐狸兩個小踋一提、準備要辦它的、別個就突然變了身。

「漁師さん、もう二度と悪い事はいたしませんから、許してください」。
又到那裡哀哀哀、要別個饒命、講自己下次再也不敢了。

キツネとわかっていても、人間の姿をした者を叩き殺すわけにはいきません。
這是條狐狸殺了就殺了、但這成了人的樣子又是條小女兒、漁夫就不怎麼好下手

そこで源十たちは、とりあえず小女郎が大ダイを返すまで捕まえておこうと、なわで小女郎をしばって舟底に入れておいたのです。
但這事肯定就不能這麼算了、除非這狐狸幫自己的大鯛賠了、自己捉條跟老子過來、先用索子幫狐狸綯起來、關到裝魚的地方、等下再想。

すると小女郎は、哀しそうな声で言うのです。
「どうか、このなわをほどいてください。なわが体にくいこんで、痛くてたまりません」
蓋子一蓋就又聽到狐狸到那裡哀哀哀、甚麼索子捆的緊啊、幫自己箍好痛啊。

なんとも哀れな声を出す小女郎を源十たちは可愛そうに思い、なわをほどいて今度は魚籠(ぎょろう)に入れてふたをして、港へ舟を進めたのです。
漁夫真是服了這狐狸的孤、一聲聲䛥到自己好像是到拐賣小女兒樣的、取了條豬籠這次裝裡面、幫索子解了、免得再叫。

ところが不思議な事に、舟が思うように進みません。
繼續準備開船的時候、發現這船怎麼又要動不動的啦。

「さては、これも橋立小女郎のせいか? よし、今に見ておれ!」
我真是日了你個好傢伙、爹這次一定要幫你弄了!

怒った源十と太平は橋立の途中に舟を止めて落ち葉に火をつけると、魚籠の中から小女郎の白い二本の手をひっぱり出して火の中に放りこんだのです。
船不走了那就直接停算了、先幫狐狸弄了、撿一些乾葉子起堆火、幫豬籠裡面的小女狐兩個小手強行一扯、讓別個烤下子火。

まっ白い小女郎の手足は、黒こげになりました。
「さあ、このまっ黒にこげた橋立小女郎を持って帰って、村の者に見せてやろう」
兩個嬌嫩的小手看到看到就燒蛆黑的。
這就幫踋也烤下子、免得你再跑、既然已經除了妖、那就要讓別個看下子了、兩條漁夫這就幫人魚簍裡面一塞、進鄉了。


二人は黒こげの小女郎を、かごにつめて村に帰りました。
そして村人の前でかごのふたを開いて、
幫所有人都喚來、開蓋。

「みんなよく見ろ、これが橋立小女郎の丸焼きになった姿じゃ」
と、いったのです。
看、我們兩條捉到了狐狸精還幫別個烤了。

ところがかごの中から出てきたのは、黒こげになった二本の大根だったということです。
這就大家一看、甚麼卵、不就兩根燻黑大蘿卜到裡頭啊。

おしまい
结束

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